2009年01月19日
_ [wine] Richebourg 2000 (Domaine A.-F. Gros)
アンヌ=フランソワーズ・グロの2000年のリッシュブールです。日本で人気のアンヌ・グロでは有りません。銘柄も重なっているし、同じ様な名前なのでここはややこしいんですよね。ひどい事に、アンヌ・グロは一時期、「アンヌ・エ・フランソワ・グロ」って名前で出ていまして、間違えるなって方が難しい位でした。最近は双方ともラベルが固定したので、あまり間違えないと思います。ちなみに、AFグロのラベルの素敵な素描は娘さんがモデルとの噂です。
アンヌ=フランソワーズはジャン・グロの娘さんで(グロを継いだミシェルのお姉さんらしい)、高名だったジャン・グロのリッシュブール(一度も飲んだ事無いなぁ)を相続しています。畑は同じでもワインは作り手次第ですので、アンヌさんと比べるとこちらはやはり少々人気薄でしょうか。それほど飲んでいないので偉そうな事は言えませんが、以前の如何にもドメーヌ・パラン似でちょっと情けないワインに比べると(彼女はパランに嫁いでいる)、このあたりからなかなか良くなったのではないかと思います。
リッシュブールは99も、この2000も以前飲んでいます。共に感想をここに書きましたが、99は「それほど素晴らしくはないけど、楽しめた」という感じ、2000年の方もやはり間違っても濃かったりはしないけど、こちらははっきり特級の良さを持っていて良かったです。前は料理屋さんに持ち込んで他の方と飲んだのですが、今回はじっくり時間をかけて一人で飲んでみまして、先の印象を追認できました。
インパクトを持ったワインではないので、それほど一般受けしないかも知れませんが、この2000年は、アフターも長く、美しくエレガントで、結構好きです。後は価格次第でしょうか。(後日来た案内に、06のリッシュブールの価格が載っていました。円高で値下げして税抜き4万2千円だそうです、、高いなぁ。それと、解説によるとこの肖像画は、「アペラシオンの特徴を女性の表情に見立てて表現した」らしいです。どうかな、うつむいてこんな堅い表情してなくても良いような気がしますが。)