2024年10月18日
_ [music] 東京MINATO CITY国際音楽コンクール、予選3日目
上京してこの日の午後は空いていたので、東京MINATO CITY国際音楽コンクール 2024ヴァイオリン部門の、予選3日目を見てきました。
以前でしたら、秋葉原に行ってあちこち探索、、って所でしたが、最近では秋葉原に行こうとはあまり思わなくなりました。電子部品もパソコンパーツも、今やネットで買えるので、行く意味が余りなくなりました。昔はジャンク屋さん巡りも熱心にしていたのですが、既にジャンクを仕入れて今後どうにかしようとする年齢でもなくなりました。結局、不要品が増えるだけですし。
と言う訳で、午後に開催されているコンサートが見つかりましたので行くことにしました。この日の午後は、東京MINATO CITY国際音楽コンクールヴァイオリン部門の予選3日目です。場所も浜離宮朝日ホールで、ここはとても良いホールです。
3日目は、7人の演奏がありました。昼食に時間がかかって、開始時間の2、3分遅れで到着しましたが、待機になりました。普通のコンサートならこのくらいなら大丈夫そうですが、これはコンクールの審査なので、時間厳守だし、途中で人を入れたりすると真剣勝負の演奏者に迷惑がかかるかも、なのでやっぱり駄目ですよね。夕食の予約の時間の関係で、一番最後の方も聴けませんでした。
予選と言う事からか、私のようにチケット買って来ている人はほんの数人でした。1Fの客席には10人も居なかったと思います。いつも地元で、客席スカスカのコンサートに行っていますが、さすがにここまでは少なくないです。審査員の皆さんは、2Fの最前列で審査していた様です。
演奏は、皆さんホントにとても上手いです。演奏技術の面からは、私などには全く差は感じられません。コンクール審査なので、同じ曲を何度も聞く訳ですが、それでいて、聴いていてつまらないって演奏は一つも有りませんでした。優秀な演奏家のヴァイオリンリサイタルを幾つか聴いた感じで、時間まで興味深く楽しく過ごせました。
そうであっても、演奏家によってやはり全然違いますね。技術的なことはわかりませんが、私なんかでまず判ることと言えば、ヴァイオリンの音色が皆さんそれぞれ違いますね。これは、楽器の違いも大きいとは思いますが、演奏法に寄るところも有るかも知れません。それはとにかく、美しい音色の演奏が良いのには違い有りません。
それと、演奏とはほぼ無関係ですが、演奏者の態度ですね。ちょっと緊張していそうな人、「こんな予選なんかは普通通るぜ」とか思ってそうな人、緊張故なのか態度良くなく見える人、なんとなく馴れていそうな人、等々、完全に個人的な印象なのですが。
とにかく、結構安いチケットで、色々な良い演奏を聴かせてもらって、とても楽しかったし、とてもお得でした。帰宅してから審査の結果などが気になったので、このコンクールのHPを見てみましたが、何と、コンクール各演奏がライブ配信されている事がわかりました。終わった日の演奏も、配信動画で見ることが出来ます。確かに、客席右前の方でカメラがセットされていました。それで、他の出場者の予選の演奏を見たり、その後行われるセミファイナルやファイナルの各動画を見る事が出来ます。ただ、音がそれほど良くないので、会場で聴くのとは大分違います。
この日の予選3日目で実際に聴けた演奏者のなかで、私個人の押しは、橘和さんと、牧野さんでした(女性押しですね)。若い橘和さんは、完成度が高くて集中した演奏でした、少しお姉さんの牧野さんは、とにかく音色が綺麗で素敵でした。後日の結果発表で、お二人ともセミファイナルに進みましたが、その後のファイナリストに選ばれなかったのは残念でした。審査員に方から見るとやはり違うのでしょうが、本当のところ私などには皆さんの演奏はどの方もとても楽しめまして、個人的な好みの差以外にはつけようがなかったです。
追記:10月26日にサントリーホールで本選最終日と結果発表が行われ、中国の王温迪さんが一位に選ばれました。他のファイナリストがシベリウスかチャイコフスキーのヴァイオリン協奏曲を選ぶ中、一人バルトークのヴァイオリン協奏曲を演奏しました。動画で見ましたが、演奏は素晴らしいものですが、他の方もとても良くて差はわかりません。まぁ審査員の皆さんには、バルトークのちょっと面倒くさい曲の方が受けが良いのかも知れません。ファイナリストには選ばれなかったのですが個人的に押しの一人だった橘和さんが、奨励賞を受けられました。
2024年10月05日
_ [computer] RaspberryPi での温度計測:E_Mail送信サーバをまた変更
ふと気がつくと、温度管理レポートのMailが来ていません。見てみると丁度10月から来ていないようです。
outlookの送信元のアカウントに入ってみると、9月にマイクロソフトからMailが来ていまして、要するに昔のGmailと同じで、信頼性の低い所からのMail操作は出来なくなったらしいです。
回避するための手続きを暫く探していましたが、すぐ諦めました。自分宛に1日数通のMailを送るだけですし、ここは素直に、あまり面倒なことをしなくて良い送信元に、変更する事にしました。
以前Gmailで使えなくなった時、Mail送信元として使えそうな所を色々調べまして、フリーのMailアドレスでsmtpサーバが使える所を幾つか見つけてありました。今までは、信頼性からその中でoutlookを使っていたのですが、他のサービスに変更です。
SendGrid(法人格の審査があった)も、一応アカウントを取ってあるのですが、なんかちょっと面倒そうなので、まだ使っていません。無料でも結構使えそうですし、実際業務用で使うなら、本当はここが一番良さそうですね。
2024年09月02日
_ [computer] foobar2000(Ver.2) + DSD
新しいRyzen9のパソコンで、常用するソフトをインストールしている途中で、最新のfoorbar2000をインストールした後、何時も入れているコンポーネント(どれを入れるか既に憶えている)を追加していると、まずWASAPIのコンポーネントが何故かエラーで入らない。まぁ実害はないだろうと、それは無視したけれど、foo_input_sacd(Ver.0.9.6)も入らない。さすがに、こちらは少しまずいので、調べてみました。
foo_input_sacdでは、Ver0.9.7以降はDoPだけの対応になっていて、所謂DSDネイティブの再生はサポートされていません。その場合、"DSD Transcoder"と言うのを利用する方法も有るらしいけど、何だか面倒そうだったので(別に不都合もなかったし)ずっとVer.0.9.6を利用していました。しかし今回それが使えなくなってしまいました。
少し調べてみると、これはどうもfoobar2000のヴァージョンの問題らしいです。Ver2以降、以前のfoo_input_sacdには対応しなくなった模様です。WASAPIの方は、元々組み込まれる様になったらしいので、既に必要無いらしい。確かに使用中の他のパソコンのfoobar2000は、全てVer1.xでした。
DSDネイティブ再生するには、以前から聞いていたDSD Transcoderの他に、"foo_out_asio+dsd"というコンポーネントを利用する方法が有るらしく、こちらの方が簡単らしいです。(なんか色々なコンポーネントが出てくるなぁ、、って感じです)
foo_out_asio+dsdを早速入れてみますと、Output項目に、"ASIO+DSD...."と言う項目が増えていて、これを利用するとOKでした。
foobar2000+DSDでは、時折、環境が刷新されますねぇ、、
2024年09月01日
_ [computer] Ryzen 9 9950X + ASUS TUF GAMING B650M-E(Micro-ATX):「メモリトレーニング」に落ち込む!
