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xiphioの備忘録


2009年05月14日

_ [wine] Montrachet 1986 (Domaine du Chateau de Beaune (Bouchard Pere & Fils))

昨日京都まで食事に行ってきました。極めて予約が取りにくいお店として有名なのですが、有り難い事に私は年に何度かお伺いする機会があります。しかしここは、何時もながら本当に美味しいです。予約が取れなくて当たり前、それでも数ヶ月先の日程を調整して、わざわざ京都に訪れる値打ちはあるかも知れません。

徳島から2本白ワインを持って行きました。内1本は、ルイ・カリヨン(Louis Carillon)の Bienvenues Batard Montrachet 2000ですが、もう1本が表記のブシャールのモンラッシェ1986で、こちらが主役です。"Domaine du Chateau de Beaune"とラベルに表記がありますが、ブシャールP&Fのワインです。最近は違いますが、以前はここらあたりの白ワインは、「シャトー・ド・ボーヌ」と言う名前で出していたみたいです。何か歴史的経緯が有ると思いますが、不明です。画像の説明

このワインはずいぶん昔、ドゴール空港で買ったワインですねぇ、懐かしや。80年代では86と89は白の素晴らしい年。というか、近年においては、こんな良い年はそうそう無いのではないかと思います。当時は主にボルドーとか、ブルゴーニュでも赤の方を気にかけていたので、白はあまり買いませんでした。欲しいなと思った時には、既に86や89は何処にも無かったです。赤と違って白ワインはバックヴィンテージも出にくいですし。特に86は私も殆ど持っていません、もちろん特級なんかはもう無いし、86の白自体、このワインしか持っていないと思います。でももう飲まなければいけないワインでもあるし、昨日は特別な機会でもあったので開けてみました。

ちょっと古めの白では、85のLラトゥールとかジャドのシュバリエなどを幾らか飲んだ事があります。それらは確か「良く熟成したワイン」なのですが、それとはちょっと印象が違います。確かに熟成を経ているワインなのですが、「熟成が進んだ」とかのちょっと危うい印象はなく、謂わば全く強固。確かに果実実とかは落ちていますが、その分ストラクチャーが広く浮き上がり、魅力的なミネラル感がしっかりありまして、全く素晴らしいです。

ここらあたりの時期のブシャールはあまり評判が良くなかったみたいですが、やはりモンラッシェは別でしょうか。オークション購入の経緯の明らかでないワインに比べ、ドゴール空港のショップで買って以来、自宅セラーでずっと保管という、状態の良さ故かも知れません。普通、自宅以外で数人で飲むワインは写真も撮らないし日記にも記載しないのですが、これはボトルを持って帰りました。