トップ «前の日記(2022年12月04日) 最新 次の日記(2023年01月29日)» 編集

xiphioの備忘録


2022年12月18日

_ [misc] ペリカン 40YEARS OF SOUVERAN

この度、かなり高価な万年筆を買ってしまいました。「ペリカン 限定万年筆 40YEARS OF SOUVERAN」と言う、ペリカンの限定物です。画像の説明

つい1年程前までは、高級万年筆なんて、まったくの趣味の範囲外だったのですが、、

具体的な経緯としては、概ね以下の[a]から[e]まで通り、、

[a]蔵の建て替えに伴う片付けで、高校入学祝いの万年筆が出てきた。それに加えて、最近字を書くのに時折難儀をする事があったので、少し字を書く習慣も必要かと思いだした。

[b]出てきた万年筆で何か書いてみるか、と言う事で、まずはフランス語の詩、ノストラダムスとエリュアールの幾つかの詩を書いてみた。他にも、興味があった外国の詩の原文を翻訳しながら、万年筆で書く。30年以上前に買ってそのままになっていた、便箋やノートなどが結構残っているので、その用紙の使用目的にもなる。
作者は、ノストラダムス、ポール・エリュアール、から、エドガー・アラン・ポーに、そしてイェーツにまで広がる。

[c]昔からの手持ちの万年筆のパーカーやシェーファーだけでは無く、万年筆一般に興味が出て、まずツイスビーと言うメーカーからスタブのペンを見つけ、購入。昔からカリグラフィーには興味があって、カリグラフィーペンも持っていたから。

[d]比較的安い万年筆を、アマゾンなどから購入したり、その内、オークションで出品を見るようになり、落札も検討。色々、見ていると、アウロラのとてもとても気を惹く美しいペンを見つけたのだけど、約13万と、とても高く問題外。
各メーカーの万年筆について、Webの記事とか、雑誌とかで色々見てみると、ペリカンの800が評判が良い。調べると、買えない価格でも無い。それで、限定品ながらもまだ商品在庫があった、ストーンガーデンを購入した。
他にも、数万円位の気になった万年筆をショップから買ったり、またオークションで落札もしたけれど、実際に手元に来た物を見て、落胆する事も結構あった。

[e]アウロラのペンがどうしても気になって仕方が無いので、ついに買う事にした。緑の、アンビエンテ・ジュングラだ。ペン自体はとても気に入った。これに味をしめ、と言うか、時折高級万年筆をネットで購入。また中古ででも幾つか購入。本数が増えてきたので、アマゾンでペンケースを購入。これは中国製の粗悪品で、如何にもいい加減な作りの、精度が悪い出来の悪いケースだけど、少々手直しして使用中。

、、と言うわけで、現在万年筆は20本以上、イェーツの「アシーンの放浪」をゆっくりゆっくり翻訳&書写中。今、BOOK2(所謂第二章)の終わりのほう。万年筆に関しては、実用品としての購入でコレクションするつもりは全く無いし、これ以上持っていても使えないので、少し前から、もう打ち止めにしようかな、と思っている。

そんな中、つい先日、本屋で文具雑誌を立ち読みしてて、ペリカンの限定万年筆発売の記事と写真を見て、全く自分の好みの万年筆で惹かれてしまった。でも26、7万円と、今まで買ってきたペンの数倍と、価格域が全く違います。でもまぁ、これを最後にしようと、とりあえず、すぐ検索するとあちらこちらで既に完売済みになっている(高価なのに、結構驚きです)。まだ売っているところを見つけて、信頼できるショップである事を確認して、注文。本日届きました。

万年筆をコレクションしている人は結構多いみたいだし、実際メーカーも装飾過多なコレクション用としか思えない、高価な限定品を良く出しているみたいだが、私は使う為に買っているので、27万円程のこの40周年記念ペリカンも、届いてすぐインクを通してみました。

以前ストーンガーデンを買った時は、F(細字)だったのだけど、並の中字より太い位で、ちょっと吃驚したし、逆に、セーラー21金のFの時は、細すぎて殆ど使わなくなってしまったりと、なかなか難しい。初めてのメーカーのペンを注文する時、FにするかMにするか、かなり悩むのが常。でも、この40周年記念ペリカンはMしかないので、その点は楽です。

ショップに人と話しても、外国の万年筆は個体差が結構大きいらしいので、最初はちょっと緊張しましたが、丁度良い感じで一安心。もしかしたら、ストーンガーデンのFと同じくらいかな。私は、手で持つ所が金属製で、重心が下にあるペンを好みとしていますが、ペリカンの通常品は全ての樹脂製です。この40周年記念限定品は、ゴールドプレートの金属製で完全に好み。それもあってか、この万年筆は最初からとても書きやすく、流石に良い万年筆かと思います。