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xiphioの備忘録


2024年09月01日

_ [computer] Ryzen 9 9950X + ASUS TUF GAMING B650M-E(Micro-ATX):「メモリトレーニング」に落ち込む!

Ryzen9000シリーズが出るということで、久しぶりにパソコンを組み立てることにしました。今年出ると言われている、intelの新しいデスクトップ用CPU(Arrowlake)にしようかとも思っていたのですが、いつまでたっても具体的な情報はあまりでないので、画像の説明

久々の組み立てなので、一応一番上のモデル、Rizen9 9950Xです。最初は流通量が少ないとの話だったのですが、ふと見てみるとドスパラで売っていましたので、とりあえず購入しました。おそらく事前レビユーとかで、実はそれほど早くなっている訳では無い、と報じられているからかも知れません。

実は、手元に使っていないPCケースがあります。以前「見た目が格好良い」と、Thermaltake The Tower100を衝動買いしました。しかし、これが届いみると、Mini-ITX対応だけなのにATXミドルタワー並の大きさで、がっかりしてしまい、暫くそれこそ本当にお蔵入りになっていました。

今回、そのケースのスペックをもう一度見てみようと、アマゾンの商品ページを開いて何気なく評価の書き込みを読んでいると、「記載はしていないが実はMicro-ATXでも使える」との評を発見しました。「そうだったか!、大きいから大丈夫そうだよなぁ」と、急遽このケースを利用しMicro-ATXのマザーで組むことにしました。

このケースはCPUクーラーの高さにかなり余裕があるので、ここは大型のnoctua NH-D15(高さ165mm)にしました。マザーは、ASUSのマザーのDPポートにだけ、画像出力に8k(ただしCPUに依る)の表記がありましたので、本当に8k表示が可能かどうかは怪しいですが、Micro-ATXのTUF GAMING B650M-E WIFIにしました。表向きの表記がRyzen7000対応となっていますので、9950Xを使用するには、BIOSの更新が必要です。

メモリは、16Gx2枚で充分なのですが、容量単価で比べて安かったので、32Gx2枚としました。SSDは、PCIe Gen.5x4の1Tにしました。久しぶりのパソコン組み立てという事で、ソケットAM5を筆頭に、DDR5やPCIE-Gen5x4と、初めて扱う新規格が多くて、楽しみです。

まず、マザーボード、CPUと電源が届いたので、お蔵入りにしていたPCケースを出してきて、どう入るか試していましたら、、何と、このPCケース(結構大きいのですが)にはMicro-ATXは入らないことが判明しました。これが最初の躓きです。

アマゾンで見た情報がガセネタだったのか、とよく見直してみますと、その評はThe Tower200のものとなっていました。

Micro-ATXのPCケースを別途購入しなければなりませんが、大きくても大丈夫だからと採用したCPUクーラーの高さがネックとなり、あまりコンパクトなケースが選べません。好みとは違い、少し大きくなりますがASUS AP201 PRIME CASE TG WHITEを注文しました。それほど大事では有りませんが、躓きその2です。

届くまでは、とりあえず検証台で動かす事にしました。まず、今のままではRyzen9000シリーズは対応していないので、マザーボードのBIOSを最新のものにします。昔は、CPUが載っていないとBIOS更新が出来ないという事がありまして、以前、仕方なく少し古いパソコンを一旦ばらして、そのCPUを利用してBIOSをアップデートした事があります。しかし、最近のマザーボードは、CPU無しでもBIOS更新が可能となっています。ASUS記載の手順通り、USBメモリでBIOSを最新に更新しました。

CPU、SSD、メモリ、そしてCPUクーラーを載せて、電源を繋ぎ、電源を入れましたが、、何だか途中で止まっています。これが躓きその3です。

見ると、マザーボードのQ-LEDと言うマザーボードの状態を示す箇所の、DRAMと書かれた所のLEDがついたままで、動きがありません。説明書を見ると、どうもDRAMメモリのトラブルらしいので、差し直したり、メモリを1本にしたり、場所を変えたりしても症状は同じです。ASUSのHPに、Q-LEDのこういう場合の対処法もありましたが、概ね同じでした。またDRAM以外に、CPUや、マザーに原因がある場合もあるようです。

私の場合、BIOS更新が上手くいっていないのかと、再度繰り返し、念のためCMOSクリアもしてみましたが、症状は同じで、やはりDRAMのLEDがついたままで止まっています。さて、ここにおいて原因は、DRAM、CPU、マザーボード、が考えられます。

まずQ-LEDの指摘通りのメモリですが、今回が初めて使うDDR5なので、他の物は手元に無く検証できません。それで、余分に有っても良いとして、安いDDR5 DRAMをとりあえず注文しました。ただ、2枚とも問題があるとは、なかなか考えづらい事象です。

マザーボードの場合は、BIOS更新が上手くいっていない事が考えられますが、元々対応のRyzen7000シリーズのCPUも手元には無いので、こちらもチェックしようがありません。しかし、問題があると特定できれば商品を返品交換する事も可能です。