Ryzen9000シリーズが出るということで、久しぶりにパソコンを組み立てることにしました。今年出ると言われている、intelの新しいデスクトップ用CPU(Arrowlake)にしようかとも思っていたのですが、いつまでたっても具体的な情報はあまりでないので、
久々の組み立てなので、一応一番上のモデル、Rizen9 9950Xです。最初は流通量が少ないとの話だったのですが、ふと見てみるとドスパラで売っていましたので、とりあえず購入しました。おそらく事前レビユーとかで、実はそれほど早くなっている訳では無い、と報じられているからかも知れません。
実は、手元に使っていないPCケースがあります。以前「見た目が格好良い」と、Thermaltake The Tower100を衝動買いしました。しかし、これが届いみると、Mini-ITX対応だけなのにATXミドルタワー並の大きさで、がっかりしてしまい、暫くそれこそ本当にお蔵入りになっていました。
今回、そのケースのスペックをもう一度見てみようと、アマゾンの商品ページを開いて何気なく評価の書き込みを読んでいると、「記載はしていないが実はMicro-ATXでも使える」との評を発見しました。「そうだったか!、大きいから大丈夫そうだよなぁ」と、急遽このケースを利用しMicro-ATXのマザーで組むことにしました。
このケースはCPUクーラーの高さにかなり余裕があるので、ここは大型のnoctua NH-D15(高さ165mm)にしました。マザーは、ASUSのマザーのDPポートにだけ、画像出力に8k(ただしCPUに依る)の表記がありましたので、本当に8k表示が可能かどうかは怪しいですが、Micro-ATXのTUF GAMING B650M-E WIFIにしました。表向きの表記がRyzen7000対応となっていますので、9950Xを使用するには、BIOSの更新が必要です。
メモリは、16Gx2枚で充分なのですが、容量単価で比べて安かったので、32Gx2枚としました。SSDは、PCIe Gen.5x4の1Tにしました。久しぶりのパソコン組み立てという事で、ソケットAM5を筆頭に、DDR5やPCIE-Gen5x4と、初めて扱う新規格が多くて、楽しみです。
まず、マザーボード、CPUと電源が届いたので、お蔵入りにしていたPCケースを出してきて、どう入るか試していましたら、、何と、このPCケース(結構大きいのですが)にはMicro-ATXは入らないことが判明しました。これが最初の躓きです。
アマゾンで見た情報がガセネタだったのか、とよく見直してみますと、その評はThe Tower200のものとなっていました。
Micro-ATXのPCケースを別途購入しなければなりませんが、大きくても大丈夫だからと採用したCPUクーラーの高さがネックとなり、あまりコンパクトなケースが選べません。好みとは違い、少し大きくなりますがASUS AP201 PRIME CASE TG WHITEを注文しました。それほど大事では有りませんが、躓きその2です。
届くまでは、とりあえず検証台で動かす事にしました。まず、今のままではRyzen9000シリーズは対応していないので、マザーボードのBIOSを最新のものにします。昔は、CPUが載っていないとBIOS更新が出来ないという事がありまして、以前、仕方なく少し古いパソコンを一旦ばらして、そのCPUを利用してBIOSをアップデートした事があります。しかし、最近のマザーボードは、CPU無しでもBIOS更新が可能となっています。ASUS記載の手順通り、USBメモリでBIOSを最新に更新しました。
CPU、SSD、メモリ、そしてCPUクーラーを載せて、電源を繋ぎ、電源を入れましたが、、何だか途中で止まっています。これが躓きその3です。
見ると、マザーボードのQ-LEDと言うマザーボードの状態を示す箇所の、DRAMと書かれた所のLEDがついたままで、動きがありません。説明書を見ると、どうもDRAMメモリのトラブルらしいので、差し直したり、メモリを1本にしたり、場所を変えたりしても症状は同じです。ASUSのHPに、Q-LEDのこういう場合の対処法もありましたが、概ね同じでした。またDRAM以外に、CPUや、マザーに原因がある場合もあるようです。
私の場合、BIOS更新が上手くいっていないのかと、再度繰り返し、念のためCMOSクリアもしてみましたが、症状は同じで、やはりDRAMのLEDがついたままで止まっています。さて、ここにおいて原因は、DRAM、CPU、マザーボード、が考えられます。
まずQ-LEDの指摘通りのメモリですが、今回が初めて使うDDR5なので、他の物は手元に無く検証できません。それで、余分に有っても良いとして、安いDDR5 DRAMをとりあえず注文しました。ただ、2枚とも問題があるとは、なかなか考えづらい事象です。
マザーボードの場合は、BIOS更新が上手くいっていない事が考えられますが、元々対応のRyzen7000シリーズのCPUも手元には無いので、こちらもチェックしようがありません。しかし、問題があると特定できれば商品を返品交換する事も可能です。
とにかくCPUが一番高価なので、それ以外は、最悪、買い換えることも可能です。一般にCPUが不良といのはなかなか考えづらいことですが、もしそうだった場合、高価なだけに一番困ります。見ると、購入店のドスパラの初期不良対応は1週間との事でしたので、新しいメモリの到着を待つ余裕は有りません。早速翌朝ドスパラに連絡しますと、店舗の方で検証してもらえる、との事でしたので、昼からドスパラ徳島店に検証台ごと持って行きました。
マザーボードとメモリはアマゾンからの購入ですが、そのまま見てもらいました。店で待つこと20分ほど、「動きました」と店員さんから声をかけられました。話を聞くと、パーツは結局どれも正常で、DRAMのLEDが点灯したままになっているのも、実はメモリのチェック中で、これが時間がかかるから止まっている様に見えるだけで、しばらく待っているとチェックが終わり、正常起動しました、、との事です。
