2006年06月02日
_ [wine] BEHRENS & HITCHCOCK Merlot 1998
モンドヴィーノをもう一度見直したのだけど、やっぱし面白い。何故かこの映画を見ると、カルフォルニアの美味しいワインを飲みたくなる(私の本来の好みとは、ちょいずれるのだけど)。ある種のアンチテーゼかもしれない。
数日前、この間映画を見ながら飲んだケイマスSSの1991が今ひとつだったので(リリース時の評判はとても良かったのだけれどねぇ)、今回は自分の好みのを選んでみた。
なんと、BEHRENS & HITCHCOCKのメルロだぁぁ!!。と、言っても、知らない人も多いだろうけど、私の中ではこれは大看板。普通には売っているのを見る事がないレアワイン。でも、きょうびカルフォルニアのレアワインって(人の噂、いや販売店の情報に依ると)、それ自体が何だか沢山あって(世の中レアワインだらけ!)、、それってどういう事?、って思ってしまいますが、、
飲み頃は、まだ色は濃いけど今が丁度飲み頃。開けて、30分か1時間で綺麗さが出てとても見事です。それと驚くべき事に、このワインのコルクがシンセコルクなんですね。そうです、樹脂のコルクなんです、当時は結構流行っていましたよね。最近は、シンセコルクは意外と痩せるのが早くて、それならいっそスクリューキャップの方が(面白味は全く無いけど)、という風になっているみたいですが、このワインに関してはこのシンセコルクはまだ充分役割を果たしていました。
BEHRENS & HITCHCOCKは確か顧客への直販のみで一般流通はしていないらしいです。ですからレストランのワインリストに載る事はまず無いはずです。それで私も、これを買った時期の事しか解らないので、最近はどうなっているかは全く不明。今でも良いワイン作っているのかな?
で、これは予想にたがわぬ素晴らしいワイン。ちょい付け加えると、カルフォルニアのカルト・メルロしていない。もっと言うと、90年真ん中あたりのマセト(オルネライアのMassetoね、95までのマセトは私の大好物。これ以降も持って居るけどまだ飲んでいない。でも最近のはちょっと変わってしまって、もろロランのワインらしいので、少し心配。)と言われても疑わない感じ。正直私の乏しい経験では、こういうカルフォルニアのメルロは珍しいです。一般に評判の良いCAのメルロは、もっと甘くてストレートでボッテリした、(私には)ちょいつまらないワインですね。
それで、改めて(今開栓後2時間)、これはとても良いワインです。ちゃんとフィネスがある。こういうワインは1本飲めますね。思うに、今ポムロルにはこういうワインはとても少ない気がします。違うメルロのワインだけれど、昔のマセトとか、こういうワインが私の好みともいえます。
後このB&Hのワイン、カベルネとプチシラーも有るのですが、どういうワインか、とても楽しみではあります。