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xiphioの備忘録


2015年09月07日

_ [Traveler's diary] 六本木男声合唱団、サンクト・ペテルブルグ公演(2日目)

この度の公演では、1日が地元オーケストラとの練習、そして翌日がゲネプロと本番で、とても慌ただしいスケジュールです。ホテルはコンサート会場の裏口のすぐ向かいに位置する、グランドホテル・ヨーロッパです。良くは知らないのだけど、ここは相当良いホテルらしい事は入ってみればすぐ判ります。朝、朝食は7時からだと訊いて居たので行ってみると、その豪華さに驚きました。更に朝食ながら、寿司職人では無いけど、オムレツを作る料理人がオーダーにあわせて目の前で作ってくれる。飲み物も多彩、シャンパンでは無いけれど、かなり良いスパークリングワインまで揃っている。ついつい、3杯も飲んで、朝から気分良くなってしまいました。

私だけでは無く、皆さんも朝食の豪華さに食べ過ぎたのか、昼、練習の合間に支給されたサンドイッチ昼食は、あまり食欲が無いと食べない人が多かった(あまり美味しくも無かった事もあるだろうけど)。画像の説明

朝、ホテルの道路向かいにある、コンサートホールの裏口から入って、コンサート会場を確認の後、六男の控え室に行きます。この控え室が、まるで迷路の中を行くような感じで、判りづらくそしてとても遠い。事務局の人が作ってくれた案内の表示が無いと、絶対に迷子になります。どうやら、何度もビルを継ぎ足して、それに以前は住居にも使われいるみたいです。控え室と言っても、ピアノがある少し大きめの部屋で、椅子が10脚ほど有るだけです。

まずこの控え室で簡単な音出しをしてから、長い通路を上ったり降りたりしながらホールに入り、立ち位置の確認です。でも、すごく狭いです。特に前後が狭く前の人の頭に当たりそうで楽譜が持てません。本番は踏み台と譜面台が付くはずなのですが、今の状況では設置不可能です。明日には何とかなるんでしょうが、、

あまり美味しくないサンドイッチを昼食として食べて、昼からオケ合わせです。今回の公演は、いつもの大友さんと違って指揮が金聖響さんです。新しい指揮者なので若干不安がありましたが、問題はそれよりもオーケストラの様です。「打楽器がひどい」と聞いていましたが、本当に酷い。確かに三枝先生の曲は、リズムが非常に難しくて、合唱でも私なんか入れないところ未だに多数。でも一応プロなんだから何とかしてほしいところ、指揮の金聖響さんもたびたび止めて、ここ、こうだから、ちゃんと頼むよ、とか何度も言っています。それと金管が機能的な問題もあるらしく、早いパッセージ部分が、どうしても遅れる。従って、最初は早いところに入ると、もうバラバラ、、大丈夫かい、、これ、、と素人の私でも思いました。指揮者は大変です。加えて立場所が狭いので、とても疲れます。一通り終わったら、もう足、特にふくらはぎがパンパンです。画像の説明

オケ合わせ終了後、控え室で更に練習。途中から金聖響さんも来て頂いて、詰めの練習です。今回の公演は、参加者予定者がそう多くなかったので、トラさんが少し入っています。トラさんが入ると、なんだかピッとしますね。私も安心して歌って居られる感じです。

午後4時頃に練習が終わって、この日の夕食は、六男で夕食会場を取ってあるので、一緒に行く予定です。それまで、少しだけ時間があるので、このホテルの近隣を観光してみようと、出かけました。

事前に下調べした訳でもないので、適当にネフスキー通りを川の方に歩いてゆきますと、小さな教会が有ったので、まずは訪問。更に歩いてゆくと、右手通りの先、突き当たりに、吃驚する様な目を惹く建物を発見(「血の上の救世主教会」と後で判った)。なんだあれ、是非行ってみなければ、と思ったのだけど、交差点はす向かいにも、神殿教会っぽい大きな建物が有るので、近くのこちらから見学に入りました。後で調べた所、「カザン聖堂」と言う、ロシア正教会の教会だそうです。無料で入れましたが、建物もかなり壮大で、素晴らしいです。

その後、いよいよ「血の上の救世主教会」です。異形でカラフル、遠くからでもとてもよく目立つ建物ですが、近寄ってみると更に繊細さ豪華さも感じられ素晴らしい。Wikiでは「ロマンチックなロシア・ナショナリズム、中世のロシア建築の影響を色濃く受けている」と書かれていますが、類する他の建築を殆ど知らないので、エッシャーやゲームなどの異世界に連れ込まれた感じです。画像の説明

暫く眺めて、ぐるっと回ってみると、どうやら有料ですが中に入れるらしいので、行ってみると、、丁度時間外で閉まっていました(17:30 - 18:00だったと思う)。またその後開いて、午後10時くらいまで、開いているらしいです。既に夕食行きの集合の時間が近いので、帰ろうと思いましたが、素直に来た道を引き返さず、公園の方に入ってたりしている内に方向が判らなくなり、スマホの助けも借りましたが、大回りしてやっとホテルにたどり着きました。

この日の夕食は、団員まとまって近くのレストランでとる事に成っています。ロビーに集合して、ガイドさんの先導で歩いてゆくと、何と先ほどまで居た「血の上の救世主教会」のすぐ近くでした。場所はレストランと言うより、クラブ(?)の様な感じで、8時半からはライブが入り別料金になるのでそれまでに出ろ、との事です。

そんなこんなで、8時過ぎには店を出たので、私はそのまま再び「血の上の救世主教会」に行きました。夜の時間は、入場料が高くなる様です。中は全面モザイクで、やはりカラフルで壮麗です。塔に成っている所は、下から吹き抜けになっていて、下から眺めると、遙か上、塔の天井に聖人(?)のモザイクが見えます。

中もなかなか見事だけど、外から見るこの建築が凄いですね。写真は、夜行ったときに撮った物ですが、実際視るともっと印象的です。