昔からどちらかと言えば運動音痴な私でありまして、特に好きなスポーツなどあまりなかったのです。その私が、始めてスキーに行ったのが大学4年の時で、研究室の先輩から誘われてでした。
最初誘われた時は断ったのですが、「俺が丁寧に教えてやるから。」と言われてついつい行く旨返答したのです。元々徳島の生まれで、雪はつもってもほんの少し。雪国の皆さんには悪いのですが、つねづね沢山の雪と、その中に埋もれることに強い憧れを抱いていました。そして展示品でちょっと黒くなったウエアを安く買い、妙高高原に行ったのでした。
メンバーの中でスキーが全く初めてなのは私一人だけ、最初にスキーのはきかた、そして階段登行とリフトの乗り方。リフトで上に行ってからは斜滑降、そしてキックターン。教えてくれたのはこれだけでした。時間にして30分位ですか、、
その後、リフトを乗り継いで頂上まで行き、そこでまた教えてくれるのかと思いきや、、皆は勢い良く滑って降りて行くではありませんか。私はただ一人取り残されて暫くボーゼンとしておりました。
結局、斜滑降しては転び、また転びで、全身びちゃびちゃになってしまいました。「何で、こんな所まで来て、こんな事しなきゃならんのだろう」と、つくづく思いました。で結局同行した仲間とは夕方、宿で初めて再会しました。私は2度とスキーなんか行くものか、と思いました。
まぁ、それがどういう訳だか、好きになってしまい、毎年行くようになったのだからスキーって不思議です。学生時代は年2回位は行けたのですが、就職したり、徳島に帰って来たりすると、なかなかスキーには行けません。
ただでさえ、スキーには不便な場所なのに加えて、冬が忙しいもので(和三盆糖の製糖シーズンは冬)年1度位しかいけません。
最初は、徳島から北海道に何年か行っていたのですが、えらく混雑するようになった事と、外国行きが安くなったので、カナダはウイスラーに行きました。それが良かったもので、以降海外ばかりになり、次もカナダにするつもりだったのですが、グリンデルワルドが安かったので遂にヨーロッパへ、1995年はヴァルディゼールに、96年2月にはシャモニーに行きました。
スキーを初めて何年にもなりますが、行く回数がせいぜい年1回と少ないので、全く上達しません。こまったものです。