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xiphioの備忘録


2010年04月16日

_ [wine] 東京での久しぶりのワイン会

15日に、ワインの会の例会があり上京、翌16日には知り合いの方をお呼びしてワイン会をしました。

発端は、お呼びした方の一人に、この所色々なワインバーでのワイン代を払って貰っている事です。確かに私一人がゴチになった訳ではありませんが、私は飲ませて頂いた恩は必ず憶えているという、お得とは言い難い律儀な所がありまして、前々から気になっていたのでした。

それに併せ、前々から一緒にワイン飲みましょう、と約束しながら十年以上お会いしていない方もお誘いし、共にご夫婦で、あと飲み友達とお店のマダムも含めて8名でした。

ワインは全て私の提供。今回はお礼の意味が多分にあるので、一見で「良いワインが並んでいる」と思えるラインナップにしてみました。また、久しぶりに会う方が61なので、61を2つ加えました。お礼なので冒険は出来ませんし、また人数も多めなので、一度飲んで安心出来る物を選びました。

Coulee de Serrant 2005 (Nicolas Joly)
Batard Montrachet 1995 (Verget)
Chateauneuf-du-Pape Les Clefs d'Or 1961 (Jean Deydier)
Echezeaux 1988 (D.R.C.)
Grand Echezeaux 1959 (Remoissenet)
Ch. Latour 1975
Harlan Estate Proprietary Red Wine 1998
Ch. Guiraud 1961

古いのは59や61を交ぜ、有名所ではラトゥール、DRC、ハーランと並べてみました。全て私が一度飲んだ事が有るワインです。これで白が、モンラッシェとラヴノーのグランクリュあたりだったら完璧だった気しますが、そこまではちょっと、、

Coulee de Serrant 2005は、皆さんの意見を聞きたかったワインだったのですが、参加の皆さん素晴らしい方ばかりで、当然ワインの話も多いのですが、その他色々な話題の会話が楽しく、ワインの評論ばかりと言う事は無かったです。メディアの評価が存外に低いのですが、傾向は同じながら、以前飲んだよりは良いように思います。案外時間が経つともっと良くなるかも、、

Batard Montrachet 1995 (Verget)は、以前に飲んだ物よりしっかりしていて、なかなか良かったです。とってもバタールらしい、バタールモンラッシェ。この当時としてはあまりヴェルジェっぽくないけど、実はヴェルジェでもグランクリュのワインは、それなりにテロワールに準じています。

Chateauneuf-du-Pape Les Clefs d'Or 1961、ボルドーと違って、特に出来の良い年という訳ではないので、飛び抜けたような感は無い物の、なかなか良くできたワイン。これも以前に飲んだ物より確実に良い。Echezeaux 1988 (D.R.C.)も、まずまず美味しい。期待度や、DRCのワインの現在価格をから考えたからか、意外に反応の少なかったワインだったけど、88のエシェゾーとしては、ワインに力があり流石にとても良くできていると思いました。もう少し長く熟成させると更に良くなりそうです。

Grand Echezeaux 1959 (Remoissenet)はとても良かった。普通ルモワスネの古いワインは、かなりな安全パイ。見方を変えれば、「飲めるように」している感じ大。それが、このワイン、真っ当な古酒の部類です。数えれば、購入してから当方のセラーに入って既に15年。きっとこの間に、古酒になったんですね。以前に飲んだのも10年くらい前だと思うし、、

Ch. Latour 1975は、色々な経路のワインがあって、それによって状態も違うけど、このワインは近年BBRから買った物。と言っても、BBRがずっと保管していたワインでなくて、何処か信用できるところから入手した物らしいです。出物があると当方にオファーがあって買いました。過去に買った物よりかなり高価。味は確かにそれだけの価値は有って、至極真っ当なラトゥールの味。ブラインドでは当たらないだろうけど、ラツゥールと言われて飲んで納得のワイン。

Harlanは、やはりハーランです。おそらく一番高いワインだけど、或意味納得かもね。Ch. Guiraud 1961は、ソーテルヌとしては普通でしょうか。特別な深みとか陶然とした味わいに乏しく、割と単調。やはり61は特別ではないので、そこは仕方ないかも。59ならもっと素晴らしいですよ。