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xiphioの備忘録


2012年01月13日

_ [computer] デニス・リッチー氏が昨年10月に死去

今日になって、やっと、知りました!。2011年10月12日に、70歳で死去されたそうです。で、何で今まで知らなかったんだろう??、、私が新聞とかの記事を見落としたか?、それとも報道自体が無かったか、、

ご存じの通り、デニス・リッチーは、ケン・トンプソンと共にUNIXとC言語を作った人です。最初の目的は手元にあるマシンでゲームをするためとか、色々有るみたいなのですが、結局の所、今の世の中、システムのバックボーンのほぼ全てにUNIXが有るのです。UNIX無しでは今のITも産業システム自体も何も有りません。

チューリング賞はもらっていますが、現代社会への功績としては、ノーベル賞を複数回受けても良いくらいの影響力そして功績です。

昨年はジョブスの死が大々的に取り上げられましたが、確かに物事を極度に洗練し世に出すその才能と手腕は大変優れていたでしょうが、やはり数十年以上の(そしてこれからも)作動する基幹のOSを設計し創世したリッチーとトンプソンの功績には及ばないと、私感ながら思いますが、世間の温度差には正直戸惑いますね。

でもまぁ、本人達は、「自分が使って気分がよい、OSとコンパイラを作っただけ」なんだと思います。それが、実のところ本当に良く出来ています。私たちも使っていて、とても気分が良いです。そこが論理的に綺麗なPascalよりも、ちょっと問題が有ろうが皆がCが好きで、誰もがこちらを使う理由でもあります。(でも後の人が加えた改変には、時折うんざりします)。

しかしその後、色々な要因で変容するのが通常ですので、色々変わっていますが、、。ちなみに私が書くCのプログラムは、「K&R」として有名なCの教科書の、第一版の「作法」に依っています(ANSIになった二版は大分変わっています)。現在のコンパイラが幾らワーニングを出そうが、私は"void"なんて、使いません。