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xiphioの備忘録


2009年08月16日

_ [wine] Charmes Chambertin 1994 (Bernard Dugat-Py)

94のデュガ=ピイのシャルムです。考えると私、結構ブルゴーニュの94飲んでいます。それもルソーとかリニエとか著名ドメーヌ物のグランクリュです。でも94なので人とは飲めず、結局一人で飲むので、幾つかはこちらの日記にも書いたと思います。画像の説明

94のブルゴーニュを結構持っていた理由はひどく単純で、ここらあたりまではブルゴーニュの有名ワインでも割と安かったからです(このワインも8千円で買ってます)。評価の良い93あたりで少し高くなって、94はそこそこのヴィンテージだったので少し落ち着いたけど、95で更に高くなって後はずっとまず一本調子で価格上昇、、って感じの90年代そして2000年代ですね。

それでいろいろ94を飲んでどうかというと、(飲んだのはグランクリュが殆どなので流石に)悪くはないけれど、92ほどで無いが、素直に良いワインと言うには少し歯切れが悪くなる感じですね。結局94は早くの飲まなければいけないという事で、本日は1本しか無いデュガ=ピイを開けてみたのですが、開栓直後からチャーミングで凄く素敵な美味しいワインです。最初はあまり保たないかも、とも思いましたが、なんの暫く時間が経ってもチャーミングさは変わらず、深みも少し出てきて、ますます綺麗で素敵なワインで嬉しく思っています。

今まで飲んだ94ブルゴーニュでは最良です。綺麗さと素敵さを持ち合わせたピノの美質の化身みたいなワインで、ひたすら美しい。こういったワインって、もしかしたらもう飲めないかも、って今、少し思っています。最近の主流であるビオ系のワインは、確かに正しい選択でしょうし、事実そのワインは美味しいけれど、こんなワイン飲んでしまうと、何だかギリギリな所で出来ている感じで、ある意味少し窮屈な感じさえしてしまいます。

濃いだけの単純なワインでもなく、ビオまっしぐらのキツキツワインでなく、優美さ美しさの芳醇たる悦楽のワイン、ベルナールさんもおそらく別にそれを意図して作った訳ではないのでしょう、たまたまこのヴィンテージのこのボトルがこうなった、と言う事かも知れません。返す返すもワインは不思議だ、、不思議で素敵、だなぁ、、