3月に東京に出る機会があり、その折り、昨年人数が集まらなくて飲まなかったロマネ・コンティを飲むことにしました。その時も書きましたが銀座のボン・シャンと言うお店に預けて早や数年、お店にもご迷惑をかけました。(吉田さん長らく預かって頂いて有り難うございました。)
で、このロマネ・コンティは友人のワインなのですが、私も何か持って行かなくてはと持参したのが、
1973年、DRCのモンラッシェです
これもなかなか珍しい部類のワインでしょう。73は赤はダメですが、白においては大体良いヴィンテージであるとブロードベントさんは書いています。ヴィンテージの評価は5段階評価で、星2つから4つを付けています。
DRCでもあるし、状態が良ければ期待も出来るのですが、キャップシールが取れかかっていたりして、お世辞にも良い状態とはあまり思えません。(オークションで買ったものです)それでもどうかなと思いつつも徳島から持参したのでした。
開けて最初は「大丈夫そう、暫くすると開いて美味しくなるだろう」なんて思ったのですが、やはり世の中はそんなに甘くない、小1時間を過ぎるころからえぐ味が出てきて、寿命でした。うまくは書けませんが、やはり過去につらい出来事が有ったような感じのワインでした。結局開けたすぐが一番美味しかったですね。(皆さんごめんなさい)
後1本ブルゴーニュの赤を挟んで、いよいよ本命、
ロマネ・コンティ1966の登場です。
その時きいたこのボトルの略歴は、バブル華やかかりし時代に、某企業が超一流ワインばかり買い付けた時の物だそうで、出所はPT(ピーター・トゥーストラップ)だそうです。PTのワインは比較的高いですが、状態が悪かったりすると交換してくれるなど、古酒の品質については信頼できるところかと思います。
そのPTから、昨年飲んだグラン・エシェゾー66らと共に、ロマネ・コンティ66をケースで買ったらしいのですが、私の友人は、そのケースの中から、一番状態が良さそうなボトルを最初に選んで取ってきたそうです。
で、ワインですが、さすがに状態の良いのを選んで持ってきただけあります、「見事!」の一言です。力強くブリリアントで、うーん、あまりに完璧で、素晴らしすぎて、現在私では評価の言葉を持ちえません。あまり美味しくて涙が出そうになりました(本当に少し出そうだった)。
こんなワインを今後飲む機会が有るとは、あまり思えません。そういう意味でもはや「貴重な体験」と言えましょう。