- 1995年 7月21日
- 1995年 7月24日
- 1995年 7月25日
- 1995年 7月26日
- 1995年 7月27日
- 1995年 7月28日
- 1995年 7月29日
- 1995年 7月30日
- 1995年 7月31日
7月21日
午後2時過ぎ荷物が届く。荷物は、高さ2m少々、幅も2m、奥行き1m半ほどの立方体にきちんと梱包されている。底はリフトが使える様になっていて、見るからに重そう。送り状の重量の欄には1737kgとある。1t700kである。これはちょっと重すぎる様に思うのだけれど、輸入のシッピングリストに重量635kgとあって、「そんなに重いかぁ」と思ったけれど、実物はやはりその位重かった。リフトが無ければ荷おろしはまず不可能。
リフトで荷物を下ろし、荷ほどきにかかる。たぶん必要と思って、昨日バールを買っておいたのは全く正解。おまけにスチールのベルトをかけて有るので、まずこれを金鋸で切る。荷物の高さが結構有るので、分解にちょっと手間取るが、バールに感謝しながら上面、側面をこじ開け、えいや!、と片面のベニヤをひっぺがすと、中の荷物がガラガラと崩れてきた。
手前に有ったのは中のラックのパーツであった。奥には壁のパーツが重なっていて、それがこちらに倒れかかって来たのだった。下手をするとラックのパーツが壊れてしまうのであせったが、壁材がえらく重いのでどうにもならなかった。
とにかく取れるラックパーツを取り出した。壁材をどうにかしたかったが、とにかく重い、一人では動かせない。仕方がないので逆側の梱包ベニヤを解体にかかったが、こちらは既に半分外れていた。通関の時、税関検査されたのだけど(その費用が4万円だと、、)、その時はこちら側を開けた様。
裏側は壁に近くに置いたので、はがしたベニヤもそれにもたれかかった。そして倒れかかった壁材をおこしたのだけれど、側面と思える部分はそう重くないが、底面と思えるパーツはずいぶん重い。はっきり言って、もっとちゃちいルームを考えていたのだが、底面は三層になっていて、底の部分の断熱は必要無いかも知れない。さらに、各壁材には既にラック取り付けの処理がしてあって、ラックとルームは一体の物の様だ。前面と後面のパーツが一番大きく、2m四方はある。前面のパーツは何とドアが既に作りつけてある。この大きさだと階段はまず通らない。
税関検査の折、破損があるとの報告が有ったと連絡を受けたが、梱包外壁の破損のみで、中は大丈夫な様だ。もっとも、最初に崩れかかったおかげで、ラック材が2カ所ほど折れてしまっていた。これは仕方ない。入っていた照明具の蛍光灯が粉々に割れていた。これも致し方がないだろう。心配した空調機2台は、大丈夫な様で、概ね安心した。
心配した組立方法だが、案じた通り「作り方」や「梱包品一覧」などという気の利いた物は見当たらなかった。黄色の袋に入った説明書きがあったが、これは空調機の取り付け方についてのみだった。どうしようかと壁材を見てみると、Frontとか言う殴り書きや矢印とかの書き込みがしてある。眺めていると、まぁ何とかこれで作れるかな、、と思えてきた。
梱包内部をみると、側面にOpenHearと書いて有る。こちらから開ければ簡単だったと、ちょっと後悔。でも外側からじゃ分からないよね。荷作りの時、この部分の表と裏を間違えたのだろう。
先にも書いたが、壁材はとても重い、一人では少々つらい。底は更に重く、まず一人では無理。この小部屋の設置場所は工場の2階なのだが、全面と裏面のパーツは大きく、そこに上げるのは窓からでないと無理な様だ。どちらにしろ、パーツを上に上げるのには人力ではつらいから、リフトをつかって窓から入れるのが正解だろう。
7月24日
22日(土曜日)に人に手伝ってもらって、設置場所と決めている工場の2階に運ぶつもりだったが、午後雨が降り始め、ずっと雨になってしまい運ぶ事が出来なくなってしまった。しょうがないので土日は何もできず、月曜日(24日)昼前に上げる。
板が大きいので階段が通らない。前面と後面の大きなの以外は工場のひさしにまずリフトであげて、南側のサッシをはずして搬入。あとの2枚は東側の大きな窓のサッシをはずして、ロープで窓からつり上げた。どちらにしろ搬入には数人の人手が必要で、4人でやっとのことで2階に運んだ。
