2006年09月07日
_ [wine] Musigny 1959 (Dom. Comte Georges de Vogue)
前も書いたかも知れませんが、セラーには結構古いワインも有るので、その中にはコルクが緩くなって、ほんの少しずつ中のワインが漏れてくるものがたまにあります。ふと床を見ると染みがあったり、口を触った時にべたっとした濡れた感触が有ったりします。そんなワインを見つけたときは、もう諦めてすぐにボトルを立てて、「仕方ないなぁ」と思いながら出来るだけ早く一人で(吹いたワインを人には出せないので)飲んでしまう訳なのですが、何故か、何故か、そう言うワインに未だにはずれ(と言うか、逝ってしまったと言うか、駄目になったワインです)にあたった事が有りません。不思議ですよね、コルクが緩くなったワインなんですが、、
今回見つけた、液漏れワインは、何と、ヴォギュエのミュジニー1959でありました!。結構ショック、でもまぁ、こんな機会でも無い限り開ける機会が無いでしょうから、やはり「エイヤ!」と一人で開けてしまいました。
実は過去に、59のブルゴーニュにはずれ無し。個人的印象では、この1959と言う年、概ねブルゴーニュはボルドーより遙かに安定して美味しいのです。ましてヴォギュエのミュジニー、この年のはブロードベントの本に試飲評価が載っていまして、5つ星で絶賛であります。
実際の開けたワインは色はかなりオレンジになっていまして、少々危ういところも有るけど、まだ大丈夫。とても素晴らしいブルゴーニュ。だた、本当の卓越したエステイトが持つ深さはそれほどでもなく、理想的な熟成過程を経たとは言えないかも知れない。(ラベル上のタグで解るとおり、アメリカ経由ですし)でも、いいワインだった。大事にしすぎて、気が付いた時にはワインが美味しく飲めなくなって居た、なんて嫌ですから。