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xiphioの備忘録


2007年05月20日

_ [wine] Stonyridge Larose 1991

ニュージーランドのプレミアムワインとして有名なストニィリッジです。と言っても、NZも最近は、特に冷涼な南島の方で注目すべき色々なワインが出ていますので、ストニィリッジも最近影が薄くなってそうですが、、画像の説明

このワインは、私は1997年にニュジーランドに行った時に、オークランドのワイン屋さんで買ってきた物。その旅行の折は、ワイケケ島のストニィリッジのワイナリーに訪問して、見学と昼食のセットのワイナリーツアーコースに参加しましたが、ワイナリーに行ってもラローズは売ってくれないのです。(昼食のワインリストにも入っていなかった)その時のことはワインのページの「NZワイナリー巡り日記」をご覧下さい。もう10年も前の事なんですね。

このワインは、オークランドのワイン屋さんを何軒か探して回って見つけた物。1本しか有りませんでした。あと違うワイン屋でヴィンテージ違いをもう1本見つけました。この91はNZ$110でした。当時のレートで8千円位だったでしょうか、NZで普通売っているワインは、どんなに高くても精々NZ$60位だったので、破格に高いワインでした。その後すぐ日本で96を売っているのを見つけまして、複数本買って何度も飲んでみましたが、ヴィンテージが悪いのか、全く大したことのないワインでした。NZからのハンドキャリーで、自宅で10年寝ていたのこのワインも同じ様なのか?、興味を持って開けました。

開栓するなり、魅力的な香気が立っていて、「おお!」と思ってしまいました。良くデカンタ中にとても良い香りに包まれる事が有りますが、そう言うワインはまず間違いなく素晴らしいです。(最近は面倒なのであまりデカンタはしないけど、、デカンタするより、意図して時間をかけて飲む様にしています)

テイストは最初の1口、酸があたって、一瞬あれ、とも思いましたが、これはすぐ無くなるテイストと(経験上)予測したとおり、以後は無し。とても良く出来上がった、美味しいワインです。特にアフターが長くて(コダリーがとても多い)、素晴らしいです。後年日本で入手し何度も飲んだた96のストニィリッジとまるで違う、、

しかし最初の香りから思っていたのですが、このワインとてもカベルネ・ソーヴィニョンのワインとは思えません。ストラクチャーよりも何かむんとした濃密な所があって、何かローヌ風でもあるのだけど、結局の所私にはエトランジェ。これはラベル通りカベルネのワインですが、ブラインドなら品種は絶対解らない、大体香り自体がカベルネっぽくない。どれとも似てないけど、強いて言えば香りはネッビオーロみたいな感じ、、。香りやテイストだけだと、素性不明のワインですね。どうしてでしょう?、件の国内購入の96はさえないワインでしたが、まぁカベルネっぽかったのですが。でもとても魅力的に美味しいから、ワインって楽しい。

今はもう出来ないワインのハンドキャリー、この10年前に行った時は2ケースぐらい機内持ち込みで買って帰った様に思います。あと数本を除きもう殆ど飲んでしまっていますが、概ね大変美味しかったです。いいなぁ、NZまた行きたいな。