2009年08月14日
_ [wine] Ch. Cheval Blanc 1982
ボルドー大看板、リリース時より大変評判のシュバル・ブラン82であります。
当初のパーカーさんの評価も確か100点ですが、そうでなくてもこのワインは一般的に大変評判は良く、82では一番高かったと思います。当時はボルドー1級と言えど1万円そこそこだった気がしますが、その中でもこの年のシュバルだけは2万円弱と特別だったですね。「高いなぁ」と思いながらも、評判につられて買った訳です。それで勿体なくてあまり飲まないで、ずっと置いてあったりするのです。
最近届いたワインスペクテータ(Issue183)の巻頭は、ボルドーのある意味記念碑的な優良年の82と90の飲み直しとなっていまして、少し読んでいますと昔と随分評価が違っているのに気がつきます。(これでええんかいな、とも少し思いますが、、)
その中で一番違っているのが、このシュバル82では無いでしょうか、なんと92点に下がっています。概略は、まぁ完全に落ちかけているから4年から6年のうちに飲んでしまうべき、とあります。ワインの方からすると「昔はあんなにもてはやしておいて、今更どうしてくれるの!」って感じですが、確かにこのワインは以前からとても美味しくて、先々どうなるか、何処まで美味しいか心配でもあったのですが、ちょっと早すぎないって気もします。それで機会もあったし、本日開けてみる事にしました。
で、ワインは大変美味しかったです。既に力強さは有りませんが、しなやかで優美でエレガント、血統の良い本物の1級ワインですね。エッジは少し薄くなっていまして、10年や20年は大丈夫とは言えませんが、丁度飲み頃、まぁまだ少しは大丈夫です。
スペクテータの件の記事を良く読んでみますと、90は昨年12月に、82は本年の3月と4月に、朝ダブルデカンタしてから試飲した様です。別にパーカーさんの試飲スタイルに文句をつける気は有りませんが、82をダブルデカンタしたら、やっぱりこういう評価になるかもねぇ、って気がします。
数多くの種類を一気に試飲するには、この方法になるのかも知れませんが、82や90の貴重なワインです、我々が飲む場合には、デカンタするにしても、そっと丁寧にやって、ゆっくり時間をかけて飲んであげたいですね。ちなみに私はデカンタしないで、2時間少々かけて1本のみました。そう考えると、自分のセラーから大切な82や90を取り出して、一気に試飲評価してしまうパーカーさんの職業意識には敬服してしまいます。(モッタイナク、ナイノカナ)