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xiphioの備忘録


2009年10月15日

_ [music] 六本木男声合唱団倶楽部、パリ、ボルドー公演(3)

マドレーヌ寺院での演奏会当日。ただ、本日はゲネプロの始まる夕方までは自由時間。パリで半日以上自由時間が取れたら、まず何をする??、ルーブルしか無いでしょう!。ルーブル美術館は朝9時からなので、8時半ぐらいに着くようにホテルをでる。地下鉄の駅から直接入る事が出来るらしいので、メトロで行くが、ルーブルミュゼの矢印の通り歩いたら、地上に出てお馴染みの硝子のピラミッドに来てしまった。仕方ないのでここに並ぶ、それほどの混むシーズンじゃないので並んでいるのは10人ほど。この日の朝、パリはとても寒かった。吐く息が白いので、朝は日本の真冬並みか。それで地上で並ぶのが嫌だから地下からと思ったのだけど、思惑ははずれてしまった。すぐ前に一人で並んでいた日本の女の人に、今晩のコンサートの案内をしておいた、来てくれたかな?。

9時少し過ぎて開館。まずは混む前にモナリザでしょうと、足早にモナリザの絵の矢印の方に歩いて行く。モナリザだけはあまり近くに寄れなくなってしまったけど、人があまり居ないので或意味、見放題。それにしても、あれほどフラッシュをたくなと書いているのに、パッパパッパ光らして平気なのは、どういう神経なのか本当に見に来た人の素性を疑う。ここは観光地じゃねぇ、ってば。

それから美術館出るまで、何度も何度も思うのだけど、殆どの皆さんが「絵の前に来て写真を撮って、それで満足して帰る」のだ、「おめーら、一体何しに来たんだ?」と真実思ってしまう。再度「ここは観光地じゃぁねぇ!」と思うのでけど、写真を撮らないで絵を見ているのは私ぐらいで圧倒的少数派、ううむ、「ここは観光地なのかぁ」と考え込むのである。

それにしても、何枚か有るラファエロの超絶的な名画をほぼ一人で何時まででも見ていられるとは、なんたる幸せか!。モナリザの部屋を出た通路に有るので、その影響で、多くの人があまり立ち止まらない。階がその上で、ちょっと遠い、フェルメールの絵も、前に人が居ても2、3人だ、これも見放題。この間日本で会ったばかりの絵だけど、再会に感謝。

ルーブルって毎回絵画しか見れないのでそれしか分からないけど、圧倒的な点数も凄いが、その各絵画のレヴェルの高さはもっと凄いと改めて認識した。聞いた事がない絵描きの見た事がない絵画も、一点一点非常に素晴らしい。普通の美術館だと、目玉の幾つかの作品は有る物の、端の方においては、それこそ言い方はすごく悪いけど十把一絡げの様なのも有るように感じるのものだけど、、

朝9時に開館と同時に入って、絵画ばかり見て午後1時まで、その後もう一度みたい絵を再訪して回り、午後2時半過ぎに美術館を出た。何時もながら、すっごく疲れた。この後は、オペラ座の近くにある、知り合いのうどん屋さん国虎屋へ行って、うどんか丼を遅い昼食として食べようと思っていたのだけど、この日に限って何と月一度の清掃の日という事で2時半よりクローズ。仕方がないので、オーナーの野本さんに挨拶だけして、近くの和食屋へ。

そこ「かOや」って店。ラーメンと和食の店なのに店員は全員中国人、それでもってこいつらの対応は態度の悪いフランス人風。カツ丼セットを頼んだが、なかなか出て来ない。厨房からカツ丼が出て置かれたので、やっと来たかと思いきや、そこに置きっぱなしで運んできやしない!。長々待って、ちょっと冷えてしまったカツ丼がやっと来た。だが待ってても、付いてるはずのみそ汁が出てこない。もう期待するのは諦めて(中国語しゃべれないし)、カツ丼だけ食って帰ってきた。まぁそこそこ美味しかったのが何よりの救い。でもこれで11ユーロは高い。画像の説明

ホテルに帰って、燕尾服に着替えてマドレーヌ寺院まで歩く。ゲネプロも参拝の人が出入りする中で行われる。ゲネプロでも普通手は抜かないので、夜時間が無い人はゲネプロ聞いただけで充分かも。オルガンとのマッチングは問題なくなっている。流石にプロだ。そのあと休息、画像は大友先生とオルガン奏者の野村さん。

控え室で暫く休息後、午後8時半より本番。後ろの方の椅子がまだ空いているけど、まずまずの入り。演奏前にフランス語で前口上。詩を書いてくださった、曾野綾子さんも紹介される。来られているとは、知らなかった。此処での演目は、三枝先生作曲のレクイエムのみ。出来映えも、まぁまぁかな。

終演後、ホテル前のレストラン・モラールにて合唱団主催にて希望者のみ会食だけれど、ヴァレリーがグルノーブルからわざわざ演奏会に来てくれているはずだし、友達も一緒との事だったので、私は保留。

すぐ着替えて待っていると、ヴァレリーが来てくれた。友達2人が一緒に演奏会に来てくれる筈だったけど、結局ダメだったみたいだ。ヴァレリーだけだったら、皆と一緒のモラールでも良かったのだけど、今からでは仕方ない。遠出はしたくないので、やはりホテル前そのモラールの隣のカフェに行く。少し向こうのテーブルにはお仲間も居る。ヴァレリーは友人の所に来ているらしい。パリに出て来たついでに、あちらこちらの展覧会を見て回って帰るそうだ。自分で始めた芸術作品のプロジェクト、上手くゆくと良いね。