製法場 粉砕、乾燥

研ぎの過程を経て仕上がった和三盆糖はふるいにかけられ、その日のうちに乾燥に回されます。湿った和三盆糖を放置しておくことは非常に危険で、気温が高いと含まれている糖蜜分によりすぐ発酵臭がしてきます。場合によってはカビがはえることがあります。

和三盆糖の乾燥は日陰干しです。風通しを良くした建物の2階に蚕棚の様な物をしつらえ、そこに広げて乾燥させます。乾燥後は樽に移し出荷まで保存します。

和三盆糖は非常に湿気を吸いやすく、また湿気が有るとすぐ固まります。しかし元々自身で糖蜜分を保有している為、特に湿気が無くても置いておくだけで固まってきますが、それは品質自体には全く問題は有りません。大体の場合保存も常温で結構です。

ただ多湿な場所に有るとカビがはえて来る危険性も有るので、湿気だけには気をつけて下さい。

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  • 締場 一.砂糖黍の搾汁
  • 釜場 二.荒釜 あくぬき
  • 釜場 三.すまし桶 不純物抜き
  • 釜場 四.中釜、上げ釜、冷やし釜  煮詰めと撹拌冷却
  • 釜場 五.冷やしカメ 冷却、結晶化
  • 製法場 六.荒がけ 一度目の糖蜜分離
  • 製法場 七.研ぎ 糖蜜分離を繰り返す
  • 製法場 八.粉砕、乾燥