実は、Ryzenによくある話、、らしいです。
でも、一応、ネットで症状を検索して、調べてはみたのですが、そういう記述は見ませんでした。まぁ、誰か何処かで書いてくれていると思うけど、それが判っていたらこれほど悩まなくて済んだなぁ、と言うところ。今回、32Gを1枚だけ取り付けて、お店で検証してもらったのですが、聞いたところ「5分ほどかかった」との事です。それだけかかるなら、普通はエラーで止まったと思うはず、、マザーボードの説明書の、Q-LEDの所にもそう書いてあるし、、、。
ちなみに、帰宅後、もう1枚32Gを取り付けて再起動した時に時間を計ってみましたが、本当に4分ほどかかりました。最初32Gx2枚で立ち上げた時は、10分弱チェックに要する事になるんでしょうか。何も知らなければ、普通どっかおかしいと思いますよね。当然ですが、このメモリチェックは組んだ後の最初だけの様で、次からはすぐ次のステージに移り、まもなくBIOS設定画面になります。
以後はDRAMを交換するとかない限りメモリチェックも無い、と思っていたのですが、後日BIOS設定を幾つか変更して保存&再起動をしますと、立ち上がりません。マザーボードを見てみると、またDRAMの所のLEDが付いたままです。どうやら、再度メモリチェックしている模様です。暫く放置しておいて、気がついたら無事起動していましたが、この仕様どうにかならないでしょうか。(怖くて、気軽ににBIOS設定変更出来ない、、)
なにはともあれ、不良品はなく正常であるのは良かったです。今回、ドスパラの店舗に持ち込んで症状を見てもらったのですが、CPUの検証と言うことで、付いているのが余所で買ったマザーボードとメモリではあったのですが、無料でやってくれました。感謝です。お礼もあって、後日その実店舗でRTX4060のビデオカードを購入しました。結果、色々な躓きがありながら、今回のパソコンは以下のような構成になりました。
CPU : AMD Ryzen 9 9950X BOX
Mother : ASUS TUF GAMING B650M-E WIFI (microATX)
CPU-Cooler : Noctua NK-D15
Memory : Crucial PRO 32GBX2枚 DDR5-5600 (CP2K32G56C46U5)
SSD : Crucial T705シリーズ 1TB PM.2 2280 PCIe Gen.5x4 NVMe 2.0 (CT1000T705SSD3-JP)
Power : DEEPCOOL PX850G R-PX850G-FC0B-JP (850W)
Case : ASUS AP201 PRIME CASE TG WHITE EDITION 強化ガラス
Video : Palit NE64060019P1-1070L (GeForce RTX 4060 Infinity 2 8GB)
検証台での動作確認が終わったので、やっとケースに組み込みです。ケースの選択は、よりコンパクトな物の中から、結構高さのあるnoctua NH-D15が使えるものです。「価格.COM」では、確か昔はあまりなかったはずですが、最近は色々な項目で選択できるので、便利になりました。Micro-ATXで、CPUクーラーの高さ170mm以上、容積の小さい順、で検索すると、2度使った事があるRAIJINTEKがトップで、次がこれも定番のJONSBOですが、いずれも販売がありません。現在販売が有るのが、その次のASUS Prime AP201でして、評判も良いようでしたので、こちらにしました。
「メッシュデザインをした小型PCケース」と言う事ですが、私の目から見ると結構大きいです。CPUクーラーの高さがあと10mm低くて良いなら、もっと小さいケースもあったのですが、残念です。
大きさに余裕があるので、組み立ては割と簡単です。ただ、ASUS Prime AP201に付いていた、ケースファンが3ピンの物だったので、PWM制御の出来るファンに交換する要があります。ちょうど、取り外した簡易水冷のラジエーターのファンが有ったので、これを利用しました。
追記:9月24日
上述の通り、当初「初期不良か?」ととても悩んだ、「組み立て最初でメモリ所以により起動に凄く時間がかかる」と言う事例の報告が、PC Watchに載りました。それによると、「メモリトレーニング」ってのをやっているので時間がかかる、との事です。
「出たばかりのCPU+ぎりぎり対応のファームに、特定メモリの組み合わせとかで起きます」とも載っています。出たばかりのRyzen9、対応したばっかりのBIOS、そして事例に載っているのと同じCrucialのDDR5メモリと、まさしく、見事に今回の環境と同じです。更に「ハードウェアやBIOSの変更によって再度発生することがある。 」とも追記されていますが、本当にその通りでした。
でも、今頃報告してもらってもねぇ、って所です。組み立てる前に知りたかったなぁ!。
2024年08月25日
_ [computer] Threadripper1950Xの簡易水冷CPUクーラー不調にて、ケース入替
最近のパソコン雑誌(と言っても、現在もう存続している雑誌自体がほぼ無く、主にネットでの情報に移っていますが)においては、最新のパソコンでは(重めの)ゲームをするのが当たり前、CPUクーラーは(簡易)水冷がもう当たり前、と言う流れになっています。
私はゲームはやらないし、水冷CPUクーラーは高価で何だか面倒そうだったので、今まで殆ど手を出していませんでした。しかし唯一、以前Threadripperで組んだ折、マザーがATXしかなくて、それでも出来るだけコンパクトに仕上げる為に、ほぼ市販最小のケースを選びました。これは電源がマザーボードの上にかぶっているので、いつも使っている背の高いサイドフローのCPUクーラーは使えず、その時初めて簡易水冷CPUクーラーにしました。
