V&S VINEXPO 2000 Tokyo

2000年6月6日〜8日、東京ビックサイト



本年(平成12年)の6月に、日本で初めてVINEXPOが東京で開催されました。昨年アジアで初めて、香港で開催されたのですが、それに引き続き東京での開催になりました。

FOODEXなんかと違いまして、もうそれはワインとスピリッツのみのエキスポで、開催される事を知ってからは、私などはもうずっと楽しみにしていました。

東京にはなかなか出かける機会のない私ですが、今回ばかりは数ヶ月前から「行くんだ!」とスケジュールも決めていました。

開催場所は東京ビックサイトです。私は「ゆりかもめ」と言うのに初めて乗りましが、結構ちんたらしてますね。予想よりずっと時間がかかってしまいました。



ちょっと見づらいかもしれませんが、右画像が会場のあらましです。

これは1Fでして、長いエスカレータで4Fに登ると、イタリアレストラン「チャオ・イタリア」、フレンチレストラン「ボルドー」、和食レストラン「京津田JSA」が臨時営業しています。

その他に隣接施設にて、幾つかのセミナールーム及びレセプションホールがキープされていまして、会期中色々なセミナーやレセプションが催されています。ただし、その幾つかは前以て申し込みが必要なため、いきなりは参加できません。



初日(6日)は会場に着いたら、既にお昼になっていましたので、まず前日夜ヴィノテークのパーティで隣の席になった関係で、まずヴーヴ・クリコのブースに挨拶に行きまして、軽くアペリティフ(特別にロゼを出してくれた)を済ませてから、4Fのレストランの方に行きました。

会場の方は、予想と違って、意外とあまり混んでいない感じでしたが、時間の関係もあってレストランの方がまたすっごく混んでいました。かなり並んで待って、テーブルについてからまたかなり待たされました。(食事始めたのは既に2時近くになっていたような、、)

オーダーも忘れられていたりと、会期中だけの臨時出店でもあるし、初日だと言うことで、色々不慣れな事も随分あったようです。

その初日はフレンチの「ボルドー」に行きましたが、テーブルにつくとワインリストがおいてありまして(ボルドーばかり百数十種類あったかと思う)、流石にVINEXPO会場内だけのことはありまして、ワインの方は全て試飲と言うことで「タダ」でした(凄い!)。

お手伝いでしょう、有名な高橋時丸ソムリエが忙しそうに飛び回っていました。まずはリストに載っている中では一番著名なシャトー、プリュレ・リシーヌをもらって、それから何種類かのボルドーを楽しみました。随分ゆっくりとした昼食でした。


幾らか飲んだこともありまして、食事を終えるとかなり出来上がっていました。

初日は知り合いの方と一緒に行ったのですが、その方は各方面にずいぶんと知り合いが多く、見ているとあちらこちらのブースで声がかかり、立ち話もしばしば、私も多くの方を紹介していただきました。


そうやってまだ一部しか見ていない内に、あるブースで声がかかり、座り込んでワインを一通り試飲することになりました。(ワイン飲みませんか、と言われて断る訳有りませんよね)

飲んでいる内に他の方もいらしたりして、話がはずみます。(日本語、英語、フランス語が飛び交います)

ワインもだんだん良いのが出たりしまして(社長が開けたりする)、写真の右から3番目はラトゥール・ア・ポムロルですし、最初は「あ、プティ・シュバルが来た」と思ったのですが、実はシュバル・ブラン(右から2番目)だったりします。

実はこの後、隣のテーブルでオーブリオン・ブランが出ていたので、それも戴いてしまいました。(美味しかった!)

結局その日は、そこだけで終わってしまいまして、他のブースは殆ど見ないままでした。それで、当初は1日だけの予定でしたが、急遽明日の飛行機の時間を夜に変更して、次の日も朝からVINEXPOに行きました。



さすがに2日目ともなると様子が分かりますので、まずは積極的にブースを回るようにしました。

飲んでみたいワインは幾らでもあります。でもあまり飲み過ぎないようにしないといけませんね(私は、吐き出すのは苦手)。

当然ながら有名な高級ワインはまず出ていませんが、ソーテルヌのブースでは、流石にイケムは無い物の、有名所のワインが並んでいて、ついつい何杯も飲んでしまいました。(フィローが美味しかった!)

