このポケットブックは、こと各ワイン生産地のヴィンテージ評論に絞った本です。いわゆるヴィンテージチャートを広範囲にして評論を付けて詳しくしたものです。
ヴィンテージ自体の評価は、いつもの最高点が星5つと言う方式です。ボルドーなどの地域についてはその年の気候とかが詳しく記述されています。
ボルドーやブルゴーニュあたりだと大体覚えている方も多いと思うのですが、それ以外についてまでも、ヴィンテージの特徴はなかなか覚えきれるものではないので、オークションなんかでワインを買う場合、結構この本は良く参照しています。
最近この本の翻訳が出ました。
マイケル・ブロードベントのワイン・ヴィンテージ案内
ただこの本はその性格上、各々短い段落に分割されていて、またそれでレポートとして完結しています。それに各センテンスも短く読みやすいので、特に翻訳が必要とは思いませんが、どうでしょうか?。
(山本博訳、柴田書店、2400円)