結果は上々で、スペックの割には、とてもコンパクトなPCになりました。時折使用していたPCですが、この日、だんだん動作が不安定になり、ソフトも動いたり動かなかったり、、で、ハードウエアモニタを見てみましたら、CPUの温度が90度を超えています。そのうち、何だか、カラカラ音がしだしました。
恐らく、簡易水冷CPUクーラーの不調でしょう。このPCを作った後、水冷CPUクーラーの寿命について調べてみましたが、概ね10年であるとの話に、ちょっと吃驚でした。数年に一度PCを新調し交換する方は結構居るかと思いますが、私は新しく組むことはあっても、古いのもどこかでずっと使用しています。それを考えると、今後はCPUクーラーに水冷は採用できません。
このThreadripper1950XのPCを作ったのは2017年なので、既に7年ほど経つのですが、あまり使わないのに壊れるのが少し早かった気がします。で、この後どうするかですが、もはや他の簡易水冷CPUクーラーに交換すると言う選択肢は無いので、
廃棄の方向では、
[1]このまま売る。
[2]メモリやSSD、電源は残し、マザーボードとCPUだけ売る。
再生の方向では、
[3]ケースはこのままで、背の低いCPUクーラーを購入して再生。
[4]ケースを交換し、サイドフローのCPUクーラーを使用して再生。
以上の4つの選択肢がありそうです。普通ならば、[1]か[2]でしょうが、今となっては古くて性能もイマイチとは言え、Threadripperは何となく捨てがたいです。そこでTR4用の空冷CPUクーラーを探すと、サーバー機用の背の低いのも見つかりました。この間購入した、ThreadripperPRO 7945WX搭載のHPの機種で使われていたのは、恐らくこの形状の物の様です。1、2日悩んだ度、[4]を選択し、ATXが使えるPCケースと、noctuaのTR4対応の空冷CPUクーラーを注文しました。
ケースはサイドフローのCPUクーラーが使用可能ながらも出来るだけコンパクトな物を選び、結局JONSBO U4 PRO White(U4PRO-WH)を、CPUクーラーは、ケースに入る高さのnoctua NH-U12S TR4-SP3を、それぞれアマゾンとツクモから購入しました。
パーツが届きまして、早速中身の入れ替えです。JONSBOのケースにはケースファンが付いていませんが、取り外した簡易水冷のラジエータのファンが流用できました。簡易水冷から空冷へのCPUクーラーの付け替えで、久々にThreadripperのCPU本体を見ましたが、大きくてやはり格好いいです。この迫力は何ともいえません。
新しいケースに組み入れて起動スイッチを押してみましたが、、電源が入りません。と言うか、このマザーボードは通電するとどっか光ってたはずですが、何も変化有りません。電源ユニットのスイッチが入ってない模様ですが、このケースは電源を前方に移動してセットするタイプで、そのスイッチの所が全然指が届かない場所になってしまっているのです。
仕方ないので一旦電源部分をばらして、SWを入れてからまた組み上げて通電すると、マザーに照明がともります。これでOKかと、起動させようとしても、起動しません。結構焦って各部チェック、結局、6ピンと4ピンの2つあるCPU電源の内、4ピンの方の差し込む向きが間違っていました。他の電源端子は、外れ止めのクリップがどれも基板の外向きになっているので、この4ピンCPU電源も当然この向きかと思ってしまいました。仮に違っていても、「間違った方には普通差せない様になってる筈」と、また勝手に思い込んでいました。
いやぁ、どうも、昔からパソコン自作はやっていまして、もう10台以上は作った筈ですが、未だに初心者みたいな感じですね。実は、ほぼ同時にRyzen9950Xで新たにパソコンを組んでいるのですが、こちらも、サクッと問題なく、、と言う訳には行きませんでした。
このJONSBOのケースは、若干作りが甘いところが有るようで、背面のビデオカード固定ネジの位置が結構ずれています。無理して取り付ける事も出来なくはないですが、ビデオカードやスロットにかなりテンションがかかりそうなので、ケース背面を少したたいて緩和させました。(これで大丈夫かなぁ)
最近のケースなので、フロントUSB-Cへののケーブルコネクタ(A-Keyと言うらしい)が有りますが、この古いマザーボードにはこの端子がないので、USB3ヘッダからの変換コネクタが必要な様です。さすがに、近くのショップでは売ってなかったので、何かと一緒にアマゾンで購入する要があります。
ATX規格では小さめなケースを選んだとはいえ、以前のものより一周り大きくなってしまいました。側面ガラスなので、出来上がって眺めていますと、空いている空間が結構あります。もっと切り詰めたケースが有ったら良いのですが、大きなラジエータの為とか、長いビデオカードの為とかの必要性があるみたいなので、なかなか自分にジャストフィットのケースって難しいですね。
2024年08月15日
_ [book] 量子力学、場の量子論、、江沢先生
きっかけは、ふと見た放送大学の番組です。たまたま「量子物理学」と言う題の放送をやっていまして、放送大学ではどんな風にやってんのか、と見てみました。私は、一応、大学から大学院修士と、量子論は勉強したはずなんだけど、この度見た番組に結構発見があって、それ以降を録画して見る事にしました。
量子力学、一応知ってるつもりだったのですが、大学で勉強したと言っても、それはもう35年程前の事。今回放送大学のこの番組を見てみると、新たな発見が多数有ってとても新鮮です。より詳しい冊子の教本も出ている様なので、とりあえずアマゾンで探して買ってみることにしました。また番組の最後で、他の量子力学の本として、JJサクライの「現代の量子力学」と言う本も出ていたので、その本も検索してみました。
