2006年09月04日
_ [wine] 悩ましきハーラン
昨日ハーランエステートから手紙が届きました。予約販売(CA版プリムール売りですね)の申し込みです。今回は2004のハーラン、2003のメイデンです。え、なにぃ、と価格をよく見ると恐るべき事に1本$350になっております!!。ハッキリ言って、何考えとるんじゃいぃぃ!、言いたいところです。まぁ、ボルドー1級のプリムールの価格上昇に比べれば可愛い物ですし、巷では8万とか9万とかしていますから、それに比べれば安いですが、その価格と言うのは見栄酔狂価格(お金が余っている人が見栄と酔狂で名前のみを買う物で、ワインを好きで自分で買って飲む人の価格ではない。)と思っています。あとイーグルとか、ロマコンとかそうですね。
と言ってもふと考えると2004は息子の生まれ年、、まぁ今回だけは仕方ないかなぁ、などと思います。この調子で来年も値上げとなると、流石に買わないだろうなぁ、この手のCAのワインは本来好みじゃないし。
ちなみに私には、「でも、買ってから、市場で売れば儲かるジャン」などと言う考えは一切ありません。また、やろうと思っても出来ません。(見栄じゃなく、そう言う事が出来ないのです。この年になると、自分がどういう人間か少し判るものでして。)利潤を考えてワインを買う様になっては、もうおしまいです。(それだったら、アラウホもコルギンも無理して一生懸命買って、売ってたでしょうに)
で、ふとハーラン関係のワインを見てみると、前に買ったボンドのワインが結構有る事に気が付きました。(もう、買ってません)ボンドは99から別のエステイトとして始めたワイナリーで、幾つかの銘柄があります。私が買ったのは1999と2000まで。改めてインターネットで見てみると、一般の評点も良くて、結構な評判とお値段。あーこりゃ、売るか誰かにあげてしまおう、と思った次第です。最近不要と思えるワインを、買った値段の6、7、8割くらいでまとめ売りしてたりもしてますし、、。でもまぁ、その前に1本と思ったのが今夜のワイン、1999のMatriarchです。そうでもなければ99なんて若いワイン、私は普通開けません。
最近この手のワインを飲んでいなかった事もあり、最初、「濃い色、濃い味、、こんなの俺に飲めってのかぁ」とつぶやきながら、即デカンタ。その後ゆっくり飲んで行く。そうするとこれがなかなか素晴らしい。まず初めの方は、リコリスだの丁子だのテイストの元が一杯詰まっている感じでとても贅沢、そして少しすると今度は一流のワインの質の良さが明らかになってくる、、確か、これってボンドの中でも、まずシングルヴィンヤード物がまず何種類かあって、その下位クラスのワインの筈。でも明らかに本家(ハーラン)に繋がっている育ちの良さがありあり。セカンドワインにありがちな、ちょっと気が抜けた所がまるでない、品位と緊張感溢れるワイン。普通のワイナリーの看板ワインと比べても上位、とてもセカンドクラスの柄ではありません。確かに一般的評判が良いだけの事はあります。
しかし、何時から準備してたか知りませんが、ファーストヴィンテージからいきなりこんなワインを出されてはかないません。最初なので気合いが入ったのかも知れませんけど、本当にどういう作りをしているのかと思ってしまいます。確かに大したものですが、お値段もそれなりなのが残念ですね。有名で値段だけ高いのよりは、まだましですか、、