夕方から組立を始める。まずどれが何処の面なのか、どうやって組み立てるかを考える。側面に付いている金具の止め方が最初は良く分からなかったが、良く見ると横に穴があって矢印を書いて有る。「そういえば大きな六角レンチが付いてきたっけ、、」と思い出し、つっこんで回してみると、これまた見事にロック出来る。少しばかり感心しながら、「全くアドベンチャーゲームに近いな」とも思う。
底が反っているのか、床が反っているのか、底板の両端が少し浮いている。そのまま側面板をとりつけてしまうと、後でワインの重さがかかると元に戻りまずい。それで、おもしに折箱の紙(結構重い)の束をいっぱい乗せて(これだけで200kg位は有るはず)、側面を木ネジでとりつける。こんなのを手でやっていたら死んでしまう、はっきり言って電動ドライバーは必需。買っておいてよかった。
7月25日
梱包のなかにコーキング材が入っていた、これでコーキングしろと言うことだろう。コーキングは後でするつもりだったが、コーキング材を噛ませて組み立てた方がよかろうと、午前中にコーキングガン(これがないと事実上使えない)と追加のコーキング材を買ってきた。昼にセラーの前部と後部を繋いでいる金具をアンロックして、コーキング材を噛ませて再びロックする。しかし隙間がかなり開いている。大丈夫だろうか。
夜、本格的に組み立てる。ずっとコーキング材を噛ませながら組み立てたが、良く見ると隙間がかなり開いている。やはりコーキングを噛ませながら組み立てたのがまずいらしい。仕方がないので、ドライバーを持ってきて、手で増し締めをする。少しは隙間がへった。だから、前部の側板と天井はコーキングを噛ませなかった。やはりこの方が良いようである、少し失敗してしまった。
天井は予想と違って上に載せるのでは無く、何と横からネジで止めるだけなので、一人で止めるのはえらく大変だった。支えが必要なので、角材を買いに行ったのだが1.8mのしかない。そこで、梱包に何故か長い板が2枚付いていたのを思いだし、持ってくると側面板と同じ高さ。底板と天板の厚さの分長いので、切って使う。
苦労はしたが、ともかく前面の板だけを残して形が出来上がった。隙間が心配なので、明日壁に寄せて、作業が出来なくなる所の、外側の接合面をコーキングして埋めておく。
7月26日
今日はまた人に手伝ってもらって、セラーを壁に寄せる予定。皆が帰るまでに、壁に付いてしまって作業が出来なくなる事は全てやり終えてしまわなければいけない。
断熱効果を上げるために、断熱材スタイロホームで外側を覆う予定なのだが、壁に付いてしまう面を先にやらねばならない。また、天井は後で上に登ってするつもりだったが、天板が横から止めて有るだけなので、登っての作業は不可能と判断、先に有る程度スタイロホームを張って置かねばならない。
昼と3時に急いでスタイロホームを貼る。貼ったスタイロホームをマスクするために、強力接着テープ(表示がそうなっていた)を買ったのだが、これが普通のガムテープと同じ。時間がないので仕方なくそれでマスキングしてゆく。やはり、布ガムテープにすれば良かった。
夕方、皆が帰る前に、また4人でセラーをずらして壁面に合わせる。もう人に手伝ってもらう所は無い、と言う事で、少し気楽になった。
夜、クーラーユニットを持って上がる。付属の金属棒みたいなのが、取付金具かと踏んでいたのだが、パッキンを取ってみるとさて金属角棒が1本のみ。これは一体何に使うものだろうか?、これは未だに不明。クーラーユニットの説明書は有って、蝶番みたいなもので取付けろ、とあるが、その金具も無いし、有ったとしてもユニットに直接ネジ止めも出来ないし、全く意味不明。適当に金具をこしらえて取付なければならない。資材も必要なので、クーラーユニットの取付は後日。
内部のコーキングにかかるが、コーキング材を噛ませて組み立てた失敗が祟ってか、奥の下側がかなりな隙間。側面や上部は外部からもコーキングしてあるが、下部はしていないので(出来ない)入念にやる必要がある。レールも邪魔になるのではずし、コーキング材をヘラで塗り込む。やってる内に、ヘラも手もコーキング材だらけに成ってしまった。ここで、コーキング材が切れたので、ひとまず中断。
明日から、まず内装のコーキング、クーラーユニットの取付、ラックの組立、前面板の取付、コーキング、断熱材張付け、、と続く。先は長い。
7月27日
昼に内装のコーキングを奥の方だけする。クーラーユニットは梱包に使ってあった、スチールベルトを利用して、天井から吊る方式にしようと、午前中に近くのお店に行ってL金具とネジを買ってきた。
