インターネットなどの情報ネットワークを利用した音楽配信については、そろそろ始まりかけた頃でしょうか。でもまだ、「普通に使える状態」では無いですし、ここで採り上げた中では唯一実際に殆ど利用した事がないメディアです。ただ、ＣＤの所でも書いたように、音楽ソースをＣＤやＬＰの様な物理メディアとして一つ一つ買い所有保管するのは、もう少ししたら時代遅れとなるのでは無いでしょうか？
世にあるあまたの音楽に興味が有れば有るほど、多くのソースメディアを抱え込まざるを得ません。まず保管だけでも大変ですし、その上管理もきちんとしていなければ所有していても何にもなりません。当然買うための資金も大変ですし、それで何千枚もＣＤやＬＰを持っていて、管理もちゃんとしていたとしても、その中では買った時に一度聴いたきり、あと一生聴かないのも随分有るはずです。
要するにこういう音楽が聴きたい、と思ったときに目的の音楽がうまく見つけられて、すぐ聴ければ良いわけで、それには結局は今後、情報ネットワークを利用した音楽配信になると思います。大きなレコードラックを自分自身の家に持つ必要は無いわけです。
今はまだ「ＣＤ音質で快適に」とはいきませんが、幸いに映像に比べて音楽は情報量が少なくてすみますから、近い将来、過去から現在までのあらゆる場所のあらゆる音楽のデーターベースが出来て、望む時に、望む様な音楽を簡単に探し出せて聴ける様になるでしょうね。（早くそうなると良いなぁ、、）
超高音質を必要とするオーディオマニア以外には、「音楽はそのメディアを所有する物」では無くなると思われます。（その点は、本なんかとは違うと思います）