そのJJサクライの「現代の量子力学」は、アマゾンでの書評とか見てみますと、現在一番評判の良い(定番と言える)量子力学の教本の様です。「え、全然知らなかったなぁ」と思ったら、初刊行が1985年です。私が大学を卒業した後ですね。でも、卒業後も本屋さんで物理の棚は時折見ていたのですが、気がつきませんでした。まぁ、地域で一番大きな本屋でも、物理の本なんて品揃えは凄く少ないですから、見かけなかったのかも知れませんし、目の前に有っても内容までは分からなかったのでしょう。そういう意味では、アマゾンの書評は、結構参考になります。
買ってみようかな、と思い見ていましたら、関連本で「現代の量子力学(堀田 昌寛)」を見つけました。評価を見てみるととても評判が良いし、全く新しい切り口の本みたいなので、こちらを注文しました。
届いて見てみると、評価通り、全く新しい方向からの量子力学への探訪です。面白いので、充分理解できなくても気にしないで、とりあえずざっと読んでしまいました(殆ど読み飛ばして、あらすじだけ見たに近いけど)。実際にはまだ何も分かっていない、と言えるので、この本はまた読み直ななければなりませんが、もう一つ評判の良かった、「場の量子論場(坂本 眞人)」も購入しました。
こちらの本もまた、評判通りの素晴らしい内容で、今まで何だか良く分かっていない所を丁寧に見事に解説していて、次へ次へと引き込まれます。各計算の過程まで丁寧に追っているのがこの本の特徴でもあるのですが、まずは面白くて、細かく追ってられません。届いた翌日の、お盆の休みの日の午前中から本を開いたのですが、次をその次を、、と言う感じで、読み進めてしまい、夜までには最後まで「見て」しまいました(とても「読んだ」とは言えない)。もちろん、手などは一切動かして居ませんし、計算も殆ど追っていません、ちょっと分かりづらい所はそのまま読み飛ばして、とにかくストーリーだけ追った様な感じですが、本当に面白く、場の量子論が如何に綺麗で素晴らしい理論かが、良く判ります。
学生時代に、こういう本があったら、色々納得しながら、もう少し楽しく熱心に勉強したかも知れません。あの頃は、結局なんだか良く判らないながら、数式だけを追っていた感じがします。今から思っても、当時は実際には何も分かっていなかったなぁ、と回顧するばかりです。本当にもったいない話です、あの頃が一番頭が良かったはずなのですが。
JJサクライの本はまだ買っていませんが、結局今年のお盆の長い休みの前に、アマゾンで色々探して購入した本や雑誌は、
「量子物理学」(放送大学、印刷教材)
「現代の量子力学」(堀田 昌寛)
「場の量子論場」(坂本 眞人)
科学 2024年8月号「量子力学100年の展開」
数理科学 2024年7月号「数理に現れる双対性」
PythonフレームワークFlask
に及びます。それに、この間本屋で見つけた、シン=トゥ・ヤウの「The Gravity of Math」(邦題は結構違和感があるので、原題を表記)を加えて、長いお休みの内、数日はこれらの本で過ごせました。しかし、メガネ無しでは、本もかなり読みづらくなったのはすこし面倒な事柄です。(それに、これは昔からなのですが、本を読んでるとすぐ眠くなってしまう事も、相変わらずで、困った事です)
場の量子論の本を読みなおしている事について、ふと、来年の江沢先生への年賀状に、この事を付記できるかなぁ、などと考えてしまいました。そう思いながら、アマゾンで関連本として出てきた沢山の中から、先生の本を見つけ、その書評などを見ていましたら、、2023年9月に死去、との記述を見つけてしまい、もう大変驚いてしまいました。享年91歳(数年前亡くなった父親と同じです)。大学時代にお世話になった先生方で、米田先生は早くに亡くなり、江沢先生ももういません。父も含め、先達と言える人はほぼ居なくなってしまいました。
追記:「現代の量子力学」の参考図書に載っていた本と、またアマゾンで見つけた高評価の良さそうな本、量子力学関連本を2冊も買ってしまいました。
「量子論の基礎」(清水 明)
「現代量子力学入門」(井田 大輔)
どちらもそれほど厚い本でなく、割と取っつき易すそうではあります。並べてみてこれだけの本、何処まで充分読めるか、理解できるか、自分のものに出来るか、、あまり自信はありませんが、でもまぁ、結局理論物理は趣味なので、それで良いのではないかとも思います。
昔、大学卒業前に、「趣味で物理か、いいねぇ」って江沢先生に言われた様に記憶していまして、それをおぼろげながら思い出しました。でも多分それは、その先の学習と研究の話で、今になって学生時代と同レベルの事をもう一度だとは思わなかったかも、です。
2024年08月03日
_ [computer] 嗚呼、PC98・DOS時代のプリンター、MICROLINE 8340SV
もう齢65で、高校生の時からコンピュータに向き合っていましたので、パソコン歴(マイコン歴)はとても長くて、そのなかでもPC98でのMS-DOS時代は長かったりします。
プログラミングに一番熱心だったのはこの頃で、自分で利用するための業務用のソフトの多くを、MS-DOS上のinformixと言うデータベースを元に、Cで書いていました。「こうしたい、ああしたい」と言う個人的な細かい要望を実現する為に、CでPC98のハードを直接叩くような事をしていました。例えば、キーボードのリングバッファを直接いじったり、VRAMに直接書き込んだりで、エリアが足りなくなると、EMSもコントロールして使っていました。
便利に作りすぎたので、Windows3.1とかWin2kとかの時代になっても、PC98が製造中止になっても、他の環境に移行する事ができず、何と、ずるずるとWindows11の現在まで来ているのは、ある意味化石化状態とも言えるかも知れません。
でも実際には、過去に幾度となくその当時の環境への移行を考えています。特にWindowsベースの移行は真剣に考えていまして、初期には高価なデータベースも購入したりしていのですが、同じような便利なシステムにする事が困難と判断し(出来ない事は無かったでしょうが)、挫折の連続でした。具体的には、ごく初期にはinformixのOS/2版がでたので素直にそれに移行しようとしたり、Win版のオラクルを買ってみたりとか、Paradoxが出たときは、これに決定と思いましたが、やはり途中で挫折してしまいました。どれも簡単な住所録とか、顧客管理とかの処理までは作ったのですが、そこからの複雑な画面表示とか、その他操作の構築に、やり始めると「使いづら~、こんな事も簡単には出来ないじゃない!」、と結局は諦めてしまいました。
