2015年09月08日
_ [Traveler's diary] 六本木男声合唱団、サンクト・ペテルブルグ公演(3日目、公演日)
本番当日、本日の午前中だけが、唯一観光できる時間となります。各名所とエルミタージュ美術館のオプショナルツアーに申し込みました。朝集合してバスで出発、近隣の名所にバスを止めて色々解説の後「はい、撮影時間10分」と言う事で降りて写真撮影して、ってのを数カ所行って、やっとエルミタージュ美術館に行きました。昨日2度も行った、血の上の救世主教会も一応立ち寄りです。正直、他はどうでも良いから、早くエルミタージュ美術館に行きたかったです。
やっと来たエルミタージュ美術館中での滞在時間は、1時間半ほどの予定との事。私は「美術館は観光地では無い」と思いますので、時間が無いなら好きな絵だけを時間をかけてじっくり見たいところ。なのにガイドは入り口あたりから順々に解説、、たまらず集合場所を訊いて自由行動を申し出ました。先に進んで、ダヴィンチとラファエッロを探します。でもその途中で目を惹く素敵な絵がたくさん有って、結構大変。やっと探して、暫く見てたらすぐ集合時間前になりました。
充分間に合う、と思いつつ出口を目指しましたが、途中で出口が判らなくなりました。焦りつつ急ぐと、なんか人が居ない方に出てしまったので、通りがかりの作業員風の人に出口の方向を訊いてゆくと、その先に出口の看板が逆の方向に出ています!。更に焦って、あちこち走りながら出口を探して、やっと出てみると、なんか様子が違います。暫く回りを歩き回って、ここは裏側で有る事に気がつきました。もう中には入れないし、ぐるっと回って正面に回るには優に20分以上はかかるでしょう(それほど大きな建物です)。
この時点で集合時間を5分オーバー、「集合時間に居なかったら、かまわず帰ってください」と言ってあったので、もうだめです。本番前練習の時間が迫っていますので、ゆっくり歩いて帰るとかは不可能です。仕方なく大通りの方に歩きながらタクシーを探しますが、やっと空いたタクシーを見つけても、流しのタクシーを途中で乗る事は出来ないみたいです。仕方ないので、また道を引き返して、エルミタージュ美術館まで帰ってきました。そこで、停車しているタクシーを見つけ、やっとホテルまで帰りました。最後の30分はずっと小走り、本当に疲れました。変なツアーに参加しないで、自分で美術館だけに行けば良かったです。
午後からは、ステージの細部調整と最後の簡単な練習、続いてゲネプロと本番と言う事になります。午後1時半に既に燕尾服に着替えて集合との連絡ですが、美術館から帰ると1時過ぎ、焦って着替えて降りてゆきます。本来なら着替えるのは本番の直前でも良いのですが、ゲネプロ前に写真を撮りたい、と言う団長の意向に沿ったものです。私のようにオプショナルツアーに参加していた人は、当然昼食をゆっくり食べている時間もないし、昨日と同じく、サンドイッチ2枚とお水の配給が有ります。
まずは舞台の確認です。この日の午前中、事務局の方や、団員の何人かが踏み台や譜面台の設定をしてくれました。ご苦労様です。全員揃って立ってみて、客席からみて調整です。昨日よりは少し広くなりましたが、やはりちょっと窮屈です。それよりも、入退場の時が結構大変かもしれません。
その後、ゲネプロです。楽譜に「テンポ厳守」と書いてある、テンポがとても早い場所は、やっぱり金管が付いてこれないので、いくらか遅くなりました。最初は合唱だけ先に行っていた感じですが、少しは折り合いが付いてきた感じです。打楽器はやっぱり、時折へまをしでかす様です。普通ゲネプロって、やり直しはあまりしないものらしいですが、何度もやり直しです。
この曲は、全14曲でかなり長時間になります。それを休み無しで演奏するため結構大変です。昨日、本日と、結構立ちっぱなしが多く、足に相当疲労が来ています(それと今日の午前中、美術館まわりでずっと走っていたし、、)。多分、六男メンバーの中では若い方には入ると思う私でもこれですから、皆さん大丈夫かなとも思いましたが、あとは本番だけです。
ゲネプロ終了から、それほど間をおかずに、本番間近です。舞台袖に並び暫くして、注意深く立ち位置まで行きます。見た目を美しくするために、立ち位置に各自の背の高さに合わせて、踏み台を設置しているのですが、それがダンボールで出来ているのです。歌を間違うのならまだ良いのですが、何かの拍子にそのダンボールの踏み台とひな壇から落ちてしまうと、演奏が止まってしまう可能性がありますから、気をつけました。
会場は、およそ半分の入り。長い曲なので、足腰が心配だったのですが、本番は歌う事に集中しているので、問題なかったです。ただ、エナメルの靴のおかげで足が痛く、2曲目から、こっそり靴を脱いでいました。
演奏はまずまず良かったと思います。私だけの感想かもしれませんが、真剣な気合いの入った演奏が出来たと思います。会場の入りはいまいちでしたが、曲が終わると、殆どの人が立ち上がっていつまでも拍手をしてくださいました。指揮者が下がり、オケのメンバーがひけても、合唱のメンバーが退場している間中最後まで拍手がありました。歌っていた私も、感激しました。
演奏会が終わってすぐ、そのままの格好で、ホテルのホールで打ち上げです。一通り飲んで食べてして、中締めで、私は早々に部屋に下がりました。昔だったら最後まで居たのですけどねぇ、、