前日の昼食に懲りて、2日目は混雑しない早めに昼食をとることにしました(外国の人が多いせいか、1時ぐらいから混むので、12時すぎに行く)。

2日目は、イタリアレストランの「チャオ・イタリア」です。昨日の「ボルドー」と同じく、ワインは試飲と言うことでタダ、しかしこちらはワインの指定が出来ず、勝手にサービスされたものを単に飲むだけ、つまんなーい!。

2日目は一人だったので、混んできた途中から外国の方と相席になったのですが、その人たちの名札をちらとみると、テーラーとフォンセカの取締役じゃないですか。(現在テーラーとフォンセカは同じ系列会社なので、一緒に食事をしにきたらしい)

相席になったのも何かの縁、酔った勢いもありまして、下手な英語で少しお話させて戴きました。でも、「もう少し語学が上手だと良いのにな」と、後でまた思ってしまいましたが、、



そう言う機会だけでなく、さすがはVINEXPO、会場を歩いていますと、雑誌で見たような顔をあちらこちらで見かけました。(ガヤさんなんか、イタリアのブースにずっと居ました。もし語学が出来たら、色々お話も簡単に出来たでしょう)

でもやはりEXPOって華やかで良いですね。あちらこちらで催しをやっていまして飽きません。

またカルフォルニアの所に行けば、堀さんがいらっしゃるし、ヴィノテークのブースには有坂さんがいらっしゃるしと、やはり華やか。また会場内でも、いろんな知り合いの方にも、お会いしました。


先にも書きましたとおり、会期中は隣接施設等で、数々のセミナー、テイスティング会、レセプションが開かれています。

多くが事前予約が必要なのですが(招待客のみとなっている)、必要のない会もまた多くあり、時間が幾らあっても足りないくらいです。私は、自由に入場できるセミナーに2つほど出席しただけでした。


その一つが、フランスはミディの有名なワイン、ドゥマ・ガサックのセミナーとティスティングで、インポーターのAMZが主催で、お話はオーナーのエメ・ギベールさんです。

テーブルには、グラスと解説のパンフと共に、ランドック・ルーションのワイン評価本と、ドゥマ・ガサックの名の入ったソムリエナイフが置いてあります。(おみやげですね、ラッキー!)

テイスティングは、ドゥマ・ガサックの98の白と、赤は98、90、86、84、82、80と7種類もあります。80年代の赤はとても貴重で、とりわけ82年は非常に評価も高く(つまり高価でもある)、こんな所で各種飲めるとは思っていなかったので、大層興奮しました。

テイスティングの内容を詳しく書いているととても長くなるので止めますが、VINEXPOならではのとても贅沢なテイスティング会でした。こんなの只でテイスティングして(お土産までもらって)いいのでしょうか?

会場のテーブルに座れない、立ち見の人も居たのですが、AMZのスタッフはそう言う人にもちゃんとグッツとグラスを渡してフォローしていました。

実は、飛行機の時間の関係で、途中で抜けようと思っていたのですが、この82と80を飲まずにどうして席を立てましょうか?。終わって駆け足で駅に向かい、何とか飛行機に間に合いました。

でも、もう少し時間があれば、解説をしてくれたオーナーの方に色々お聞きしたい事柄も有ったのですが、それはちょっと残念でした。



まぁVINEXPO会場はそんな感じですが、本当のところ、真のハイライトは昼間の会場展示ではなく、その前後を含めた期間で行われた、数々の催しやパーティでしょう。

VINEXPOに直接展示していなくても、この期間世界中から著名な方々が多数来日されますので、それを機会に会場外で様々な催しがあった様です。

私が東京にいた短い間の二晩も、ヴィノテークの創立20周年ガラ・ディナー、ブルゴーニュの会に出席しました(どちらとも、有名人、著名人が沢山)。この画像はそのブルゴーニュ会の時の物です。

その他も次々といろんな会が有ったらしく(重複も沢山)、その週の一週間は「毎日なにがしかのワイン会で、大変」と、複数の友人が言っていました。(う、うらやましいぞぉ、、)

VINEXPOは商談の展示会なので(だから入場制限がある)、基本的には新たな顧客開発の為に出していまして、従って、既に売り込みの必要がない所はあまり出ていません。(ガヤさんは別かも)

でも色々な人が視察には来るわけで、その機会を捉えて、そう言う方々を交えて周辺で様々な催しが(主にインポーター主催)有ったようです。私が出た会だけでも、「ラランドのマダムだぁ、あれは、アンリオさんじゃないかぁ、え、あの人はー」と言う感じで、雑誌等で見かける方と沢山お会いしました。(でも、言葉の障害があるので、気軽にお話が出来るわけでは無いのですが)