2008年11月15日
_ [wine] Cote Rotie "La Viaillere" 1991 (R.Rostaing)
何時もながら飲むワインを決めるのは結構いい加減でありまして、今日のは、丁度届いたワインスペクテーターがシラー特集で、「そういや、最近シラー飲んでないなぁ」と思った故なのです。
私、実は大昔「シラーは苦手」と称しておりました。なんでかと言うと、その頃飲んでたシラー(エルミタージュとか)が、美味しくなかったからです。で、何で飲んでいたかと言いますと、当時高いワインが飲めないので、レストランに行ってもボルドーとかブルゴーニュとかはなかなか頼めない訳です。それでも一応ワインの勉強だけはしていましたので、その知識を元に、ワインリストのなかでちょっとマニアックだけど比較的安くて評判の良い地域のワインを選んでおりました。それで、「美味しいはず」と思いながら何度かローヌを飲みましたが、それがあまり美味しくなかった訳です。それで、「シラーのあのちょっと金属っぽいところが、、」と言いながら一時期避けていたのが本当の所です。
ただその後、友人にギガルのトゥルク87を飲ませてもらい、一瞬にして宗旨変えを致しました。それ以来、カベルネやピノと同じく大好きですが、でも実際ワインはあまり買ってません。唯一91は娘のヴィンテージで、ボルドーもブルゴーニュも芳しくなく、北ローヌが良いという事で、少しですが買いました。今思えば、91はカルフォルニアを買うより、ロティをもっと買った方が良かったと思っています。
で、このロスタンの91ですが、いいですねぇ、丁度飲み頃です。よく見るとラベルの何処にも書かれていませんが、これは実はCote Bruneです。これは2本買った内の2本目ですが、1本目の印象は余り無く確かちょっと若くて堅めなぁ、と言う感じだったと思いますが、今は全開です。しなやかで滑らかで見事なテイストです。
余計な事を少し書きますと、これを飲みながら思った事ですが、パーカーさんがローヌが好きなのは判る気がします。これほど洗練されたシラーですと、私の中でこれによく似ているのは、カルフォルニアの最良のワインです。葡萄は違いますし、「厚み」と言う点でも少し違うでしょうが、でも形(フォルム)としては何故かとてもよく似ている気がします。