2009年10月17日
_ [music] 六本木男声合唱団倶楽部、パリ、ボルドー公演(5)
本日はコンサートの日。朝集合し、バスにてボルドー歌劇場へ向かう。
リハーサル室で軽く練習後、11時より大友先生による舞台での公開練習。学生が見に来てくれているとの事。始めてここの舞台に立つと、1F平土間の客席が少ないのが印象的、あとはバルコニー、建物自体は大きくて立派だが、ホールの客席はこじんまりしている。割とデットだけど広くないので、声は何処でも良く聞こえるだろう。オペラ向けとしては凄く良い劇場だ。
大友先生は日本の歌からの予定でいらしたのだけど、学生の聴衆の為にいきなりレクイエムで早くて一番の難曲である5番を披露する。朝一だったので、少々こけかけたかも知れない。公開練習は20分と決まっている。その後の練習も、劇場スタッフの勤務時間の関係で、殆ど延長は出来ない。
昼は合唱団一同、近くのレストランで食事、まぁまぁ美味しい。ただし夜演奏会なので、禁酒。ワイン無しでこういう料理を食べるのは、凄く物足りない感がある。
その後自由時間が一時間ほどあるので、中心街散策。サン・カトリーヌ通りと言う歩行者天国の通りがあって、軽い坂になっているのだけど、上から見ると通りに人がびっしり歩いている感じ。まるでお祭りの夜道みたいな感じで、その先の方で何かやって居るかも知れないと思い、歩いて行くが、何処までっても何もない。単にこの道に人が出ているだけの様。かと言って、この通り、確かに色々な店が軒を連ねるが、起点となるギャルリー・ラファイエット以外は、有名であったり、目をひく特徴の有る店舗が有る訳ではない。ちょっと人出の目的が読めないが、活気がある町だとは思う。
帰ろうとしたら、一瞬強いソプラノの歌声がした。
声の方向にに行ってみると、人垣が出来ている。ストリートミュージシャンの様だ、スキンヘッドでプロレスラーの様な厳つい奴が座ってリュートの様な物を抱えている。この顔で、とても力強い綺麗なソプラノ声で歌うのだ、凄い!。そろそろ集合時間なので長居は出来無いけど、CDを売っていたので買ってあげた。
この人"Luc Arbogast"と言う人で、帰ってから検索すると、良くストリートで歌っているらしく映像が沢山ヒットする。CDもすぐ聞いてみたが、もろ私好みで、とても良い。買って良かった。
午後の集合時間前に歌劇場に行くと、裏の入り口で皆が中に入れなくてたむろしている。どうやら、裏の入り口の受付管理嬢が、上司から言われた時間で無いからという事で、入れてくれないらしい。フランス語に堪能な人に話して貰ってもダメ、どうやら労働団体とかそう言う問題に抵触するとかなんとか、、あーわからん。でも半分くらいの人は、違うルートで、入って先に練習始めて居るんだよね。
練習後、大友先生、ソリストの人も揃ってゲネプロ。その後本番。ここでは、前半「荒城の月」などの日本の曲を10曲、休憩後、三枝先生の「レクイエム」を歌った。ピアノ伴奏の本番だったけど、まぁまぁの出来ではないかと思う。
終演後、バスにてホテルに帰り、着替えないですぐ打ち上げパーティ。明日ガイドして戴くウノコムの加藤さんも、奥さんと来てくれる。奥さんは日本人かと思ったが、ハーフらしい。でもボルドー生まれのボルドー育ちとの事。でもそれにしては日本語が上手い。二年だけ日本に行っていた事があるらしい。
時間も遅いので、割とすぐお開き。明日の事もあるので、私はその後何処にも行かず、すぐ就寝。