ワイン図書目録:R.パーカーJr.の本


今、一番精力的に活躍しているのが、ロバート・パーカーJrと言うアメリカのワインライターです。その活躍ぶりたるや、既に超人的な所さえ有ると私は思います。

彼は「ワイン・アドヴォケイト」と言うワイン評論の隔月の雑誌も出版していますが、評価の独立性を保つために、「広告は一切入れず」、「全て自分で」書いています。この様な形態を持ち、かつ一般流通している雑誌は、あとはクリーブ・コートMW.(Clive Coates MW)が出している"The Vine"と、タンザーの"International Wine Cellar"位じゃないかと思います。
(ただ、97年4月から、アドヴォケイトの方で、ブルゴーニュその他をPierre-Antoine Rovaniが評論するようになりました。)

また、評価に彼発案の100点満点法による評点を必ず与えて、評論を極めて分かりやすくしています。如何にもアメリカ的手法と言えます。

従来は、広く20点満点法が使われていたのですが、より分かりやすい方法をめざして100点満点法を執っています。しかし別に5倍に細かくなったわけでなく、大凡2倍から、せいぜい3倍位かと思いますが。(この評点の詳しい説明は彼の本を読んで下さい。)

基本的なラインは、まずアドヴォケイトで評論したワインを編集して、数年ごとにバイヤーズガイドを出す。それをさらに地区別に編集して、ボルドーなりブルゴーニュを出している感じですが、この様な使い回しはあるにせよ、彼が発する情報量はかなりな物で、網羅的であり(実はこれが大変有り難い)、大変役に立ちます。一般のアマチュア愛好家は程度の差こそあれ、多くの人が一応参考にしていると思います。


上に記した通り、彼の著書は非常に多いのですが、以下の4つに分けて解説してみました。ボルドーとブルゴーニュは翻訳が有ります。