2006年08月07日
_ [wine] イタリア&フランス旅行記[7]:ブルゴーニュ訪問(4)
今日月曜日はヴォギュエにアポイントを取ってある日だ。何のかんの言っても、実際にはこの為にボーヌに来たわけである。だが朝になってペパン氏とのやりとりを良く読み返してみた。良く読み返すと、最初に許可受けたときは、ペパン氏は居ないがミエ氏が相手をすると書いてある、あれ?、ミエさんも居ないと後のmailで書いた有った、、これはもしかしたら、、誰もいないから駄目という事の遠回しな表現ではないか、、うーん。考えれば考えるほどそう言う結末が自然になって来た。。朝、本日のガイドの鈴木(将裕)さんが来たので、読んでもらったが、やはり怪しいとの事。まぁとりあえず時間に行ってみて、誰か居ればお土産だけでも渡して帰る事にした。
まずは念願のコルトンの丘を見に行く、地図に有るとおり、と言うか実際に行ってみるともっと確かに思う、見事な丘だ。丘の上部に上って畑をゆっくり見渡すと、とても見晴らしがよい。赤のコルトンの畑より、白のコルトン・シャルルマーニュの畑がより印象的。実際の評価も、赤のコルトンより、白が美味しいですね。それでもって、10時半なのでシュンポール・ミュジニー村に行き、ドメーヌ・ヴォギュエに向かう。幸い入り口は開いていたが、事務所は閉まっている。で、丁度畑に出かけようとしている、ブルゴーニュ氏(ヴォギュエは、販売広報がペパン氏、醸造責任がミエ氏、で畑の栽培責任者がブルゴーニュ氏)に遭遇。少し話を聞いたが、やはり今日は誰もいないので駄目との事。それで手みやげをブルゴーニュ氏とペパン氏用に渡してヴォギュエを後にした。でもブルゴーニュさんと少しでも話せたのは、ラッキーだった。
その後ジュブレイ・シャンベルタン村まで行き、シャンベルタンから順に、特級畑をつぶさに見て回った。何度も車を降り、畑とロケーションを見て回った。ガイドの鈴木さんはやはりワインのプロ。畑の詳細まで全て知っているので有り難い。やはり地図だけでは何も分からない、で、実際にその地に立って見て何が解った、と言う訳ではないのだけど、本当に印象的!。途中、ボンヌマールの畑を見ていたら、先ほど会ったブルゴーニュさんがトラクターに乗って仕事をしていた。その後、ミュジニーからグランエシェゾーと、ゆっくり見て行き、またロマネコンティの畑に着いた。ここだけは前回来たときも、ゆっくり見た所。後でやはりラ・ターシェの畑の上からの見晴らしを暫し楽しんだ後、ボーヌに帰る。
今日は、遠くグルノーブルからヴァレリーが来てくれる事になっている。昼過ぎにホテルでの待ち合わせだ。丁度ホテルに着いた時に、ヴァレリーも来たらしく、グットタイミングだった。一緒に昼食に出る事にする。鈴木さんにお任せだけど、バカンス中で何軒か閉まっていたが、最近星を取ったというレストランに行く。ここで皆とゆっくり昼食。大体午後1時に我々が入ったとき誰もいなかったので、暇なのかなと思っていたら、それからあれよあれよと人が入ってきて、テラスのテーブルは一杯になった。さすがにとても美味しい。
午後は、シャトー・ド・ポマール訪問。ここは観光客相手に施設やカーヴのツアー、その後ワインの試飲などをやっている。立派な綺麗なところで、我々のような観光客も沢山。ツアーのガイド役に付いてくれたのが、なんとこの間まで日本に行っていたという若いフランス人。本来はパリに住んでいるらしいのだが、何か出向みたいなので、今はここに居るらしい。たどたどしいけど、なかなか品の良い日本語で、ちゃんと勉強したんだろうな、と思った。ここは庭も綺麗で大変立派な施設なのだけど、カーヴなんかも結局は何処も似たり寄ったりだし、試飲も昼に飲んでいるのでもうそれほど飲む気も起きなかった。(でも結構美味しかった)件の日本語の出来るフランス人は、実は奥さんが日本人で、ゆくゆくは日本で住みたいらしい(何で?、と思うけど)。日本でワイン関係の仕事でやっていけないかと、ガイドの鈴木さんに聞いていた。ヴァレリーはここで97のワインをお父さんの誕生日プレゼントに買っていた。
シャトー・ド・ポマールを後にすると、既に5時。ヴァレリーの車のところまで行き、お別れ。彼女はここから車で4時間かけて帰る。今年暮れの展示会、成功すると良いね。私は、まだ一つ心残りがある。例のグルマンダンに行って、コシュ・デュリのコルトン・シャルルマーニュの飲まない事には帰れない。鈴木さんと店に行き、一名で予約を取ってホテルに帰る。鈴木さんが買い物の案内もすると言ってくれたが、とりあえず英次郎の服だけ買ってホテルに帰る。明日ボーヌの駅までは鈴木さんが車で送ってくれるそうだ。美紀ちゃんの為のお土産の店を、夕食の予約時間の8時まで見て回る。
8時丁度にグルマンダンに入る。相変わらす忙しそうだ、結局マダムが一番仕事をしている。今日は一人なので最初はガス入りのミネラルウォーター、前菜は前回食べて素晴らしかったリゾット、ワインが白なので、魚はアンコウのソテーにした。ワインは、当然コシュ・デュリのコルトン・シャルルマーニュ2001年だ。うーん、さすがに素晴らしい。マダムかサービスの兄ちゃんに飲ませてあげようとも思ったが、忙しそうでそんな間はない。予約なしの客はどんどん断られている。結局一人で1本飲んでしまってホテルに帰る。