研ぎの過程を経て仕上がった和三盆糖はふるいにかけられ、その日のうちに乾燥に回されます。湿った和三盆糖を放置しておくことは非常に危険で、気温が高いと含まれている糖蜜分によりすぐ発酵臭がしてきます。場合によってはカビがはえることがあります。
和三盆糖の乾燥は日陰干しです。風通しを良くした建物の2階に蚕棚の様な物をしつらえ、そこに広げて乾燥させます。乾燥後は樽に移し出荷まで保存します。
和三盆糖は非常に湿気を吸いやすく、また湿気が有るとすぐ固まります。しかし元々自身で糖蜜分を保有している為、特に湿気が無くても置いておくだけで固まってきますが、それは品質自体には全く問題は有りません。大体の場合保存も常温で結構です。
ただ多湿な場所に有るとカビがはえて来る危険性も有るので、湿気だけには気をつけて下さい。