未だに使っているのは、通信販売の顧客管理位で、これはNetBSDの上で「WebブラウザApache + ruby + postgreSQL」で書いています。この延長でガンガン書ければ良かったのですが、Apacheとかrubyのヴァージョン問題で、現行のヴァージョンで新規に書こうとするとすぐ動かなくなるので、ほとほと嫌気がさしまして、止めてしまいました。OSも、とてもマイナーになってしまいましたし、以後rubyにもあまり手を出していません。
暫く前から、年齢による意欲の面もあり、新たなシステムに移行する事はもう無理と、諦めてしまいました。自分でプログラミングしたシステムなので、(もうかなり昔になった)消費税導入もクリアしてましたし、最近のインボイスへの対応も、現状最小のプログラム変更でなんとか対応して、未だに使っています。そういう中、ネックは、もう製造されていないハードです。PC98は、探せば今でも動作品は手に入りますし、当然何台もストックしてあります。(修理してくれる所もありそうです)
それに、いざとなればWindows上で動くPC98エミュレータも有り、既に何度もインストールして検証しています。趣味で作ったCDや楽曲管理のデータベースは、使用していたPC98ノートの液晶が死んだため、そのエミュレータの方に移行しました。ハードを直接叩く事が当たり前なPCゲームを動作させるのが、これらのエミュレータの目的らしいですから、同じようにハード依存の当方のプログラムも動くと思われます。
ただ問題は使用している周辺機器です。HDDは問題ないとして、ネットワークはまあ何とかなりそうです。ただプリンタが問題と認識していました。
すでに帳票などの一覧はWindowsからプリントしていますが、納品書、請求書は未だにPC98に繋がったOKIのドットインパクトプリンタ MICROLINE 8340SVで印字していました。そのプリンタが故障して困った事が今までに2度あります。一度目は、かなり前で、当時は沖電気の徳島営業所がキチンと有って、持ち込んで修理してもらいました。修理内容は基板交換です。この時の経験から、故障したときのバックアップとして、同じ系統の少し小型のプリンタを購入してありました。
2度目は、トラクタフィードの送りのリングベルトが切れてしまいました。こんな時の為のバックアップ機器なので、出してきて動作させますと、同じ様にトラクタフィードのリングベルトがすぐ切れてしまい、全く役に立ちませんでした。
当時、沖電気の地方サービスも殆ど無くなりかかっていましたが、分かりづらい場所のビルの一室に何とか存在していて、そこに持ち込んで修理をお願いしましたが、当初は「ベルトが在庫切れで、修理出来ない」と言われました。「何とかならないか」とお願いして来ましたが、どっか東北の方の営業所で残っていた在庫を見つけて送ってもらったとの事で、無事修理してくれました。この徳島営業所ももうすぐ無くなる、との話でした。
修理が出来るまでの期間、伝票発行が出来なかったので結構困りました。そういう事を踏まえ、折にふれ、PC98に接続できる同じ機器を、予備のプリンタとして(OKIのマイクロラインだけですが)何台かオークションで買ってありました。昨日まで使用してたプリンタも、何回かOKIで修理してもらった初代プリンタの位置センサーがおかしくなり、暫く前に交換した予備機です。
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それが昨日、午前中に連続紙を印刷中に、紙送りがおかしくなりました。見てみると、今までと同じく、トラクタフィードの送りのリングベルトが切れてしまいました。しかし、そんな時の為に予備機を用意してあるのです。まず昔買った小型機(ベルト交換済みの、予備機その1)をまず持ってきましたが、初期のメモリチェックが延々と続き、終わりません。次にオークションで購入していた使用機器と同機種の予備機(その2)を出してきましたが、初期動作は良好ながら、紙送りのフィード動作点検中に、同じくトラクタフィードのベルトが左右とも切れてしまいました。次に出してきた予備機(その3)は、8340SVの後継機種で中古ショップで購入した物です。状態は良好そうで、代替機候補の筆頭でしたが、同じように紙送り動作チェック中に、またもや片方のベルトが切れてしまいました。
最後の予備機(その4)は、全体が色あせていて当初はどうかと思いましたが、意外と動作はスムーズで、動作チェックもOK。これでどうにかなりそうだと設置して、PC98からプリントを続行していましたら、、途中でトラクタフィードのベルトがまた切れてしまいました。もはや、このベルトの部材は、使用している居ないにかかわらず、単に経年劣化で寿命を迎えているようです。仮に、すぐオークション等で同機種を入手出来たとしても、同様にすぐベルトが切れてしまうでしょう。ただしかし、何かあったら大変だと予備機を何台も用意して、準備万端整えてあったと思っていたにもかかわらず、実際にはそれがことごとく使用出来ないとは、もう呆然としてしまいます、、
後は、手元のWindows用のドットインパクトプリンタで、Windowsから印刷するしかありません。MS-DOS上では、プログラムが印刷ファイルを出力し、Cのプログラムでそのファイルを多少修正後、print文でプリンタに印字させていました。なので最初は、WindowsのCMDにDOSと同じく"print"というコマンドが有るので、Windowsに持ってきた印刷ファイルを、DOSの時と同じくこのコマンドでプリンタに送って印字させれば大丈夫じゃない、、とか思ったのですが、全くうまく行きません。色々調べても、色々やっても、何の印字すら出来ないので全くお手上げです。
