平成8年に、日本で初めての常設のオークションハウスが出来ました。その名も、「東京オークションハウス」です。
今まで日本人にあまり馴染みの無かったオークションですが、テレヴィ等の影響か、関心を持たれる方も増えてきたところだと思うので、タイムリーなオープンと言えるかも知れません。
左は平成8年12月13、14、15日と行われた、「クリスマス・バラエティオークション」のカタログです。
具体的には、このカタログには、どうも記載事項があまりに少ないように思います。ワインに於いては、銘柄とヴィンテージ、エスティメイトだけで、状態の情報(ハイショルダーとか、ラベル汚れとか、)が全く有りません。それにブルゴーニュに於いては、何と作り手の記載さえ有りません(何故かDRCだけは書いて有る)。これではカタログだけで、ワインは買えません。
時計に於いても同様で、各々の情報が大変少ないです。その割には、何故か「一般市場価格」が記載されています。つまりこれが書かれているロットは新品と言う事でしょうか?。まぁ、エスティメイトも結構高めで、並行輸入物なんかでは、エスティメイト範囲位で売ってますね。そういう場合、初期不良とかの時に購入店に相談出来るので、お店で買った方が良いと思います。
まぁ、まだ始めたばかりですから、個人提供の物は少なく、主な商品の提供は、ワイン輸入会社だったり、時計の輸入会社だったりするはずで、倉庫に眠っていた品を提供してもらった、と言うところでしょうか。つまり言い方は悪いですが、在庫一掃セールに近いかも知れませんね。
いくらそうであって、中には興味を惹く物も有るわけで、今後目を離すわけにはいかないかも知れません。しかし、先にも書いたとおり、どうも各ロットの情報が少ないために、今の所はきっちり下見をして、実際に赴いて購入するべきと判断します。
でもなにはともあれ、日本に常設のオークションハウスが出来たことは、喜ばしいことです。まだ始まったばかりですから、とりあえずはいまいちの内容の様に思いますが、今後に期待したいと思います。
今後の東京オークションハウスのオークション予定、またカタログの購読については、以下にお問い合わせ下さい。
東京オークションハウス
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