ワイン図書目録:C.コーツMWの本

Cote d’Or


サブタイトルは "A celebration of the great wines of Bourgundy"となっていまして、先に、"Grands Vins"を著した Clive Coates(MW)さんが、今度はブルゴーニュについて書いた本です。

本はパート1、2、3と3部に分かれていて、パート1はブルゴーニュの地区ごとの説明です。だいたいはパーカーさんのそれと良く似ていて、まずその村の詳細な地図があり、その次にその村の歴史とロケーションについての解説があり、次に主要畑ごとの解説と、その優秀な作り手を挙げています。

パーカーさんの本には、その村の歴史等については詳しく書かれていませんし、畑ごとの解説もこちらの本が情報量は多そうです。

パート2は主要ドメーヌの解説で、取り上げられているドメーヌは60余りで、あまたの生産者が存在するブルゴーニュとしては多くは有りません。しかし各ドメーヌについては、その歴史や所有畑についてとても詳しく、またそのワインの特徴などについて書かれています。ただドメーヌ自体への評価はあらわには表記されていません。

その後に、そのドメーヌのヴィンテージごとのテイスティングノートが載っていますが、評点は有りません。ただC.コーツさんのワイン評論は読みやすく、中に必ず良い悪いを書いて有りますので、読めばどのくらいのワインかは大体分かる様になっています。

パート3は各ヴィンテージについての評論です。1996から遡って1945まで(78以前については主要なヴィンテージのみ)の各ヴィンテージについて、その年の天候や出来たワインのスタイルなどについての解説があり、その次にその年はどういう所のワインが良いかの指針が与えられていて、その後現在の熟成状況についての解説があった後、テイスティングノートと続きます。

こちらはちゃんと評点が付けられていて、テイスティングノートの評価は、20点満点法です。0.5刻みになっていまして、言い換えればレンジが40点のスケールです。となればレンジが50点のパーカーポイントと実際は大差ない、という事になりますが、、