そう古くない物や、まだ現行商品が売られている場合は「アンティーク時計」とは言いずらいので、「中古時計」と表題には書きました。でも線引きは曖昧ですね。
私は個人的にはチラネジが付いているかどうかで分けています。最も、現行品でもチラネジ付きテンプの時計は有ります。また他には、天真にアンチショック機構が付いているかどうかで分ける手もありそうですが、そうすると大半が「中古」と言うことになりますね。
どんな物でも新品と言うのは気持ちが良いものです。機能を最優先の場合、アンティークには出番がないでしょう。でもそもそも機械式時計に魅力を感じること自体、機能のみでない視点から見ているはずです。
現行の時計も素敵なのが多いですが、アンティーク時計にはまた違った魅力が有りますよね。私は結構この古い時計が好きです。ですからオークションに参加することも有ります。
最近の優秀な機械式時計は、いわゆるチクタク音がとても小さいですね。それに精度を上げるためにビート数も多いですし、テンプもつるっとした、チラネジがない物で今一面白味に欠けます。
最近買った1920年頃のロンジンの銀の腕時計などは、ムーブメントは恐らくオリジナルでチクタクとゆっくりと大きな音がします。1920年頃のワインは一部を除き普通はもう飲めませんが、その70年以上前の物でもメカニカル時計なら、ちゃんと整備をすれば実用になるところが、非常に特異ですし、またとても魅力的です。
中古時計も、それが新品に比べて安く買えるなら良いと思っています。少なくとも私は、常用するつもりのものでない場合、ムーブメント(特にテンプまわり)がひどくいたんで居なければ、新品か中古かは余り気にしません。
複雑機能の付加された時計でない場合、整備は容易に出来ますから、中古でも良いと思っています。新品ならもったいなくて使いにくいでしょうが、その点中古がかえって使いやすいです。最も常に使う時計の場合、耐久性の問題もありますので、誰にでもに薦めるわけでは有りませんが。