毎年12月と1月はわが家の仕事が最盛期を迎えるために、殆ど外に出歩くことが無く、あまりワインも飲みません。それでアップデートをさぼっておりました、すいません。通常、忘年会、新年会シーズンのこの時期ですが、私は皆と逆ですね。忘年会も、出席したのは1件だけでした。
今年のお正月は神戸の友人宅でワイン会を開くと言うことを聞きつけ、私は徳島から出かけて行きました。その彼は「しろーと」(のはず)でありながら神戸大阪あたりでは高名なワインウイザード、まぁそこら内では知らぬ者なしのスーパー素人です。
彼のマンションではかなり頻繁にワイン会が開かれている由ですが、いつもながら凄い会で、もはや耐久ワイン会であります。始まりは午後3、4時位でその頃に人が集まり始め、最後まで飲んでいた方は次の日の明け方、開けたワインは参加人数の2倍を越えると言う、怒涛のワイン会でした。まずは、その時のワイン会のリストをご覧下さい。
- グラッヒャー・ヒンメルライヒ A(J.J.プリュム) 1976
- ゲヴァルツトラミナー イルカッド(ジョスメイヤー) 1993
- シュヴァリエ・モンラッシェ(G.デレジェ) 1982
- モンラッシェ(DRC) 1977
- Y 1964
- ラスコンブ 1975
- レ・フォール・ド・ラトゥール 1970
- カロン・セギュール 1964
- グリュオ・ラローズ 1970
- フィジャック 1964
- プティ・ヴィラージュ 1970
- ペトリュス 1972
- ラトゥール 1968
- クーテ 1959
- ヴィンテージ・ポート(フォンセカ) 1975
- 義侠 泰(山忠本家酒造)
- 三井の寿 純米大吟醸 斗瓶囲い(井上合名会社)
- ボンヌ・マール(G.ルーミエ) 1986
- コート・ロティ ブリュネ・エ・ブロンデ(E.ギガル) 1983
- リユニオン ナパ・ヴァレー エステート ボトルド(イングルヌック) 1985
- レ・メニル ブラン・ド・ブラン ブリュット(サロン) 1982
- ボンヌ・マール(ドルーアン・ラローズ) 1983
- ラトゥール 1983
私は飲んだのが、義侠 泰まで、あとブリュネ・エ・ブロンデの香をかいでから撃沈したと思います。ちなみに「夜明けのラトゥール83」までたどり着いたのは、主催者のその彼とあと一人のみ。
印象深かったのは、77ながらDRCのモンラッシェ、そして何と言ってもクーテの59!。これは素晴らしかった、感動物でした。赤で抜群に美味しいと思ったのが70のプティ・ヴィラージュです。後での同席者の評ではフィジャック64が良かったらしいですが、私はプティ・ヴィラージュの印象が強かったせいか、何故か余り印象に残って居ません。
こんな会に参加することは、田舎者の私などではそうそうありませんが、世の中にはたまにはこんな会も有ると言う実例ですね。
徳島の酒屋さんの店頭でケース入りで売られていて、気になって買ったのが、
Ch. Bourgneuf(若しくはBourgneuf-Vayron)
でした。私の記憶にないポムロルのワインです。88で多分飲み頃なのに安かったので買って帰って(2千円少々だった様な気がします)、すぐ飲みました。
で、そこらの有名所と違って余韻とか特には長くはないですが、ポムロルの特徴が良く出ていて、飲み頃のとても美味しいワインでした。これはお買い得でした。
飲みながらこのシャトーの事を調べましたが、8.9haで生産量5000ケース(これはHJより、パーカー本には6500ケース)、畑はトロタノワの西隣りと言う絶好の場所に位置して居るようです。パーカーさんは、「この畑でどうしてハイクオリティのワインが出来ないか、不思議に思っている」と書いて有ります。
何時だったか、ポムロルで「第2のル・パン」みたいなのは出ないのかなぁ、とか聞かれたとき、「ポムロルは狭いから、もうあんまり無いんじゃない、ラ・フルール・ド・ゲイの様に良いところだけ切り放してスペシャルワインを作る位じゃないかなぁ」とか答えましたが、何の、調べてみれば此処を一つとして、結構有るみたいですね。
このBourgneufは畑も広くないし、誰か意欲的な人が買って、一所懸命つくれば第二のル・パンになる可能性もありですね。で、どなたかこのシャトー、買いません?