2024年12月14日
_ [computer] 今年は年賀状作成もWeb上で、
この秋に郵便料金が上がった事も有ってか、年賀状を止めますという連絡が多く届きます。既に私たちの子供の世代は、殆ど年賀状を書かない様ですから、時代の流れとも捉えることが出来ます。
普通は、代わりに各種SNSでメッセージを交換しているようですから(それも常時)、特に必要性も無くなりつつ有るのでしょう。私は、昔「パソコン通信」と言われて居た頃から、通信関係色々やっていた割には、最近のSNSはどうも気持ち悪くて(怖くて)利用する気になりません。従って年賀状も、未だに知り合いの方々へのブロードキャストメッセージとして役には立つのでは、と思って続けていたりします。なので、年賀状をやめたと言う人にも、今まで一度も年賀状が来た事が無い人にも、全く意に介せず送り続けています。
その昔、自分自身の交友関係だけだった頃は、プリントゴッコで印刷、宛名は手書きでやっていましたが、地元に帰って、会社関係や親類関係、その他知合い関係までの年賀状まで出さなければならなくなり、何らかの他の方法を考えなければならなくなりました。ちなみに、それまで父親は、修正の沢山入った幾つかの住所録を知り合いの方にそのまま渡して、宛名書きを毛筆で書いてもらっていました。
私は、住所を少しずつデータベースに入力して、宛名書きをパソコンとプリンタでやり始めましたが、自身の交友関係のはそこまで多くないですが、会社関係や親類や知り合い関係まで含めると、一番多い時期には何と千枚弱の年賀状を出していました。裏面は印刷ですが、宛名書きはパソコンとプリンタを活用です。ただ普通のプリンタではハガキ用のアダプタを付けても、一度にせいぜい数十枚しか扱えない為、その頃は宛名印字のために夜中までかかって印字してました。それである時期からは、キャノンの中古のカードプリンタをオークションで購入して(新品で買うと凄く高価な為)、宛名印字していました。何時だったか、年末にそのカードプリンタが不調になり、夜遅くに、キャノンのサービスの人に修理に来てもらった事も有りましたっけ、、(その頃は、サービスステーションが地元にも有ったのです)
その後、印刷屋さんが宛名まで印字してくれることになり、データを渡すだけで済むので、凄く楽になりました。それから近年、出す枚数も以前に比べればだんぶん減ってきました。ただ昨年から、渡したデータのコンバートが面倒らしく別料金を徴収されるようになったので、今年はネット上の年賀状印刷サービスを利用してみることにしました。
まずは、「ネットで年賀状」と言うサイトが良さそうだったので、登録して使ってみました。宛先データの登録はCSVファイルが使えます。所定のCSVフォーマットが有るのですが、私が未だに使っているinformix3.3のデータベースのデータ出力プログラムACEは、ある程度自由に出力できますので、それに合わせてCSVファイルを出力させました。
私の住所データベースは都道府県を別にしていませんので(外国の住所も入力出来るようにする為です)、まずは住所データから都道府県名を分離する必要が有りましたが、これはACEのプログラムで対応可能でした。ただ問題は、名字と名前を分離して入れる事と、両方とも必須項目である事です。
名字と名前の分離は空白を目印に分ければ良いので、一旦Excelに取り込んで関数で分けることが出来ます。個人宛の宛先ならばそれで良いのですが、分けることが出来ない会社宛の住所などはどうすれば良いのか(こういう場合もあるので、データベース上では名字、名前と分けた項目にしていません)、こちらの指針がありません。しかし両方共データが無いとエラーになるので、仕方なく名字の欄に宛先名を入れて、名前の欄は全角スペースをダミーとして入れてみましたが、これでは宛名の印字位置が見た目良くありません。
仕方ないので、ほぼ個人宛である個人的な知り合いの方への年賀状のみを、まずはこちらのサイトで申し込みました。図柄や文字のレイアウトなどは、とても便利に出来るので、なかなか良いサイトだと思うのですが、上記のように宛先データの落とし込みにちょっと使いづらいところがあります。それと一旦登録した宛先住所を削除するには、まとめて消去する方法が無い様です。数百件のデータを消す場合でも、一件一件クリックして消す必要があるらしく、一度登録した多くのデータの宛先データを修正して再登録したい場合、一旦データを消したいのですが、それがどうも現実的な方法では出来ません。
仕方が無いので、「プリントパック」と言うその他のサイトも登録して使ってみました。こちらは、宛先住所CSVファイルで、名字欄にデータが入っていれば受け取ってもらえるようです。ただ、「敬称」の欄が必須となっている様で、上記の会社名宛などは、敬称を「御中」にする事で対応しているようです。informixのACEプログラムで、宛先名に空白が無ければ法人名宛てと判断し、敬称を「様」から「御中」に変える処理にして、対応しました。
「プリントパック」も、先に利用したサイトと同じく、普通に進めて行けば年賀状デザインができあがります。ただ、こちらの方の年賀状はオリジナル画像を使わず、サンプルデザインの中から選択しましたので、オリジナル画像を使う場合の具合は判りません。ただ、CSV宛名データのアップロードに関しては先のサイトと違い、名字と名前を分離する必要は無い様で、全てを「名字」の欄に入れてもキチンとレイアウトしてくれるのが有り難いですね。ただ、「敬称」の指定は必須です。
CSVの形式は、1行目はダウンロードしたテンプレートデータが必要です。それに合わせて2行目からが実データとなります。1行目のテンプレートも編集できるかも知れませんが、試していません。1行の宛名データで、後ろの方の使わないデータでも、カンマ区切りの空データが無いとエラーが出ます。なので、実際には、informixのACEの出力を、一旦エクセルに取り込んで、それからCSVで保存した方が良いみたいです。ただ、エクセルで読み込む際、郵便番号が数字フィールドになってまい、北海道なんかの先頭'0'が消えてしまうので、ちょい修正が必要なのが少し面倒です。
具体的には(1)informixのACEにてデータを「プリントパック」用のCSV形式で出力、(2)エディタでテンプレートを1行目に付加、(3)一度エクセルで開く、(4)修正を加えた後CSVで保存、と言うところです。最初はここまで少々手間でしたが、一度ACEのプログラムを書いてしまえば後は毎年使えるので、来年からはもっと楽に年賀状が作成できるでしょう。この数年は、父親が亡くなったこともありほぼ定型文のみの年賀状でしたが、少しずつまた変えてゆければと思います。