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xiphioの備忘録


2024年08月25日

_ [computer] Threadripper1950Xの簡易水冷CPUクーラー不調にて、ケース入替

最近のパソコン雑誌(と言っても、現在もう存続している雑誌自体がほぼ無く、主にネットでの情報に移っていますが)においては、最新のパソコンでは(重めの)ゲームをするのが当たり前、CPUクーラーは(簡易)水冷がもう当たり前、と言う流れになっています。画像の説明

私はゲームはやらないし、水冷CPUクーラーは高価で何だか面倒そうだったので、今まで殆ど手を出していませんでした。しかし唯一、以前Threadripperで組んだ折、マザーがATXしかなくて、それでも出来るだけコンパクトに仕上げる為に、ほぼ市販最小のケースを選びました。これは電源がマザーボードの上にかぶっているので、いつも使っている背の高いサイドフローのCPUクーラーは使えず、その時初めて簡易水冷CPUクーラーにしました。

結果は上々で、スペックの割には、とてもコンパクトなPCになりました。時折使用していたPCですが、この日、だんだん動作が不安定になり、ソフトも動いたり動かなかったり、、で、ハードウエアモニタを見てみましたら、CPUの温度が90度を超えています。そのうち、何だか、カラカラ音がしだしました。

恐らく、簡易水冷CPUクーラーの不調でしょう。このPCを作った後、水冷CPUクーラーの寿命について調べてみましたが、概ね10年であるとの話に、ちょっと吃驚でした。数年に一度PCを新調し交換する方は結構居るかと思いますが、私は新しく組むことはあっても、古いのもどこかでずっと使用しています。それを考えると、今後はCPUクーラーに水冷は採用できません。

このThreadripper1950XのPCを作ったのは2017年なので、既に7年ほど経つのですが、あまり使わないのに壊れるのが少し早かった気がします。で、この後どうするかですが、もはや他の簡易水冷CPUクーラーに交換すると言う選択肢は無いので、

廃棄の方向では、
[1]このまま売る。
[2]メモリやSSD、電源は残し、マザーボードとCPUだけ売る。

再生の方向では、
[3]ケースはこのままで、背の低いCPUクーラーを購入して再生。
[4]ケースを交換し、サイドフローのCPUクーラーを使用して再生。

以上の4つの選択肢がありそうです。普通ならば、[1]か[2]でしょうが、今となっては古くて性能もイマイチとは言え、Threadripperは何となく捨てがたいです。そこでTR4用の空冷CPUクーラーを探すと、サーバー機用の背の低いのも見つかりました。この間購入した、ThreadripperPRO 7945WX搭載のHPの機種で使われていたのは、恐らくこの形状の物の様です。1、2日悩んだ度、[4]を選択し、ATXが使えるPCケースと、noctuaのTR4対応の空冷CPUクーラーを注文しました。

ケースはサイドフローのCPUクーラーが使用可能ながらも出来るだけコンパクトな物を選び、結局JONSBO U4 PRO White(U4PRO-WH)を、CPUクーラーは、ケースに入る高さのnoctua NH-U12S TR4-SP3を、それぞれアマゾンとツクモから購入しました。

パーツが届きまして、早速中身の入れ替えです。JONSBOのケースにはケースファンが付いていませんが、取り外した簡易水冷のラジエータのファンが流用できました。簡易水冷から空冷へのCPUクーラーの付け替えで、久々にThreadripperのCPU本体を見ましたが、大きくてやはり格好いいです。この迫力は何ともいえません。画像の説明

新しいケースに組み入れて起動スイッチを押してみましたが、、電源が入りません。と言うか、このマザーボードは通電するとどっか光ってたはずですが、何も変化有りません。電源ユニットのスイッチが入ってない模様ですが、このケースは電源を前方に移動してセットするタイプで、そのスイッチの所が全然指が届かない場所になってしまっているのです。

仕方ないので一旦電源部分をばらして、SWを入れてからまた組み上げて通電すると、マザーに照明がともります。これでOKかと、起動させようとしても、起動しません。結構焦って各部チェック、結局、6ピンと4ピンの2つあるCPU電源の内、4ピンの方の差し込む向きが間違っていました。他の電源端子は、外れ止めのクリップがどれも基板の外向きになっているので、この4ピンCPU電源も当然この向きかと思ってしまいました。仮に違っていても、「間違った方には普通差せない様になってる筈」と、また勝手に思い込んでいました。

いやぁ、どうも、昔からパソコン自作はやっていまして、もう10台以上は作った筈ですが、未だに初心者みたいな感じですね。実は、ほぼ同時にRyzen9950Xで新たにパソコンを組んでいるのですが、こちらも、サクッと問題なく、、と言う訳には行きませんでした。

このJONSBOのケースは、若干作りが甘いところが有るようで、背面のビデオカード固定ネジの位置が結構ずれています。無理して取り付ける事も出来なくはないですが、ビデオカードやスロットにかなりテンションがかかりそうなので、ケース背面を少したたいて緩和させました。(これで大丈夫かなぁ)

最近のケースなので、フロントUSB-Cへののケーブルコネクタ(A-Keyと言うらしい)が有りますが、この古いマザーボードにはこの端子がないので、USB3ヘッダからの変換コネクタが必要な様です。さすがに、近くのショップでは売ってなかったので、何かと一緒にアマゾンで購入する要があります。

ATX規格では小さめなケースを選んだとはいえ、以前のものより一周り大きくなってしまいました。側面ガラスなので、出来上がって眺めていますと、空いている空間が結構あります。もっと切り詰めたケースが有ったら良いのですが、大きなラジエータの為とか、長いビデオカードの為とかの必要性があるみたいなので、なかなか自分にジャストフィットのケースって難しいですね。