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xiphioの備忘録


2024年10月18日

_ [music] 東京MINATO CITY国際音楽コンクール、予選3日目

上京してこの日の午後は空いていたので、東京MINATO CITY国際音楽コンクール 2024ヴァイオリン部門の、予選3日目を見てきました。画像の説明

以前でしたら、秋葉原に行ってあちこち探索、、って所でしたが、最近では秋葉原に行こうとはあまり思わなくなりました。電子部品もパソコンパーツも、今やネットで買えるので、行く意味が余りなくなりました。昔はジャンク屋さん巡りも熱心にしていたのですが、既にジャンクを仕入れて今後どうにかしようとする年齢でもなくなりました。結局、不要品が増えるだけですし。

と言う訳で、午後に開催されているコンサートが見つかりましたので行くことにしました。この日の午後は、東京MINATO CITY国際音楽コンクールヴァイオリン部門の予選3日目です。場所も浜離宮朝日ホールで、ここはとても良いホールです。

3日目は、7人の演奏がありました。昼食に時間がかかって、開始時間の2、3分遅れで到着しましたが、待機になりました。普通のコンサートならこのくらいなら大丈夫そうですが、これはコンクールの審査なので、時間厳守だし、途中で人を入れたりすると真剣勝負の演奏者に迷惑がかかるかも、なのでやっぱり駄目ですよね。夕食の予約の時間の関係で、一番最後の方も聴けませんでした。

予選と言う事からか、私のようにチケット買って来ている人はほんの数人でした。1Fの客席には10人も居なかったと思います。いつも地元で、客席スカスカのコンサートに行っていますが、さすがにここまでは少なくないです。審査員の皆さんは、2Fの最前列で審査していた様です。

演奏は、皆さんホントにとても上手いです。演奏技術の面からは、私などには全く差は感じられません。コンクール審査なので、同じ曲を何度も聞く訳ですが、それでいて、聴いていてつまらないって演奏は一つも有りませんでした。優秀な演奏家のヴァイオリンリサイタルを幾つか聴いた感じで、時間まで興味深く楽しく過ごせました。

そうであっても、演奏家によってやはり全然違いますね。技術的なことはわかりませんが、私なんかでまず判ることと言えば、ヴァイオリンの音色が皆さんそれぞれ違いますね。これは、楽器の違いも大きいとは思いますが、演奏法に寄るところも有るかも知れません。それはとにかく、美しい音色の演奏が良いのには違い有りません。

それと、演奏とはほぼ無関係ですが、演奏者の態度ですね。ちょっと緊張していそうな人、「こんな予選なんかは普通通るぜ」とか思ってそうな人、緊張故なのか態度良くなく見える人、なんとなく馴れていそうな人、等々、完全に個人的な印象なのですが。

とにかく、結構安いチケットで、色々な良い演奏を聴かせてもらって、とても楽しかったし、とてもお得でした。帰宅してから審査の結果などが気になったので、このコンクールのHPを見てみましたが、何と、コンクール各演奏がライブ配信されている事がわかりました。終わった日の演奏も、配信動画で見ることが出来ます。確かに、客席右前の方でカメラがセットされていました。それで、他の出場者の予選の演奏を見たり、その後行われるセミファイナルやファイナルの各動画を見る事が出来ます。ただ、音がそれほど良くないので、会場で聴くのとは大分違います。

この日の予選3日目で実際に聴けた演奏者のなかで、私個人の押しは、橘和さんと、牧野さんでした(女性押しですね)。若い橘和さんは、完成度が高くて集中した演奏でした、少しお姉さんの牧野さんは、とにかく音色が綺麗で素敵でした。後日の結果発表で、お二人ともセミファイナルに進みましたが、その後のファイナリストに選ばれなかったのは残念でした。審査員に方から見るとやはり違うのでしょうが、本当のところ私などには皆さんの演奏はどの方もとても楽しめまして、個人的な好みの差以外にはつけようがなかったです。

追記:10月26日にサントリーホールで本選最終日と結果発表が行われ、中国の王温迪さんが一位に選ばれました。他のファイナリストがシベリウスかチャイコフスキーのヴァイオリン協奏曲を選ぶ中、一人バルトークのヴァイオリン協奏曲を演奏しました。動画で見ましたが、演奏は素晴らしいものですが、他の方もとても良くて差はわかりません。まぁ審査員の皆さんには、バルトークのちょっと面倒くさい曲の方が受けが良いのかも知れません。ファイナリストには選ばれなかったのですが個人的に押しの一人だった橘和さんが、奨励賞を受けられました。