トップ «前の日記(2019年04月19日) 最新 次の日記(2019年05月06日)» 編集

xiphioの備忘録


2019年04月21日

_ [book] ブルゴーニュと日本をつないだサムライ 山本 昭彦

見かけたら買おうと思っていた本、東京で見つけたので買って帰り、本日夜読了。こういう本は、1、2日で読んでしまいますね。画像の説明

ブルゴーニュで活躍しているエージェントの坂口さんを紹介したと言う本です。坂口さんの事は、話には聞いていたけど(それもまた、山本さんの情報だった可能性大だけど)、実際は良くは知らなかったので、是非読んでみたかった本です。

タイトルも体裁も、坂口さんの紹介なのですが、本の内容としてはもっと盛り沢山で、実際は彼がワインを扱い始める少し前から現在までの、日本のワイン関連事情と、そしてブルゴーニュ内部での状況の変遷を、坂口さんと彼に関連する有名ワイン生産者を中心にして書かれています。

私は、三美からラックやAMZと、それらの時代をほぼリアルタイムに過ごしてきていまして、アンヌ・クロードさんやブリナさん等々、話に出てきた方々も実際お会いした人がとても多いので、とても面白くて、ついつい夜中までかかって読了してしまいました。

普通にワインを買って飲んでいる分には、インポーターさんの先のエージェントさんまではほとんど関係ないのかもしれませんが、それであってもブルゴーニュの生産者の過去から現在の状況が書かれてあって、ブルゴーニュファンにはかなり楽しめるかと思います。でも逆にその点から見ると、坂口さん関連のドメーヌしか出てこないのが、残念と言えば残念ですが。

ワインジャーナリストとして山本さんの情報は、厚みがありながらまた分かりやすいので、いつも楽しみにしていますが、どうも本のタイトル付けはあまりうまくない気がします。坂口さんの話だけ書くならこのタイトルでOKでしょうが、この本少し版も大きいので、文字の隙間は大きいものの意外と文章量は多くて、坂口さんの話は実際1/3有るかどうかでしょう。ブルゴーニュの作り手と、日本のワイン事情の部分が多いです。タイトルを少し変えればもっと売りやすい気もしますが、、