2016年06月26日
_ [Traveler's diary] スペイン・バスク(サン・セバスチャン 〜 ゲタリア)
本日は、オスタペからスパイン・バスクへ向かいます。私や加藤さんはあまり朝食をとりませんが、娘は朝レストランに行った様ですが、「17ユーロもするのでやめた」らしいです。
オスタペを出てから、谷沿いの道を進みました。道は細いですが渓谷の景色はとても良いです。この道も結構由緒ある歴史街道らしいです。(後で地図で調べたら、「パ・ド・ロラン道路」と有りました)暫く行って、海沿いのとても風光明媚な街に出ました。ここも結構有名な所らしいですが、残念ながら街の名前を覚えていません。(ここも、後で調べると、おそらく「サン・ジャン・ド・リュズ」です)時間もあるので、海沿いに車を止めて、暫し散策。前日は曇りがちでしたが、この日はまずまずの天気で、気持ちが良いです。
その後、サン・セバスチャンに向かいます。加藤さんが取ってくれたホテルは、山の上のサン・セバスチャンの街が一望できる所なのですが、街中からは少し離れていますし、チェックインにはまだ早いです。昼食はここから少し離れた、ゲタリアと言う所のレストランなんですが、(スペインなので)昼食が1時半からしか受けてくれないので、まだ時間があります。
それで、まずサン・セバスチャンの地下駐車場に車を止めて、娘の希望だった、生ハムを買いに行きます。この日は日曜日なので、目当ての所は閉まっていた様ですが、他の店で幾つか購入。彼女はフランス語よりスペイン語の方が得意らしいです。
でもまだ少し早いので、まだ12時前ですが、バルに入って少し飲み食いすることにしました。何時も凄く混んでいると言う、何とか言う有名なバルに入り、何品か注文。お酒は当然チャコリです。右画像のコップ酒、飲み残しのチューハイではありません、これが出されたばかりのチャコリです。噂にきいていた注ぎ方も、あのままですね。まだ11時半なので、何とか座れましたが、普通なら凄く混んでいるらしいです。
この後、少し街中を歩いてから車に戻り、ゲタリアに向かいます。昼食は「カイア・カイペ(Kaia Kaipe)」と言うお店です。サン・セバスチャンの周辺には三つ星レストランが幾つも有るらしいのですが、そこでなく、何故加藤さんが少し離れたこのお店にしたかと言うと、料理が美味しいのは当然ですが、「ワインが異常に安い」からだそうです。ゲタリアもサン・セバスチャンと同じく、海沿いの風光明媚な湾の街です。車を止めてから、お店に向かいますと、一階はカフェで、きちんとした食事は二階になっています。加藤さんがカフェの方で働いていたオーナーに声をかけてから、建物の脇をぐるっと裏まで回りながら階段を登り、裏の道に面した入り口から入ります(細いですが、こちらが本通りですね、多分)。
中は結構広いレストランですが、まだ午後2時少し前なので誰も来ていません。(ちなみに、我々が帰る頃には満席になっていました)料理を選ぶのは娘に任せて、ワインリストをもらい見ましたが、確かに安い。概ね、幸運にして購入出来た場合の一番安い市価と同じ位です。でも値段を書いてないのも時々あって、こういうのはワイン好きなオーナーさんに直接きかないといけないのだそうです。
まずは、白はルロアに目が行きました、でも値段書いてない。赤は、ラヤスが安いし、DRCのコルトンも気になりました。加藤さんがワインを頼むためにオーナーを呼んでもらって、暫くして来たオーナーさんに聞いてみましたが、ルロアは無い、ラヤスも全部無い、と言われました。残念だけど、まぁそりゃそうだわなー、と思いつつ、更にきいてみたラブノーのレ・クロも売り切れらしいので、最後、DRCのコルトン12と言ってみた所、探してみる、と言う事で、セラーに行ったみたいでした。
その後、12は無かったけど、13だったら有る、と言う事で飲んだのが、このDRCのコルトン13。私、DRCのコルトンは初めて飲みます。それで、多分今後もう飲む事は出来ないでしょうね。「若いよな、多分」と思ったのですが、全然違います。薄いけれど滋味にあふれた複雑なワイン。なんか過去に飲んだ事があるDRCとは全然違う感じなのだけど、そんな事を忘れて本当に美味しい!。(ちなみに後で聞いたのですが、DRCのコルトン、2013は日本ではまだ出ていないらしいです)
この店のワインリストは、半分以上がスペインワインで、そのヴィンテージ物のストックが凄くて壮観です。50年代60年代からのスペインワインが沢山有ります。本来ならそちらから選ぶべきなのでしょうが、次いつ来る事が出来るか判らない状況では、やはりこういったワインを注文してしまいます。
料理の方でメインはヒラメにしました。焼いて軽く味付けしただけの料理ですが、これもとても美味しい。このお魚はお店の一階カフェの隣、一応屋根は有るけど殆ど野外のオープンな場所で、写真の様な感じで炭火を使って焼いています。全く同じ様にして、肉も焼くのだそうです。カフェの前を通って2階に行く人にはこれは厭でも目に付くので、「あ、絶対これ食うぞ」と最初に思うはずです。私もそうでした。
大満足のゲタリアからの帰りは、山道を直接ホテルに向かいました。ホテルは、サン・セバスチャンの湾の端の高い山の頂上に有ります。街からは少しかかりますが、なにせ眺望がとても素晴らしい。おまけに午後から更に天気が良くなって、昼に寄ったときは曇りで少しさえなかった海の色が、晴れて日が差して真っ青になっています。写真を撮った時は既に午後5時は過ぎていたと思いますが、頃は夏至のあたり、この時間でもまだまだ日中と言う感じです。
ホテルにチェックインして暫く休息した後、娘はサン・セバスチャンの街でバルのはしごをするべく、加藤さんと出かけましたが、私はゲタリアの昼食でもう充分だったので、街にはもう出ない事にしました。このホテルの周辺、実は遊園地になっていまして、そこに行ってみました。
それがまた味のある遊園地で、日本ではもう見る事が出来ない、射的とかホラーハウスとかやってます。しょぼい短いジェットコースターが有ったので、試しに乗ってみましたが、まず座るだけでシートベルトなど無いし、前に掴まるバーも無い。コースの一部がかなり海の方にせり出していて、設備もかなり老朽化してそうだし、別の意味でかななりスリルを味わいました。いやなかなか楽しかったです。
外はまだまだ明るいのですが、部屋に帰り、明日の帰りの飛行機のWEBチェックインとかして、その後日記でも書こうかなと思って居た所で、娘からmail。バルでボルドーで一緒だった人と合流してるけど来ない?、と連絡が来ましたが、ここは街からちょっと遠いし、もう止めておきました。お腹も全く空かないので、夕食無しでそのまま就寝しました。