Barolo 1959 (Bertolino Giovanni & Figlio)
このワインのみ、国内の店頭(エノテカ)で買ったワインです。作り手も良くわからない名前で、価格も比較的安かった(7500円位だった)事もあり、開ける前から怪しいワインの筆頭でした。
開けてみると、コルクはボルドーの通常の半分以下、焼き印も何にも入っていないコルクで、怪しさは募るばかり。
開けて直ぐのテイスティングでは、少し揮発性の刺激的な嫌な香りが有って、思わずちょっと首を傾げてしまいました。
しかし、こういう香りは時間が経つととんでしまう事が多いし、テイスト自体はちょっと酸が感じられましたが、まぁ私には充分許容範囲なので、一応大丈夫と言うことでテーブルに回しました。
暫くしてテーブルの向こうから「ポルトの香りがするね」と言う声があり、改めて香りをみると、さっきの嫌な香りは霧散していて、本当にポルトみたいな香りがします。酸化熟成の香りなんでしょうが、なかなか面白かったです。
更に「こんな風になるには、元々はかなり濃縮された果実味があった筈、云々」とか言う意見が聞こえてきて、「ああ、そうかぁ」と思ってしまいました。