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xiphioの備忘録


2007年03月11日

_ [ski] アルプ・デュエズ 2007年3月

久しぶりに、フランスアルプスの、アルプ・デュエズにスキーに行ってきました。今シーズンは3月4日より1週間でした。この3年は行ってませんが、アルプ・デュエズはもうかれこれ5回目です。ここは他のフランスのスキーリゾートみたいに派手では無いのですが、標高が高くてゲレンデも良いし、なにより町自体の感じがとても良いので気に入っています。ヨーロッパスキーでは、おそらくもう此処にしか行かないと思います。

ヨーロッパも暖冬で、まずは雪不足がやはり心配されていたのですが、まぁまぁ雪は有った方で、一安心でした。こちらでは2月に入ってどっと降ったらしく、それ以前の12月や1月は悲惨だったらしいですが、、

それでもやはり、ヨーロッパもずっと暖冬みたいですね。今回の行きの到着空港はジュネーブでしたが、夜でも気温が8度も有るので、日本と同じかそれより暖かいくらいでした。今後はどうなるんでしょうね、、

行ってTVですぐ見た天気予報では、5日からの1週間は天気があまり良くないみたいでしたが、流石にアルプ・デュエズは晴天率が高く、月曜日は小雪、木曜日が曇りで午後ガスが出たのですが、火・水・金と晴天でコンディションも良かったです。(夜、良く雪が降るんですよね)

火曜日などは、前日がちょっとコンディションが良くなかった事もあり、珍しく張り切ってしまい、だいたい殆ど休みなしで滑ってました。実はこの日から、昼食は取らない事にしました。もともとそれほどお腹がすいて居たわけでは無いので単に面倒なのと、昼食抜きで滑って、その分早めに上がる方が楽だからです。それでも火曜日は4時頃まで滑ってましたが、あとは3時過ぎに上がりました。その方が夜の夕食が楽です。休憩はリフトで取れます。こちらのリフトは遅いので、ゴンドラに載らないでリフトだけにすると、結構な休息になります。

知り合いのガイドが金曜日だけ空いていたので、その日だけガイドをしてもらいました。といっても最終日なので、今季私はもうバテバテ、まぁ軽く滑ってから、一緒に美味しいレストランを紹介してもらって、フランス語会話の練習を兼ねてゆっくりしようと思っていたのですが、山の頂上に登る途中でオフピステを滑りに行くグループのガイドと一緒になり、何故か「ラッキーじゃないか一緒に行こう」という話になりました。正直「何処がラッキーやん」と思いつつも、「私で大丈夫?」と聞くと「これがあるから大丈夫」と雪に埋まった時に発見する為の発振器を渡されました(これの余分が有ったのが、ラッキーなのらしい)。誘われて断るのもまぁ情けない話なので、発振器を装着して出発。山頂のピックブランからいきなり長距離トラバースしてコース外へ、天気も良いし雪質もいいので、最初思ったより大変でなくとても楽しかったです。で、凄い事にそのオフピステを下った所のまんまの山の中に、何とレストランが有るんですね!。(当然ゲレンデマップには載ってません)オフピステツアーの人たちとはその手前で別れて(彼らは多分もう一度、違うオフピステに行く)、我々はそのレストランで休息と、引き続いて昼食。(大体12時を少し過ぎないと、昼食の準備は出来ていない)画像の説明

画像の小屋がそのレストランです、回りをご覧下さい、完全にオフピステです、標高は2千メートルを超えてまして、回りには本当に何にも有りません(正面はガイドのヴァレリーさん)。実はここはホテルもやってるのでオーベルジュです。(行った時には1組、3人が泊まってました)聞くところに依ると、電気等は当然来ていないので、太陽電池等全て自前のエコロジカルな生活をしている由。雪がない時には、一応道が有るらしいのですが、雪がある今はスノーモービル以外では、オフピステをはるばるやって来ないと行き来不能です。それでも昼時になると、スキーヤーとかクロカンの人とかが何人かやって来るし、まぁきちんとした料理が出てくるのは流石フランスです(厨房は街場のレストラン並に凄い立派)。やはりオーナーは結構な変人らしいです。最後の1日はヨーロッパならではの、なかなか興味深いスキーになりました。

_ [wine] アルプ・デュエズのホテルでのワイン

この所アルプ・デュエズでは、ホテルは四つ星のシャモワ・ドールに泊まります。以前はもう一つの四つ星のホテルとか、最初にはもっと安いところにも泊まったのですが、毎晩の料理が理由で、仕方なくこの四つ星です(ホテル自体は安いところで充分なのですがねぇ)。

此処はフランスでも本当に山の中、と言うよりは山のてっぺんで、街もそれほど大きくないので、何処も料理のレベルは高いとは思いません(シャモニーとかの大きなリゾートですと美味しいところも多いでしょうが)ちなみに今まで一番良いのはイタリアのスキー場でした、特に良いホテルでは無かったかと思いますが、料理は最高でした(ワインの品揃えも面白かった)。

アルプ・デュエズのホテルも2回変えましたが、まだここがましか、と仕方なく妥協しています。でも今回の月曜と火曜のディナーははっきり言って酷かったです。「なんだこれー」と嘆いていたら水曜日からは見違える様に良い料理でして、何とか救われました。(でもまぁ、ホテルのクラスなりに素材がよい、と言う程度の意味合いで、特に優れているとか、創意有るとかでは無いです)

ホテルでは毎晩のワインも楽しみなのですが、最初の月曜日は知り合いのガイドと一緒に食事をしたので、シャンパン、リュイナールの95(だったかな?)で通しました。

翌日は、ジャブレのエルミタージュ・ラ・シャペル97を開けました。割と良かったです。ジャブレは一時調子が出てない時期が有った様に思うのですが、まずまずです。画像の説明

次の日は白で、近所のサヴォアの白で、A.C. Seyssel "clos de la Peclette" 2005(Maison Mollex)にしました。此処では必ず一度はサヴォアの白を開けます。人に感銘を与える様なワインとは違いますが、結構美味しいんですよね。しかしサヴォアにSeysselと言うACが有ったとは知りませんでした。てっきりRoussette de Savoieだと思って注文したら、AC Seysselと書いてあって確認したら、Roussetteだと言われました。

次の日は残りのワインで終えて、最後の日はブルゴーニュの赤にしようと思ったのですが、このホテルのワインリスト、ブルゴーニュはメチャメチャ偏っていまして、ニュイもボーヌも1つを除いてあと十と少しの銘柄は全てフェヴレイ!。フェヴレイも悪くは無いでしょうが、結局唯一のフェヴレイ以外のブルゴーニュにしました。

Beaune "Clos du Roy" 1er cru 1996 (Dom. Christophe Violot-Guillemard)です。知らない作り手なので、賭の部分も有りましたが、なかなか良かったです。その時のメモに「特に濃くないけど、とても健全でクリアーで良、少し香りにビオっぽい所、つまりけっこう良い作りをして居るんだろうな、ガチガチにビオって感じではないけど、これだけ良ければ充分」と書いてあります。後で調べると、まぁ当たってますかねぇ、、でも昔仕入れたのでしょう、確かレストラン価格で40ユーロ弱と、結構安いお得な良いワインでした。

全体的に、このホテルのワインは、田舎だからでしょう、安いです。ボルドーなんか今の目で見れば多分凄く安いと思いますが、私はもっと安く買ってますので、注文出来ないです、、