あれこれやった後、結局何らかのアプリケーションから印刷させるしか方法が無いと、諦めたのがもう夕方です。暫く試してみて、普段使っているエディタとかでは、こういう印字には全く対応できないと分かりました。
パソコン事務用ソフトの定番は、オフィスと称するプログラム群ですが、私はエクセルしか使った事がありません。所謂ワープロソフトは、一太郎をすこし使った事がある程度で、元々凝った文面は作らないので、殆どエディタで済ませていました。しかしここは、こういうソフトで読み込んで印字調整するしかないと判断し、唯一ライセンスのあるMS Word 2007を利用する事にしました。
今まで全く使った事が無かったMS-Wordの、ページレイアウト、スタイル調整と印字調整、それとプリンタのプロパティに格闘しながら、本日土曜日朝から昼過ぎまで、午後にはやっとめどが立ちました。
今まで全く使った事が無いWordですが、フォントを変えたり、行間を変更したりは、その都度ネットで検索し調べてから試行錯誤です。ページレイアウトでは、プリンタの選択次第で出てこないフォーマットが有ると気がつくまでに少しかかりました。用紙のサイズを計ったところ、10x9インチの様ですが選択にありません。こういう場合、横方向はプリンタの最大値15インチにするのが普通みたいで、選択は15x9インチみたいです。
Wordのプリントイメージでは良さそうなところまで出来ても、実際印字させると2ページ目以降が離れてしまうのには困りました。プリンタのプロパティで、用紙サイズ(15x9)や、ローディング(フロントトラクタを選択)などをキチンと設定してあっても駄目でした。そこで、デフォルトで用紙の向きが「縦」になっている所を「横」にしてみますと、やっとうまくプリント出来ました。用紙設定が15x9なので、まぁ「横」と言えば「横」なのですが、凄く分かりづらいですよね。
DOSでプリントしていた印字ファイルそのままだと、上下の余白の問題でプリント出来ない所がでるので、幾つかの空行を抜いたり、印字できないところを消したりするフィルタをpythonで作成して、それで印刷データファイルを修正。Word上にその印刷データをペーストして、その後Word上で色々な手順を踏んでレイアウトを修正し、印字もプロパティを合わせて、やっとこさ、今までと同じフォーマットの用紙に印字する事が出来ました。やっと、何とか急場をしのげた、と言う所です。
問題は、今後どうするかと言う事です。こうやって手間をかければ、何とか今までと同じように出来るかも知れませんが、ふと考えてみると、普段目にする納品書や請求書の類いの伝票、私が未だに続けている様な、ドットインパクト印字の複写は既に皆無で、殆どが単票のプリントです。もう、複写を残しておく要も無いのでしょう。それにドットインパクトプリンタ自体絶滅危惧種で、残念ながらOKIはもう製造していません。
請求書発行のプログラムの出力をCSV形式のデータにして、それをpythonとかでエクセルのファイルに変換し、エクセルから請求書の体裁を整えて単票ごとにプリント、と言うのがよさそうです。このくらいだったら、まだ私でも出来そうです。請求書の用紙の在庫がまだ結構有るため、少し先になりそうですが。
2024年06月22日
_ [music] イリーナ・メジューエワ:ショパンの肖像第3回(東京文化会館・小ホール)
2泊か長くても3泊の東京行き、用件の有る日以外は、極力コンサートを探して行く様にしています。
昔は、地元でもコンサートは時折ありました。オペラだって、2年に1度くらいはやっていました。それですが、耐震とかの名目で、ほぼ唯一のコンサートホールが、使用禁止&解体になってもう10年以上にはなるでしょう。少なくても、そのかわりの施設が必要なのですが、この様な公共施設の計画と建築を担う自治体は、まぁもうあきれるくらいの迷走ぶり。コンサートホール建築を政争の非難の的にして、それで人が変わる毎に最初から検討し直し、、それをもう何度繰り返しているか、、昔々、新たなコンサートホールを作ろう、と言い始めて、たしかもう優に50年は経っています。それで未だに議論中、、まったくここの政治家というのは自分だけ良ければ、それでよいのでしょう。
そういう私達にとって、東京に出たときに聴きに行く事ができるコンサートは、可能な限り何でも行く様にしています。この日は夜は食事会ですが、昼のコンサートが有りましたので、チケットを取りました。
イリーナ・メジューエワさんのショパンの演奏会です。メジューエワさんは最初の頃から注目はしていたのですが、その頃はもうCDを殆ど買わなくなっていたので、何と今まで一度も演奏を聴いた事がありません。今回は、本当に良い機会でした。
メジューエワさん、綺麗で優しそうなんですが、ピアノは強靱で明晰で力強く、まぁ別に旧来日本のショパンショパンした演奏をイメージしていた、と言う訳では無いのですが、少し驚きました。しかし、やはりロシアのピアニズムの流れを引いている事に、いくらか納得しました。久しぶりに聴いた、ショパンの演奏、とても楽しめました。
今回が「ショパンの肖像第3回」なのですが、1、2も聴きたかったですし、続きも是非聴きたいです、翌日からはトスカも有るし、ですがそこは在京の方々の特権なのであるのです。
2024年05月17日
_ [computer] OpenJDK+Tomcatで、Tomcatの起動に凄く時間がかかる問題
WindowsTerminalを入れてみたその次に、このターミナルソフトでsshからLinuxサーバーのインストール練習とかを、久々にやってみる気になリました。まぁ、周期的に(年に1回ぐらいか)そういう気になりますね。もちろんその先には、HPのメンテナンスやサーバーの移設などを自分で出来る様なスキルを身につけたい、という希望があるのですが、遅々として進みません。