とにかくCPUが一番高価なので、それ以外は、最悪、買い換えることも可能です。一般にCPUが不良といのはなかなか考えづらいことですが、もしそうだった場合、高価なだけに一番困ります。見ると、購入店のドスパラの初期不良対応は1週間との事でしたので、新しいメモリの到着を待つ余裕は有りません。早速翌朝ドスパラに連絡しますと、店舗の方で検証してもらえる、との事でしたので、昼からドスパラ徳島店に検証台ごと持って行きました。

マザーボードとメモリはアマゾンからの購入ですが、そのまま見てもらいました。店で待つこと20分ほど、「動きました」と店員さんから声をかけられました。話を聞くと、パーツは結局どれも正常で、DRAMのLEDが点灯したままになっているのも、実はメモリのチェック中で、これが時間がかかるから止まっている様に見えるだけで、しばらく待っているとチェックが終わり、正常起動しました、、との事です。

実は、Ryzenによくある話、、らしいです。

でも、一応、ネットで症状を検索して、調べてはみたのですが、そういう記述は見ませんでした。まぁ、誰か何処かで書いてくれていると思うけど、それが判っていたらこれほど悩まなくて済んだなぁ、と言うところ。今回、32Gを1枚だけ取り付けて、お店で検証してもらったのですが、聞いたところ「5分ほどかかった」との事です。それだけかかるなら、普通はエラーで止まったと思うはず、、マザーボードの説明書の、Q-LEDの所にもそう書いてあるし、、、。

ちなみに、帰宅後、もう1枚32Gを取り付けて再起動した時に時間を計ってみましたが、本当に4分ほどかかりました。最初32Gx2枚で立ち上げた時は、10分弱チェックに要する事になるんでしょうか。何も知らなければ、普通どっかおかしいと思いますよね。当然ですが、このメモリチェックは組んだ後の最初だけの様で、次からはすぐ次のステージに移り、まもなくBIOS設定画面になります。

以後はDRAMを交換するとかない限りメモリチェックも無い、と思っていたのですが、後日BIOS設定を幾つか変更して保存&再起動をしますと、立ち上がりません。マザーボードを見てみると、またDRAMの所のLEDが付いたままです。どうやら、再度メモリチェックしている模様です。暫く放置しておいて、気がついたら無事起動していましたが、この仕様どうにかならないでしょうか。(怖くて、気軽ににBIOS設定変更出来ない、、)

なにはともあれ、不良品はなく正常であるのは良かったです。今回、ドスパラの店舗に持ち込んで症状を見てもらったのですが、CPUの検証と言うことで、付いているのが余所で買ったマザーボードとメモリではあったのですが、無料でやってくれました。感謝です。お礼もあって、後日その実店舗でRTX4060のビデオカードを購入しました。結果、色々な躓きがありながら、今回のパソコンは以下のような構成になりました。

CPU : AMD Ryzen 9 9950X BOX
Mother : ASUS TUF GAMING B650M-E WIFI (microATX)
CPU-Cooler : Noctua NK-D15
Memory : Crucial PRO 32GBX2枚 DDR5-5600 (CP2K32G56C46U5)
SSD : Crucial T705シリーズ 1TB PM.2 2280 PCIe Gen.5x4 NVMe 2.0 (CT1000T705SSD3-JP)
Power : DEEPCOOL PX850G R-PX850G-FC0B-JP (850W)
Case : ASUS AP201 PRIME CASE TG WHITE EDITION 強化ガラス
Video : Palit NE64060019P1-1070L (GeForce RTX 4060 Infinity 2 8GB)

検証台での動作確認が終わったので、やっとケースに組み込みです。ケースの選択は、よりコンパクトな物の中から、結構高さのあるnoctua NH-D15が使えるものです。「価格.COM」では、確か昔はあまりなかったはずですが、最近は色々な項目で選択できるので、便利になりました。Micro-ATXで、CPUクーラーの高さ170mm以上、容積の小さい順、で検索すると、2度使った事があるRAIJINTEKがトップで、次がこれも定番のJONSBOですが、いずれも販売がありません。現在販売が有るのが、その次のASUS Prime AP201でして、評判も良いようでしたので、こちらにしました。

「メッシュデザインをした小型PCケース」と言う事ですが、私の目から見ると結構大きいです。CPUクーラーの高さがあと10mm低くて良いなら、もっと小さいケースもあったのですが、残念です。

大きさに余裕があるので、組み立ては割と簡単です。ただ、ASUS Prime AP201に付いていた、ケースファンが3ピンの物だったので、PWM制御の出来るファンに交換する要があります。ちょうど、取り外した簡易水冷のラジエーターのファンが有ったので、これを利用しました。

追記:9月24日
上述の通り、当初「初期不良か?」ととても悩んだ、「組み立て最初でメモリ所以により起動に凄く時間がかかる」と言う事例の報告が、PC Watchに載りました。それによると、「メモリトレーニング」ってのをやっているので時間がかかる、との事です。

「出たばかりのCPU+ぎりぎり対応のファームに、特定メモリの組み合わせとかで起きます」とも載っています。出たばかりのRyzen9、対応したばっかりのBIOS、そして事例に載っているのと同じCrucialのDDR5メモリと、まさしく、見事に今回の環境と同じです。更に「ハードウェアやBIOSの変更によって再度発生することがある。 」とも追記されていますが、本当にその通りでした。

でも、今頃報告してもらってもねぇ、って所です。組み立てる前に知りたかったなぁ!。