2009年10月16日
_ [music] 六本木男声合唱団倶楽部、パリ、ボルドー公演(4)
本日は、パリからボルドーへの移動の日。
我々人数が多いので、ドゴール空港からと、オルリー空港からとの二手にわかれる。朝、結構早く集合し、私はバスにてドゴール空港へ。ボルドーの空港に着いたらもう昼なので、そのままバスでボルドー市内のレストランで集団昼食。あまり大した事はないが、デザートのチョコレートムースの量には参った。美味しいと良いのだけど、まぁ日本のホテルで出るようなたいした物ではないので、流石の私も、殆ど残した。
その後ホテル入り。パリのホテルと違って、インターネットは有料のWiFi。24hで9.9ユーロと日本人の感覚からすると高い。でも仕方がないので頼む。でもフロントの若い姉ちゃん達は大忙しだ。なにせ、既に各部屋に運ばれている筈のスーツケースが届いていない。大体このホテルの規模からして、スタッフ少なくない?、働いている子も皆若く、それほど経験が有るとも思えない。このメルキュールというホテル、人件費を極限まで抑えて営業していると思われる。同行の各氏もインターネット接続を申し込んだらしい。夕方、繋がらないと、数人がフロントに相談に来ていた。
午後からホテルにて練習。練習後、夕食の場所の算段。事前に色々調べたのだけど、CIVB(ボルドーワイン委員会の事です)のHPにリンクが載っていたお店の幾つかがなかなか面白そう。なかでもホテルからは少し有るけど"La Robe"はお店のHPを見ても、とてもオシャレみたいである。ホテルの近くだと"Bistro du Sommelier"と言う、まぁその名前ままのようなお店も良さそうだ。
パリで一緒に食事に行ったアーロンさんに声をかけると、渡邊さんと"La Tupina"に行く約束が有るという。実はその店は前にボルドー紹介の雑誌に載っていたお店に一つで、今回その雑誌の切り抜きも持参してきている。ボルドーでは有名なお店らしく、渡邊さんの話では凄く予約が取りにくいらしい。私もお願いすればよかったかな?、でもいまからでは無理だろう。
ではやはり一人でと、最初"La Robe"にフロントから予約を取って貰おうとおりて行くと、未だにフロント姉ちゃん達は大忙しの様、なにせ、まだ何処に行ったか分からない荷物が何個か有るらしいのだ。フランス人に多くの荷物の移送を頼むのはやっぱし危険。自分の荷物は自分で管理、がこちらでは常識だろうなぁ。
さてどうしようかとフロント前で立っていたら、自分でかけたら?、と知り合いに言われ、まぁそれもそだな、と思い、携帯で電話。しどろもどろのフランス語で、19時から予約と言うと、何やら早口で言ってきた。仕方がないので、同じ事を繰り返して言っていたら、電話を切られてしまった。なんでぇ、、そりゃちゃんとフランス語しゃべれないこっちも悪いけど、、
この悪印象で"La Robe"はあきらめた。もう予約の電話は止めて、ホテルの近くにあるこれまた評判の良いワインビストロ"Bistro du Sommelier"に出向く事にした。一人ならどっかで食べさせてもらえるだろう。
ここらのレストランはどうも幾ら早くても午後7時あたりかららしいので、部屋で時間をつぶしてから8時少し前に出る。"Bistro du Sommelier"は本当にホテルの近く、この辺りは夜やっている店がないのですぐ見つかったけど、入り口のドアに張り紙があって、その紙には大きく"Ferme"と書いてある。今日お休みか?、と焦ったが、下に小さく20時からと書いてある、これが営業時間だろうか?、もう8時は過ぎているよなぁ。入り口の扉の手前と奥には、何をしているのか分からない人が2、3人居る。お店の人とも客とも思えない。その奥にもう一つ扉があって、そこから店の様だけど、中にお客は居ないみたいだ。どうもこの店頭からしてあまり営業している風には思えない。
帰ろうかとも思ったが、折角来たのだからとドアを開けて、入り口の人に"Ferme ?"と聞いてみたら、つっけんどんに"Non"と言われた。良く分からないので、次の扉を開けようとしたら、おじちゃんがむこうから扉を開けてくれて、何人かと訊いてきた。どうやら、営業しているようだ。通路脇の小さいテーブルに案内される、日本人一人じゃ仕方ないわなぁ。皆ジーパンでサービスはラフだけど、スタッフの感じは皆良い。
ワインリストを見るとハーフが充実しているので、ハーフで白と赤にする。白はフューザル、赤はラトゥールのサード、村名ポイヤックだ。共に2003で値段もほぼ同じく約30ユーロ。白も赤もハーフでこれ以上高いのは殆どない。最初はがらんとした店内だったけど9時を過ぎる辺りから、客が次々に入ってくる。ここは結構辺鄙に有るんだけど、やっぱり人気店みたいだ。料理もまぁまぁ美味しい。ポイヤックは良いけどまだ早い感じ、フューザルは酸が足りずちょっと煮詰まった感じがあって、2003年の白の難しさだろう。
私が店を出る頃は殆ど満席みたいだ。入り口すぐ脇に二階に昇る階段があるのだけど、上はどうなってんのか不明。そちらはワインバーかもしれない。でもなかなか良い店だった。