Linuxのディストリビューションは、亡きCentOS8の後継であるRockyLinux8です。Almaでも別に良いのですが、以前GCPを試したときに、Rocky8のバイナリがあった事に依ります。もう9も出ているのに、未だにCentOS8系にするのは、当時各種出ていたCentOS8用の分厚い解説書を何種類も買ってあるからです。特定のディストリビューション向けのこれだけ詳しい解説書は、最近のセキュリティ重視のOSにあまり知識が無い私などには、なかなか貴重です。
Tomcatの事を書いてある本自体あまり無いのですが、apacheとの連携まで解説してくれている本があったので、それを参考にします。大昔のFedoraとか、VineLinuxとかで、ネットでの情報を参考に入れてみた事は有りますが、昔と今ではセキュリティ関係がかなり違っており、あまり簡単に動かなくなった印象が有ります。
少し前、dockerの練習の為に、古いPCにRockyLinux8を入れたパソコンがあったので、その上に入れてみました。当然SELinuxは切ってあります。
apacheは簡単です。昔みたいに設定ファイルを書き換えなくても、今ではパッケージソフト(最近はdnf)でインストールしただけでテストページが出てきます。ただし、ファイヤーウォールは開けておきます。
次のjavaのインストールで、何だか以前と変わっている事に気がつきました。昔は、JAVA EEとか言うのをインストールした気がしますが、OpenJDKとか言うのになっています。「この"OpenJDK"ってなんだ?」と思い、検索して少し調べました。暫く見ない間に、どんどん変わりますね(出来る事は結局あまり変わっていないと思うのですが)。概ね状況が理解できたら、やはりdnfでインストールです。簡単に終わり、javaの動作確認も出来ました。
次はTomcatです。解説本ではパッケージではなくダウンロードしていますので、その通り最新のをダウンロード。tomcatは配置するだけでjavaの上で動くので、簡単に動くはず、、、なのですが、テストページが出てきません。"systemctl status"で見てもちゃんと動いてる様に見えます。本の通り、8080のポートも開けてある筈ですし、その他セキュリティ関係を色々当たってみましたが、問題は無いようです、、ここで詰まってしまいました。
日を変えて、色々試してみましたがダメで、tomcatのログを見てみる事にしました。もう既に忘れましたが、tomcatの立ち上がりでワーニングみたいのが出ていて、それが原因と思い、それを消すべく調べたりパッケージやライブラリをインストールしてみたりして、結局どうにかして確かワーニングが消えたのですが、やはりテストページが出てきません。もう諦めかけて暫くほっておいて、その後ふと見るとテストページが出ているではありませんか!。
一度テストページが出ると、後は普通に作動している様に見えます。ただしtomcatをリスタートするとまた駄目で、テストページが出て来るまでに10分程かかります。何度かリスタートしまして、再現性があるのを確かめましたが、ただその理由が全く分かりません。
ともかく此処までの手順は間違えていない様なので、もう仕方ないのでOSから入れ直して、動作確認出来ているヴァージョンをインストールしてみる事にしました。OSは変わらずRockyLinux8ですが、OpenJDKはヴァージョン1.8で、tomcatはヴァージョン9です。インストールするアプリのメジャーなヴァージョンを、現使用しているHPと同じにしてみました。ちなみにtomcat9は、パッケージが有りましたのでdnfで入れました。それでも、状況は同じでした。もしかしたら使用している古いSSDなどのハードウエアの問題か、もしかしたらハブなどのネットワーク問題かも、とも思いましたが違うようです。ここで更に暫く停滞していました。
結局状況は一番最初と同じで、tomcatを立ち上げても接続できず、その後10分くらい置いておくと何故か正常に動作し始めるようです。そこで、今回はその後にtomcatのログを見てみますと、
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org.apache.catalina.util.SessionIdGeneratorBase.createSecureRandom セッション ID を生成するための SecureRandom インスタンスの作成に [689,904] ミリ秒かかりました。アルゴリズムは [SHA1PRNG] です。
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と警告メッセージが出ています、689秒=約10分です。これでやっと原因らしきものが分かりました。今までは、テストページが出る前に、動かない接続できないと言って、ログを見ていたので、今まで気がつかなかったのです。やっと問題点が判ったので、次にこの"createSecureRandom"を検索しますと、簡単に原因と解決法が分かりました。
実のところ私などには、何でそんなのが必要なのかも分かりませんが、そのSecureRandomの作成がこれほど時間がかかるのは、何とjavaのバグなんだそうです。ホント「なんだぁ此奴!」って思ってしまいました。回避方法は、tomcat立ち上げ時にオプションを追加すれば良い様で、具体的にはJAVA_OPTSに、"-Djava.security.egd=file:/dev/./urandom"を追加しておけば良いようです。とりあえず、tomcat.confの内容を、そのパラメータを含む様に書き換えてリスタートすると、問題なくテストページがすぐ出てきました。
しかし、過去の経験からtomcatのテストページ位までは何度もやっていまして、環境が変わっても、そのくらいは簡単に進むはずと思っていましたが、甘かった様です。まぁとにかくこの様な最近のLinuxサーバ環境では、セキュリティとか、ソフトのヴァージョン問題とかが、本当に面倒くさいです。今回の「SecureRandom インスタンスの作成」の問題も、セキュリティ関係ですよね。