アメリカにIWAと言う、ワインのアクセサリーを専門に扱っている会社が有ります。私もずっと前にカタログを取り寄せて、幾つか品物を買った事があります。でもIWAのそのカタログで一番目を引いたのが、ワインセラーシステム、それも組立小部屋式の物でした。値段は2995ドルから4995ドルまでで、空調機及びラック付きです。なかなか魅力的ですよね。フォルスター等では100や200本位しか入りませんから。
どうしようかと暫く考えていたのですが、以前ある所で、大塚の社長さんと話をする事があり、そこで、「で、セラー持ってるんですか?」「いえ、蔵に入れて有るだけなんです。」「それじゃ、駄目ですね」と言われたのと、友人が完璧なセラーを作ったのを契機に、見積もりをIWAに出したのが1994年暮れでした。(上記図版がそのカタログです。)
問い合わせた返事では、送料が船便で6万円位との事でしたので、一番大きなサイズのを注文して送金したのがその12月でした。あけて2月に成っても、IWAから送ったとも何にも言ってこないので、問い合わせた所、「明日出荷、トラベルタイムが2、3週間」と言う返事でした。
ところがところが、3月そして4月になっても着かない、船便だから予想以上にかかっているのかなと待っていました。が更に5月になっても連絡が無いので、問い合わせのfaxを入れるが返事無し。次の週もう一度fax、で次の週、頭にきて夜中に直接電話すると、以担当の方は既に辞めているとのこと。荷物がどうなっているか聞くと、「2週間で着く」との返事。まぁ、それならこの夏に間に合うな、と電話を切りました。
で、2週間後、3週間後、何にも届かないので、「24時間以内に返事せよ」とfaxを入れて次の日、日本の船舶運輸会社から電話があって、(やっと着いたのかと思えば)荷物が2、3日後にカルフォルニアを出るとの事。もう怒ってもしょうがないので、今年 の夏が暑くならないように祈りながら待つだけでした。
大阪入港が7月10日、通関し家に届いたのが21日でした。結局輸送にかかった経費は全部で24万円!、確かに船賃は6万位でしたが、荷造り梱包料やら、何やら、通関検査代4万まで取られて、合計でこの価格。私は4995ドルのを買いましたが、セラーの代金が50万ちょい、送料込みでかかった費用は75万程になってしまいました。それだけあれば他の方法でも良かったですね。
荷物は、総重量600k余り、リフトが無いと荷降ろしさえできません。床材などは非常に重く、一人では運搬不可能。荷ほどきは一人でしましたが、セラーをしつらえる場所までの運搬は、人に手伝ってもらいました。
カタログには「組立は木ネジで止めるだけ、ドライバーがあれば出来る。」、とあります。真実ですが、電動ドライバーで無ければ、事実上無理です。で心配していた通り、「梱包品一覧」とか「組立方法」、などという親切な物は一切入っていませんので、アドベンチャーゲーム的でもあります。実際の組立は一人でやりました、一日3、4時間かけて約1週間、結構大変だったです。私も日曜大工が得意になったと申せましょう。
詳細は「ワインセラー組立日記」へ