1996年1月 今月の時計その2
「クロノグラフ2題」


クロノグラフ付きの腕時計と言うのは、良くある時計の付加機能です。正直な所普通の人が普通に使う分にはあまり必要な機能とは思えないのですが、クロノグラフ時計はダイアルに小文字盤が並んでいて、精悍でかっこいいものです。

ふと考えてみると私はクロノを一本も持っていなかったので、手頃なのがあれば、と思っていましたら、いきなり2個もオークションで落としてしまいました。はっきり言って、これで私は文無しに近いです、、

1個めは、40年代のルクルトのクロノグラフ

オークションには書面による入札なので、時には変なのをつかんでしまうことも有ったのですが、これは(次のクロノもそうですが)写真より実物の方がずっと良い感じです。

状態も見てもらいましたが、そのまま使って良いと言うことで、オーバーホールも必要有りませんでした。


次は、40年代のアンジェラスのクロノグラフ

このところ暫く、時計関係の雑誌等は見つけたらすべからく購入し読んで、時計の事の知識を増やそうとしていますが、アンジェラス(ANGELUS)と言うメーカーは聞いたことがありませんでした。

「たぶん、どっかからムーブメントを買ってきて作った時計だろう」と思いこんでいたのですが、姿もなかなかかわいいし、何故かとても気になる時計だったので、ずいぶん悩んだ末に入札し、落札し購入しました。

先のルクルトのクロノと共に、すぐ近くの時計修理専門の方の所に持っていきまして、内部を見てもらいました。

「共にとても良い作りだ」、と言う評価でしたが、「どちらかと言えばこちらが良いかな、」と言ってもらったのがアンジェラスの方でした。(こちらの方がずいぶん安かった)

そんなうち「世界の腕時計No.25」を読んでいましたら、「思い出の時計立ち−無銘だが自社製ムーブメントを使用したクロノグラフ」の欄にアンジェラスの時計の事が載っていました。

自社製のクロノグラフムーブメントで優秀であった、とのことです。ちょっと小振りなケースは少しピンクがかったゴールド、写真で見てもらえる通り、ディアドロップのラグで、この時計は大変気に入っています。