[5] ワイヘキ島の Stonyridge(日曜日)
こちらに来てからずっと晴天が続いています。普通は雨の多い季節だそうですから、ラッキーと言えます。この日はオークランドからフェリーで40分ほどのワイヘキ島へ向かいました。最近、このワイヘキ島で作られているボルドータイプの赤ワインは、どのガイド本をみても「注目すべき」と言う記述になっています。
このフェリーを運行しているフラーズ(Fullers)は、フェリーの発着に合わせたツアーも幾つか企画しており、ワイナリーに行くツアーでは、"Island of Wine Vineyard Explorer and Ferry" と言うのが有りまして、内容は合計3時間の Stonyridge と Croll でのテイスティングと島内観光です。全て込みで$46と安いので最初はこれで Stonyridgeに行こうかと思いましたが、このツアーはフェリー出発が12時で、どう考えてもアポイントメントの11時半には間に合いので止めました。
先にも書いたとおり、Stonyridgeでは週末にレストランが開いており、11時半からの "Tour"も有るのですが、それ以外は無い様なので、普通の日はこのフラーズのツアーで行くのが便利だと思います。
ワイヘキ島は、フェリーが着く港からして大変美しい所です。今は冬で季節外れですが、夏は更に美しい事でしょう。Stonyridgeへはバスで行けるかも知れない、と思いましたが念のためタクシーにしました。それは正解で、たとえ近くにバス停があったとしても、看板のある入り口から、ずぅっと舗装されていない道を丘に向かって登っていかなければいけません。
着いて、「アポイントメントを取った者ですけどぉ」とか言っていますと、そのうち「では、"Tour"を始めます」と言われて、数人の方と共にセラーの前に集められた時点で、やっと案内に載っていた「Tours: Appointment only」の意味が分かりました!!。
この "Tour"というのは、ツアー訪問者を受け入れると言うのではなく、ワイナリーに於いて、畑やら醸造所やらセラーを解説して回る"Tour"だったんですね。どーりでおかしいと思いました。
結局はこういう事です。有る程度大きなワイナリーは、訪問者の為にテイスティングと販売を行う場所があって、別にアポイントメントが無くても訪れて、テイスティングや聞きたいことが有れば色々話が聞ける。畑とか、セラーや醸造施設を案内してもらいたければ、事前にアポイントメントが必要。
当然例外はありまして、小さなワイナリーではいきなり行っても、訪問者の為の施設が何にも無い場合がありますし(そういう所はやはりアポイントメントが必要でしょうね)、"Tour"をやってないワイナリーもあります(これはワイナリー情報に Tours: NO と記述が有ります)。
さて、Stonyridgeで案内をしてくれるのが、先に私にE_Mailをくれた Megan Davenportさんでした。男性かと思っていましたが、若い美人のお嬢さんで、もっと丁寧に返事を書けば良かったと、ちと悔やみました。
「ツアー」は、まず白と赤を試飲してから、醸造所からすぐ隣の畑に出かけて、また帰ってきて次はセラーを見ると言うもので、30分余りです。白のシャルドネはまぁ普通の良質なNZワインですが、赤は今まで飲んだどのNZの赤よりも深く凝縮していて、さすがにすばらしい出来だと思いました。ここで飲んだ赤は、96の Airfieldでした(ボトルはラベル無しの手書き)。
Stonyridgeは、一番良い赤を、Laroseとして出し92年からは、いわゆるセカンドラベルとして Airfieldが出ています。92は悪い年であったらしくその年は全て Airfieldであった由。ちなみに95は、約30%が Larose 残りが Airfield との事です(以上は "A Guide to New Zealand Wine"(Peter Sanders)に拠る)。
試飲の後、畑に出て葡萄がいつ頃植えられたとかの説明、その後セラーに入っての説明が有りましたが、先にも書きましたが英語が良く分からず、既に知っている事は簡単に分かりますが、そうでない事柄になるととたんに何を言っているか良く分からなくなってしまいます、折角案内してくれているのに、自身とても情けなかったです。
他の方も何人かいらしたので、あまり込み入った質問もしませんでした。ちなみにこの「ツアー」は、後で$10取られていることに気がつきました。お金取るんだったら、もう少し色々聞いておくんだった、とちょっと後悔。
その後、ここ Stonyridgeにて昼食です。いい天気だったし、目の前に広がる葡萄畑を見ながらの料理も、まぁまぁ美味しくて幸せでした。
ワインは Stonyridge Malbec 1996と言うのが有ったので、聞いたところやはり Malbecだけで作ったワインの様。他じゃ飲めないと思いこれを注文しました。なかなか面白かったですが、やはりカベルネブレンドのワインにすれば良かったですね。このワイン、多分他のワインのセパージュきめた時に、マルベックが残ったんじゃ無いでしょうか?(違うかな?)。
今までのボトルと同じくラベルは無し、ボトルに手書きです。Web上での画像では見ずらいかも知れませんが、ボトルに "Stonyridge Malbec 1996"と書いて有ります。
Stonyridge では、良く分からないごく下位のワインしか売って居ません。Airfield さえ既に売り切れていました。Larose などは元々余り出来ない上に注文が殺到するために、売る分が無い様です。先にも書きましたが、あるワイン屋では95の Laroseを何と$120で売っています(それでも見つかれば、の話です)。
やはりメーリングリストが有るようで、一応登録はしましたが、日本に送れるか分からないので(送料も高くなるし)、オーナーと相談して E_Mailで返事するとの事でした。(未だに返事は来て居ません)メーリングリストで買うと。Larose も$60位の様です。
左の美人3人は、Stonyridgeでワイナリーの案内と、昼食等の案内をしてくれた3人です。週末という事で、他にワイナリー関係の方は見かけなかったです。
因みに向かって右が、先にE_Mailで私に返事をくれた Megan Davenportさんです。
ゆっくりとした午後を過ごして、帰りもタクシーを呼んでもらい、フェリー港まで行きました。フェリーは、天気の良い日は一番上に登ることを勧めます。