2006年12月29日
_ [wine] Clos de La Roche 1992 Hubert Lignier
年末ですね。年末といえば忘年会ですが、私の様な者には忘年会はあまり無く(実際、忘年会は嫌いですし)、この時期は忙しい事もあり、あまり出かけません。でも一昨日は、友人と二人で料亭でプチ・忘年会。私は前々から飲みたかった、コシュ・デュリのレ・ザンセニエール1999を、友人は何と、グリュオ・ラローズ1961でした。グリュオの61は状態もほぼ完璧、素晴らしい熟成したボルドーでした。レ・ザンセニエールも単なるピュリニー・モンラッシェ村名なのにさすがはコシュ・デュリ!、とてもミネラリーで素晴らしいワインでした。大変気に入りました(でももう飲み頃)。
で、本日はリニエ(我々がリニエと言うと、普通はユベールです、ハイ)、最近あまり売っているのを見かける事もない特級クロ・ドラ・ロッシュです。92と言う大したことのないヴィンテージですが、とてもしっかりとした色とテイスト。むしろ少し早かったかしら、と思うばかりです。
ストラクチャーのある、とてもしっかりとした大変いいワインだとは判りますが、飲む者にストレートに悦楽をもたらすワインかどうかは疑問です。言い方を変えれば思索的なワインとも言えますね。それはヴィンテージのせいかもしれませんが、私にはユベール・リニエはそんな印象をずっと持っています(あまり飲む機会はないけど)。
年のせいか、(今FMで聞いているワーグナーの音楽の様に)「蠱惑的」(こういう表現がある日本語に感謝)なワインにより惹かれる、xiphioでした。