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xiphioの備忘録


2009年10月14日

_ [music] 六本木男声合唱団倶楽部、パリ、ボルドー公演(2)

朝9時過ぎにホテルにて集合後、マドレーヌ寺院まで歩いて行く。横手の入り口からはいり、控え室を経て本堂に出る。コンサート会場でないので、リハーサル室は無く、練習も本番と同じくマドレーヌ寺院の本堂で行う。普段は入れない、本堂の段の所で本番と同じように並んで練習。演目は三枝先生のレクイエム、今回の伴奏は寺院備え付けのオルガンで、演奏者は野村さんと言うフランス在住のオルガニスト。リハーサルは参拝の人が出入りする中で、行われる。画像の説明

指揮の大友先生が来られての練習では、普通に指揮に合わせたのではオルガンの音が凄く遅れてしまう。なにせ教会の中、凄く響き、そんなに離れて居ないのに、オルガンを弾いている所からの声でさえ何言っているか聞き取れないのだ。午前中は合わせるのに苦労したみたいだ。午後は良くなっていた。おそらく意図的に指揮より早く弾いているのだろう。

ここはフォーレのレクイエムの初演の場所だそうだ。オルガンも最初にしつらえた物のままで、楽器自体が歴史的な物と言える。お昼は弁当のおにぎり3個。午後の練習も3時過ぎには終わる。

練習中に、今晩バスチーユにオペラを見に行く人達が居ると聞く。私も行けないかな、と聞くと、チケット有るかも知れないからホテルから問い合わせてみれば、と言われたので、ホテルに帰るとすぐにコンセルジュに行き、今晩のバスチーユのチケットが無いか訊いて貰ったが、やはり無いようだ。

それならレストラン、フランスのワイン好きに評判の良い"Melac"にすることに決めた。Melacの肩書きは、ワインビストロ"Bistrot a Vins"だ。一人で行ってもつまんないので、フロントで誰か居ないかと見渡すとアーロンさんが居たので、声をかける。コンセルジュで2名で午後7時に予約をかけるが、8時からでないとダメだと言うので、8時からしか席が空いていないのかなと思い、その予約にした。その後一人増えて3名で向かう事になった。画像の説明

午後7時45分にタクシーに乗ってホテルを出て、8時過ぎに"Melac"に着く。本当に、小さな簡素なビストロだ。お客は誰もいない、けげんに思いつつ店に入ると、奥の小さなテーブルに通される。狭く、隣の人と肩が触れあうくらい凄くにぎわっている、と聞いていたのになんか寂しい。座って店内を見ていると、黒板にメニューを書いていたりしている、まだ誰もいないはずだ、営業は8時からの様だ。

適当に料理を頼み、ワインを頼む。「ワイン好きの集まる店」と言うふれこみの所で日本と違うのは、フランスでは有名な高いワインはまず無くて、その代わりに安くて面白いワインが沢山あると言う事みたいだ。まずは白ワインで、軽い方から適当にお勧めを貰う。3人なのだけど、まず全員のグラスに少しずつ注いでくれる。ちょっと飲んでみて、それでよし、って事になると、ちゃんと継ぎ足してくれる。

そんな具合で、適当にお勧めのワインを何種類か飲みながら食事。日本でのワインバーやワインを看板にしたお店とは随分違うけど、とても楽しいし、そんなに高くない。料理は大変美味しい。お客は遅くになるに従って、ドンドン増えてくる。残念ながら、私は一番隅っこのテーブルで、それも窓に向かって座っていたので、店内の賑わいはあまり見れなかったのが、ちょっと残念。