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xiphioの備忘録


2008年06月22日

_ [wine] Jurancon Sec Mythologia 2000 (Primo Palatum)

きょうび世界各地に本当に色々なワインが有る訳で、本当に素晴らしい物であっても、生涯そのテイストを知り得る機会さえ無いワインも又多数でしょう。このワインは何年か前に、地元の酒屋さんでとにかくレアものだと、勧めてもらったので買った物。画像の説明

確かにこのミソロジアは、生産量僅か1200本との記載がサブラベルにありました。生産地はラベル通りジュランソン。まぁそう言われても、ジュランソンのワイン(この場合は白の辛口)を飲んだことは今まで有りません。かなりこだわった評判のワインらしく、キチンとした記録は残していませんが、値段も7、8千円したと思います。

作り手、プリモ・パラトュムに関しては私も全く知りませんでした。詳しくはネット上で検索してみてください。とにかくサブラベルに記載の解説によると、具体的な事は判りませんが、ちょっと尋常ではない位こだわって栽培された葡萄プティ・マンサンから、このプリモ・パラトュムの醸造家が作り上げたワインの由です。このワインは、ジュランソンの辛口の白ですが、プリモ・パラトュムでは赤ワインとかも生産しています。どんなんだか全く判らないので、気軽な昼食のワインとして開けてみましたが、これが存外に素晴らしかったです。(最も、購入価格を考えれば、不思議なことではないですが)

開ける前は、「良くあるビオ全面の作りで、それなりに面白いワイン、、」とか思っていたのですが、開栓後のテイストは、事実はどうか分かりませんが、とても正統的な白、、と言いますか、私にはとても良質ブルゴーニュ的な白と言う印象です。色は結構金色で濃いめですが、酸化防止剤不使用の様な危うげな香りは全くなし。細やかな酸としなやかながら充分なヴォリューム感もあり、洗練されていてとても素晴らしく、私には上質なブルゴーニュに思えました。「ブラインドで出されたら、きっと95辺りのバタールだなぁ」と思いながら飲みました。

ラベルに有る様に、葡萄はプチ・マンサンなのですが此処まで来ると余り関係ない気がします。翌日も残った半分を飲みましたが、やはりバタールモンラッシェを飲んでいる様で、とても美味しかったです。こんなワインも有るんですね、見事な物です。この様なワインは往々にしてヴィンテージが違うと、がらっと味が変わってしまう場合もありますが、どうなんでしょうか?。また機会が有れば飲んでみたいワインです。