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xiphioの備忘録


2009年05月11日

_ [wine] ヴィンテージ・ワイン必携 M.ブロードベント著

本日本屋さんでこんな本を見つけてしまいました。大昔はワイン関連単行本なんて殆ど出なかったので、新しいのを見つければ必ず買っていましたが、今や状況は大違い、なんやらかんやら次々沢山出るので、結局殆ど買わなくなりました。画像の説明

山本先生の翻訳なので手にした所、この本は、ブロードベントの"Vintage Wine Book"の続編で、ポケット版ガイドとなってるではないですか。自慢では有りませんがブロードベントの本は、その"Vintage Wine Book"(紫色のカバーなんで、「ブロードベントの紫本」とも言う人も居ました)を新旧2冊、、あとポケット版のワイン本を2種類、さらにはその新旧翻訳本まで持って居ますので(詳しくは、HPの方の昔の記事を参照してください)、まぁ流れとして、買ってしまいました。4800円は結構高いです。(HJのポケット本も結構なお値段ですが)

内容は、いにしえの"Vintage Wine Book"を内容を減らしてヴィンテージを2005年まで延長しただけです。それでもブロードベントさんの最近のヴィンテージの評価が見れますから意味はあるかと思いますが、色々仕方のない事かも知れませんが、やはりちょっと高価なのが残念。

まず、この題がちょっと変ですよね。ここに「・」を打ったら意味違っちゃいません?。原題は"Vintege Wine Compagnion"なんで、そのまま「ヴィンテージワイン コンオパニオン」とすれば良かった様な、、まぁ日本語で「ヴィンテージワイン」とすると古酒限定みたいに思えますから、こうしたのかも知れませんが、、

本自体は「多くの人に役に立つ」とはとても思えませんが、私などがつらつら見るにはやはり面白いです。古いワインをよく買いまた良く飲む人以外には、殆ど意味なしですが、最近の物に関してはパーカーさん以外の評価を見るのも良い事かも知れません。

で、この本のあちらこちらを読んでいて、気になった箇所の一つ、ローヌ1991のギガルはラ・テュルクのコメント

>(前半略)..リッチでおいしい。試飲2000年11月。すぐ飲む事。

「ええ!、すぐ飲む事、って、もう保たないの?」と驚いてしまいました。91は娘の生まれ年で、パーカーさん99点なので、一応無理して買って保管、長期熟成をめざしていたのですが、、どうしましょう、、と言う訳で今日このワインを開ける事になったのです。

_ [wine] Cote Rotie La Turque 1991 (Guigal)

上記の通り、今日買ってきたブロードベントさんの本を夕方読んでいて、確かに最近飲んだ97のダンピュイも丁度飲み頃だったし、と思いながら、改めてテュルク91のパーカーさんの評論を読み直しますと、リッチで複雑とありますが、濃いとは書いていなくて、むしろ口の中では軽いと書いてあります。そして、ルロアの作るリッシュブールやミュジニーみたい、とも形容していますね。飲み頃予想も1998年から2015年で、今や既にその予想の後半に入っています。

娘のヴィンテージで複数本買ったので、1本ぐらい飲んでみる必要があるかも、と思い、セラーの奥に仕舞ってあったこのワインを出してきました(結構大変)。パーカーさん99点ワインのコートロティ、ラ・トゥルク1991です。画像の説明

開栓時、濃密な蜜の香りが立ち上る。色はそれほどではないが濃い方だろう。流石に特に若々しい色ではないけれど、テイストの方の印象は最初「ムラサキ」と思ってしまった。ちらちら芳香を纏いながらも、芯は驚くほど堅く締まっている。濃厚と言う感じではない、堅い芯を少しずつほどくように香りと味わいが漏れているような感じ。全然飲み頃じゃない。急遽デカンタする。私の所で使うデカンターは、良くある口の大きな物でなく、単なる透明なワインの瓶です。(だからアレエションの効果は大きくないけど、逆に急にワインを痛めるような事も無い。)今日も感想はリアルタイムだったりするんだね。

直後、アフターは長いのだけど、如何にもシラーのワインの香りが続く。経験豊富では無いけれど、程よく熟成するとこういう感じは無くなるはず。案の定少し時間が経つと、そう言う所は無くなる。やっぱし少しばかし若かったかなぁ。

20分ほど時間が少し経って何度もソワリングした後の香りったら、それは見事な物だ、色々な濃厚な花の香りが詰まった感じ。アフターは特に長い、そして鼻腔に先ほどの濃密なフローラルな香りが長く漂う、素晴らしい。素晴らしいが、そこに品位エレガンスがまだ無いのがちょっと残念。堅さの残るテイスト共に、それにはもう少し要熟成、かも。

更に時間が経ってくるに従い広がりは大きく香りも開いてくる。ストラクチャーも少し出てきて、なかなか素晴らしい。でもやっぱりどこかぎこちない堅い所があって、これがフィネスに変わるか分からないけど、やはりそれを目指してもう少し置いてみたいかな。