試しにラックを立ててみるとクーラーユニットのすぐ下にまでゆく。もしかするとラックの上に置けるかも知れないと思う。
夕にラックを分類して、立ててみる。カタログの実物写真を見ながらだ。ラックの一番上の板を見てみると、違うのがある。おお、その上に乗せられる様になっているのだ。これで金工細工をしなくても済む。
ただ、ラックをしつらえてから乗せなければならないので、ラックを組む為に前後方を先に接合部をコーキングしておかねばならない。隙間が大きいし、べたつくしで丁寧にするのは疲れる。
クーラーユニットを乗せるため、後方左側のラックを全て立てる。ネジ止めはまだしていない。どうも部屋自体が右に偏って居るため、特に前方のラックがうまく立たない。それ故、明日皆に手伝ってもらって、部屋をちょっと押してもらってドアの付いた前面の板を取り付けようと思っている。ネジ止め等はそれからにしたい。
下からラックを全て持って上がる。これが結構大変だった。あと、梱包開封の時荷崩れを起こしたために、ラック材が折れたりして、結構壊れている。5つ6つは有るだろうか、さけたり斜めに折れた箇所は木工ボンドで修繕。ワイン支えの角材が折れてしまっているのが1つあるが、これは何かで代用しないといけない。あとは釘さえあれば直る。セラー自体は、明日にも稼働できそうだ。
7月28日
午前中、追加のコーキングとカンナを買いに行く。ラックのサンがかなり折れているので交換の為角材を削る必要が有るのだ。
昼前に皆に手伝ってもらって、ちょっと右に傾いているセラーを直してから表面を取り付ける。どうも釘の食い込みが柔らかすぎるので、木ネジも余っていることもあり、間に1つづつ余分に打っておく。
夜はラックの修理と組立だ、以外と折れている所が多く、修理に時間がかかる。左半分のラックが済み、クーラーユニットを取り付けて稼働しながら右前面にかかるが、あまり冷えない。また、右前面はうまくラックが立たない。無理に組み立てたらよけいにずれてしまったので、いったん取り付けた横桟をはずしてしまった。これは長い木ネジか、L金具で壁に取り付けていかなければいけない様だ。
夜、ずっとクーラーユニットをつけておいたて、点検に行ったが、25度にしか冷えていない。電圧が低いのが理由としか考えられない。明日、秋葉原の電気屋に変換トランスを注文しよう。しかし早くても月曜か火曜にしからならない、困ったものだ。電圧を上げても冷えなかったらどうしようか、、、
今日で荷物到着から1週間になる。結局1週間では本格稼働出来なかった。まぁ、冷えないセラーなら、一応、明日完成する。
7月29日
朝、秋葉原のノグチトランスに電話する。115Vへのステップアップトランスは1kwので6千円弱、送料込みで7千円少々となる。月曜に振り込んで注文しても、すぐには発送出来ないとのこと、仕方がない。
昼前、子どもと映画を見に出かける前、ラックを壁に固定する為のL形金具を買う。夜、その金具で止めてからラックを組む、今度はうまく組み上がった。前方のクーラーユニット台の桟が打ち間違えていて、冷気口を半分塞いでいたので、上の台をはずして直す。
蛍光灯を取り付けてとりあえず完成したので、掃除をしてから、工場に置いて有ったワインの搬入を始める。中にはちょっと吹いているのもあって、悲しい。あそこの置いて有るワインだけでもかなりになるので、今日は時間が掛かると思っていたが、全てのワインをラックにしまったら、12時を少しオーバーしていた。一応本日から稼働。
あと、トランスの到着を待って115Vにステップアップ。外壁の断熱の為のスタイロホーム張り。それから、今は2つのクーラーユニットが連動していないので、別にサーモスタットを買ってきて取り付ける必要がある。またワインも蔵から運んで来なければ行けない。まだまだ、先は長かったりする。
7月30日
今日の午前中に温度を見に行くと20度ほど、まぁまぁ冷えている。一応は役に立っているか。午前中に蔵から幾らかワインを運び、夜花火見学から帰って、またワインを運ぶ。
セラーの戸が次第に閉まりにくくなっている。上が当たっているのだ。前面の板を取り付けるとき、右に寄せて取り付けた反動が出始めているらしい。最初に左側にワインを並べたのも影響しているかも知れない。
7月31日
戸が更に閉まりずらくなっている。今日は昔買ったワインを蔵の奥の方から出してきて、右側に仕舞った。戸にはあまり影響が無い様だ、2、3日して直らなければ、カンナで削らなければいけない。ワインも相当運んだが、まだ残りは多い。先はまだ長い。