阿波和三盆糖 名前の由来

元々は「三盆糖」と呼ばれていました。この「三盆」の由来は各説あってはっきりしません。三盆糖の出荷港が香川の三本松であったからと言う説や、扱う中国の役人が三品の位であったからとかの説もあります。
しかし中でも一番もっともらしいのが、「盆の上で三回研ぐ」と言う理由によるものでしょう。精製の技法が広まり三盆糖としての製造が始まったおり、最初は専用の研ぎ台は無く、手元にあった盆の上で研いだと言います。また白い砂糖の無かった当時、三回ほど研いだら概ね精製された砂糖として目され出荷した様です。

白い砂糖として名声を博した三盆糖なので、輸入精製された真っ白な砂糖を売る場合、白いと言う意味で「三盆白」と言う名前が付けられることが多くありました。それで国内糖で有ることを明確にするために「和」を付け、「和三盆糖」としました。

三盆糖は香川県でも少量作られています。それで徳島産を明確にするために「阿波」を付けて合計「阿波和三盆糖」となりました。ちなみに香川の三盆糖は、讃岐三盆や讃岐三白と呼ばれることが多いようです。