2009年02月08日
_ [book] 「もっとも美しい対称性」 イアン・スチュアート著
対称性にまつわる、数学と物理の関係の歴史と見通しを書いた本です。久しぶりに雑誌でない単行本の本を読了しましたが、まぁまぁ面白かったです。(まぁまぁの理由は後述)
一応私は昔々は理論物理は素粒子屋さんだった訳ですが、それ以降色々な方面から、量子力学とか素粒子論の記事を読んだりしてますと、「その時の勉強は全く足らなかった!」とつくづく思います。「こんな事も知らずに、またろくろく理解できずに、院卒の論文書いたんかいなぁ、、」と恥ずかしくなるばかりですが、この本を読んで更に、その思いを強くしました。
素粒子屋さんだったので、昔からSU(3)とかの言葉は使っていましたが、恥ずかしながら群論については、結局殆ど知らないままでした。確か群論の本は買ったと思いますが、読まなかったですねぇ。本当に何も知らなかった。25年以上して、思っても遙かに遅いですが。
登場する数学者や物理学者に沿って話を進めていますが、最後の方を除いては殆ど数学者です。登場学者の生い立ちなどからその生涯まで、業績とは関係ないけど、人物物語として色々面白そうな事まで長々と紹介されています。その人に特に興味があれば良いですが、表題に惹かれて買った者とてしては、時に余分に感じてしまいます。
また一般書なので、読みやすくする為に、数式等はまず出てきませんので肝心な説明が常にあやふやになっていまして、そこの所がかえって判りづらい気もしました。読むのはある程度興味と素養のある人でしょうから、もう少し数式を入れて、詳細は無理でも、もっと素直な形で説明して欲しかったかな。
_ [wine] Corton Charlemagne 1992 (Leroy)
誕生日直後という事で、誰かと飲もうと思っていたルロアの92のコルトンを、昨日コンサート後、馴染みの店に持ち込んで開けました。
一人でこんなワインを開けたので罰が当たったのか、料理屋到着直後からお腹の調子がおかしくなり、腹痛を抱えながらやっとの事で食事を終え帰宅しました。ワインも半分飲むのが精一杯、ああぁ、勿体ない事をしてしまいました。
私の体調とは別に、実に見事な美味しいワイン(だったと思う)。頭にイメージのある「コルトン・シャルルマーニュ」そのままのワインでした。でも本当に勿体なかったなぁ、どんなワイン飲もうが、その日の体調が一番と良く分かりました。