ワインでは無いのですが、コニャックのメーカーで、"Jean Fillioux"(ジャン・フィユー)と言う作り手が有るのをご存じでしょうか?。
コニャックにも畑のAOCによる厳格な規制があり、その最上とされる地域、グランドシャンパーニュから取れる葡萄のみを用いて、素晴らしいコニャックを作っている作り手として、最近日本にもずいぶん知られています。
私はあるグループを通じて縁があり、コニャックのジャン・フィユーさんの所に2度もお邪魔したことがあります。
今回、日本に来日されると言うことで、私の所にも連絡が来て、4月は23日に甲府まで出かけました。
左写真は、甲府の中央葡萄酒のセラーにて、各ワイン(シャルドネもあるのです)の試飲をしている所です。中央やや左の、背の高い方がジャン・フィユーさんです。ちなみに、右のワインをグラスに受け取っている方が、中央葡萄酒の酒井さんです。
ここで、コニャックのAOCについておさらいをしますと、コニャック地区を6つに分類してあります。つまりです。コニャックの心臓であり最上の地区がグランドシャンパーニュで、[2]と[3]はどちらが良いとは一般には比較しませんが、それ以外は上から下に凡そグランドシャンパーニュを取り囲む用に環状に地区がわかれていて、品質もその順番に落ちると言うのが、一般の評価です。
- グランド・シャンパーニュ
- プティ・シャンパーニュ
- ボルドリ
- ファンボア
- ボン・ボア
- ボア・ゾルディネール
ある地区の葡萄のみ使用した場合、ラベルにその地区名を記載する事が許されており、ジャン・フィユーのコニャックは(彼の所とその畑はグランドシャンパーニュなので)そのグランドシャンパーニュ100%のコニャックとして、つとに有名です。
さて、甲府の中央葡萄酒さんで集合した後、10年ほど前から中央葡萄酒が試みとして栽培していると言うカベルネ・ソーヴィニオンの畑を見に行きました。中央葡萄酒ではカベルネのワインも出ているようですが、この畑はそれとはまた特別で、違うようです。
私はもう5年ほど前でしょうか、一度この畑を見せてもらった事が有ります。その時からは葡萄もかなり立派になったようですが、まだまだワインを作るには若いと言う話です。
日本の多雨を避けるため、雨避けのカバーを付けることが出来る支柱らに、葡萄がかなり 成育していますが、余り木勢が多くならないように、畝の間にわざわざ麦を植えて、カベルネがあまり成育しないようにしています。
上の写真は、ジャン・フィユーさんが中央葡萄酒社長さんの三澤さんに、葡萄の栽培の事で色々質問している所です。
頃は四月も下旬、素晴らしい快晴の日で、桃の花が一面に咲き乱れる甲府はとてもとても見事でありました。ジャン・フィユーさんも、来日すると行くのは都市ばかりで、たまにこういう所にくるとリラックスする、と言っていました。
葡萄でお酒を造っている作り手はどこもそうでしょうが、ジャン・フィユーさん宅も(凄く広くて立派なお屋敷なんですが)、回りは全て葡萄畑と言う中に有ります。良い所ですよ。また行きたくなりました。
向こうの方は皆そうですが、ジャン・フィユーさんも、どこに行くのも奥さんと一緒です。奥さんは、ちゃんと私の名前も覚えていてくれて、とても嬉しくありました。