昨シーズンは海外スキーは自粛だったのですけど、今シーズンはフランスは、アルプ・デュエズに行って来ました。旅行手配は、ヴェルビエに行く時もお願いしたユーロ・スポーツと言うところで、そのHPを見ていただければ判るのですが、斉藤さんとおっしゃる方がされています。私は何時も一人でのスキー旅行なので、大手ツアー会社のスキーツアーでは、一人部屋料金が相当かかり(昔は相部屋で結構行きましたが)ますし、以前にも書きましたとおり、ちょっと団体旅行には嫌気がさしてきましたので(年を取ってきて偏屈になってきたのかな)、ヴェルビエに続いて今回も一人での旅行となりました。ホテルのグレードを考えれば、ツアー代金+一人部屋追加料金と大きな違いは有りません。
場所の選定については、最近(ほんの初歩ですが)フランス語を習っているので、フランス語圏に行きたかった、と言うことがありまして、まだ行っていない所として、まずトロアヴァレー、その中でもヴァルトランスは日本からのツアーが多いので避けたいので、メリベル(クーシュベルは流石に高そうなのでX)、そして、アルプ・デュエズを考えました。
結局、人が少なそうな方を優先してアルプ・デュエズにしました(メリベルは何時でも行けそうだし)。一人なので全日ホテルでの食事を考えあわせ、ちょっと高くても食事の美味しいホテルをリクエストしました。土曜出発で日曜帰国の9日も可能ですが、さすがにもう、まる6日間もスキーをする元気が無くて、土曜帰国8日間(スキー5日)にしました。
行程は、関空からフランクフルト経由でリヨンに入り、そこからは車です。リヨンに着いたのが夜7時位なのですが、そこから車でアルプ・デュエズまで約2時間です。以外と近いですね。地図上はけっこう遠く見えるのですが、グルノーブルまでは高速道路ですぐ着くからだそうです。夜9時にホテルに入りました。
アルプ・デュエズでは、笹真さんと言う日本人の方が、長らくスキースクールの先生をしていらっしゃいまして、通常のスキー教師の仕事と共に、時には日本からの観光客の相手もしているようです。到着時のホテルでの出迎えは奥さんがしてくれました。
全然スキーが上手くならないので、笹さんに滞在中に1日レッスンをお願いしたかったのですが、ずっと予定が詰まっているみたいで残念でした(シーズン始まってから、2、3日しか休んでいないとのこと)。それでも4日目の夜に、一度訪ねてきてくれまして、色々お話をしました。こういう方がいらっしゃると言う事は、もし何か有った時には、心強いですね。
ヴェルビエのモン・フォーに対して、アルプ・デュエズの最高峰はピックブランです。ヴィレッジ手前側は初・中級者コースが多いのですが、そちらに行くと上級者コースになります。(他にも、急なこぶ斜面、と言う上級者コースは沢山あります)写真は、ゴンドラの乗り場から写したピックブランです(中央の山)。この画像では良く分からないですが、写真を撮った位置から頂上までのゴンドラがあります。そのピックブラン頂上からは2つのコースがありまして、一つが山の右向こう側のコースで、延々16kmの超ロングコースです。
もう一つが、途中からトンネル(何と!)を抜けて、手前側に出てくるコースです。やはりこの写真では良く見えないですが、実は頂上から右下方にトンネルの出口がありまして、そこから手前側急斜面を降りて行きます。
右写真は、ピックブラン頂上からの景色です。標高3300mとの事、えー、と言うと富士山の頂上と大して変わらないじゃないですか、、ヨーロッパへのスキーは、単にスキーをしに行くのと他に、たとえそのスキー場しか行かなくても、観光の要素がかなりあります。この見事な景色を見て戴ければ、納得出来るでしょう。
ここが、例のトンネルの入り口です。ここまで降りてくるのも、かなり急なのですが、、でも、よくまぁ、こんな物作りましたね。
これが、そのトンネルの内部です。緩やかに前方に傾斜していまして、何もしなくても進みます。前方に出口が見えますね。ここでおよそ2/3ほど行った所だったと思います。
出ますと、かなり急なこぶ斜面になります。トンネルは4日目に行きました。やっとスキーに馴れた頃で、こぶ斜面も結構滑れるようになってきたので、変化もあるし本当にとても楽しかったです。
同じピックブラン頂上からの16kmのロングコースは、2日目の朝一番で行きましたが、つ、疲れました。最初は結構気分良く滑っていたのですが、いくら降りても降りても、その急なこぶ斜面が延々と続きます(時折平坦な所もありますが)。立って休んでも普通まぁ1、2分ですから、そのうち、途中で板をはずしてひっくり返ってしまいました。
途中にレストハウスなんか有りませんから、汗かきの人は水を持っていった方が良いですね。若い元気な方、是非ノンストップ滑降にチャレンジしてみて下さい。
取ってもらった3つ星ホテルは、ゲレンデのすぐ隣で大変便利だったのですが、料理はまぁまぁ、でもワインの品揃えがあまり良くなかったのが残念です。ヴェルビエやコルチナでのホテルと比べると、ちょっと不満でしたね。
ヨーロッパでのスキーも、次第に贅沢に自由に行くようになったからでしょうか、最初の頃ツアーで行ったときより格段に楽しく思います。今まで行った中で、ここアルプ・デュエズが一番楽しくありました。コースも割と変化に富んでいまして、なかり広いですし、4、5日居ても飽きないです。
立派なスポーツセンターがあったりと、他の施設も充実しています。ただ街が小さいせいか、今まで行ったスキーリゾート地に比べると、ショッピングのお店はそれほど多くないですし、お店自体も大したことがない店が並んでします。まぁその方が、余計なおみやげを買わなくてすんで、良いとも言えます。
それから、アルプ・デュエズの謳い文句とおり、天気はずっと快晴でした。訊いたところ、この時期、たとえ天気が崩れても、1、2日なんだそうです。天気が良すぎて、かえって暑くて困ったぐらいです。